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JICA北海道(帯広)職員-細矢孝弘さん

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モザンビーク

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この記事の投稿者JAGA

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今週は、モザンビーク共和国(Republic of Mozambique)をピックアップ!

<国の位置>
南に南アフリカ共和国、南西にスワジランド、西にジンバブエ、北西にザンビア、マラウイ、北にタンザニアと国境を接し、モザンビーク海峡を隔てて東にマダガスカルとコモロが存在する。
日本との時差:-7時間

首都…マプト(人口約200.6万人、2013年:EIU)

<面積>
79.9万平方キロメートル(日本の約2.1倍)

<人口>
約2,583万人、人口増加率2.26%(2013年:世銀)
民族はマクア・ロムウェ族など43部族

<言語>
ポルトガル語

<宗教>
キリスト教(41%)、イスラム教(17.8%)、原始宗教

<気候>
熱帯性・亜熱帯性気候。気温は11月から4月にかけて高く (22-31℃)、5月から10月は過ごしやすい(13-24℃)。

<生活様式>
他のアフリカ諸国と比べ、アフリカ、アラブ、ポルトガルの影響を受けたダイナミックでコントラストに満ちた文化の融合をその特徴とする。モダンな都会マプトの街角、活気にあふれたナイトクラブ、色とりどりのマーケット、そしてこの国の長い海岸線に散らばった伝統的な漁村で、モザンビーク人の生きる喜びに出会うことができる。

<二国間関係>
日本の対モザンビーク貿易
(1)貿易額(2013年:貿易統計)
輸出 260.2億円
輸入 67.2億円
(2)主要品目
輸出 車輌、石油製品、機械類
輸入 えび、たばこ、チタン鉱、アルミニウム合金

出典・参考:外務省HP、ウィキペディア、モザンビーク共和国大使館

今週のゲストは…
JICA北海道(帯広)職員の細矢孝弘さん

■よろしくお願いします。

細矢さん 以下細)こんにちは。よろしくお願いします。

■細矢さんは、2012年3月から青年海外協力隊に参加、2年間モザンビークで 「村落開発普及員」という職種で活動され、現在はJICA北海道(帯広)で研修員受け入れの仕事をされています。モザンビークのイメージがあまりわかないんですが…。

細)モザンビークはアフリカの南東にある国で、日本から1万3千キロ離れています。飛行機で丸1日かかりますね。成田⇒香港⇒ヨハネスブルグ(南アフリカ)⇒モザンビークと2回乗り換えます。

■気候についても教えてください。

細)1年中暖かいですね。日中は20℃後半~35℃くらい、地方によっては40℃くらいになります。冬はわりと涼しくなって、夜間ですと15℃くらいですので、ジャケットが必要になります。

■言葉は何語でしたか?

細)ポルトガル語ですね。アフリカですと、英語やフランス語というイメージがあると思うんですが、ポルトガル語なんです。

■世界にはポルトガル語を話す国がアフリカ以外にたくさんありますね。

細)W杯が行われたブラジルもポルトガル語ですから、親近感を持って観ることができました。他にも、マカオもポルトガル語です。

■ポルトガル語圏は明るいイメージがあります!

細)ラテンのノリ!といいますか、言葉自体が明るいリズムなので、人も明るい人が多いですね。モザンビークも歌と踊りが大好きです。

■食事についても教えてください。

細)日本人に合うと思いますね。ポルトガルの文化なので、煮込み料理が多いんですが、「カリール」といって、カレーみたいなルーをご飯にかけて食べます。材料は肉、野菜に、海に面した国なので魚介類の種類が多く、例えばマグロ・イカ・タコ・鯛などがあります。食べ物には困らなかったですね。

■モザンビークでは調理もしましたか?

細)しましたね~。それから、近所の家に呼ばれて家庭料理をいただいたりもよくしました。

■主食は何ですか?

細)今は米を食べる家庭が増えていますが、もともとはとうもろこしの粉で作られる「シマ」を食べていました。

■お米を食べる人が増えているということは、栽培面積が増えているということですか?

細)今、増やしているところなんですが、まだ輸入米が多いですね。パキスタン、インド、タイから輸入しています。

■日本のお米は見かけませんでしたか?

細)援助米がマーケットに並んでいるのを見たことがあります。1kgあたり100円くらいで売られていましたね。

■モザンビークで楽しかったことはなんですか?

細)最初は不安もありましたが、気候が良くて、人も良かったので、さみしいことはありませんでした。常にまわりは人がいて楽しかったです。

■一人暮らしですよね?

細)そうです。ただ、配属先の社宅みたいなところに住んでいましたので、同僚が近くにいつもいました。同僚はもちろんモザンビーク人で、近くの日本人は約50kmくらい離れたところにいました。

■「村落開発」というと、どのような仕事をしていたんですか?

細)現在は「コミュニティー開発」という呼び方になっているんですが、私は小規模農家の収入向上や生活改良をお手伝いする仕事でした。具体的には「養蜂」で、先輩隊員が始めていたものを引き継ぎました。

■難しそうですね…

細)まったく知識のない状態で行きましたので、本やインターネットなどで情報を集めながら、探りながらやってましたね。もちろん、他の隊員とも情報交換しながらですね。

■モザンビークには養蜂が元々あったんですか?

細)伝統的な養蜂があります。ただ、収量が少ないので、現代式で収量を上げようということなんです。たくさん蜂蜜が採れれば、収入もアップしますからね。

■蜂蜜を食べる文化はありますか?

細)ります。とても貴重なモノなので、薬として考えています。風邪を引いたり、病気になったときには蜂蜜を飲んで治します。

■かなりモザンビークについてわかってきました!アフリカの景色の色を想像すると、緑と砂漠の茶色が思い浮かびますが、モザンビークはどんな感じですか?

細)空からモザンビークを見ると、茶色が多いですね。ただ、2000kmの海岸線がある国ですので、ヤシの木が生えていて常夏の雰囲気ですね。

■ビーチに行ったり…?

細)行きましたね~。1時間くらいですごくキレイなビーチに行けましたので、週末はけっこう行ってました。白い砂浜はキュッキュッと鳴る鳴り砂なんです。

■まさにリゾートですね。観光でいらっしゃる方も多いんですか?

細)そうですね。ヨーロッパからが多いです。

■日本からもアフリカのリゾートへ行く人が増えるといいですね。日本人はすぐに受け入れてもらえますか?

細)モザンビークは中国人がすごく多いので、アジア系の人を見ると「シーナ」と呼びますが、すぐに仲良くなれます。

■活動を行う上で、難しいところはどんなところでしたか?

細)初めは言葉が難しかったです。細かい部分が伝えられなくて、もどかしい思いをしました。仕事上伝えたいことがあっても伝わらない…。でも、同僚がフォローをしてくれました。それから、時間にすごくルーズな人たちなので、苦労しました。その時間に来ないのは当たり前、その日に来ないこともあります。毎週水曜日という約束も守られません。毎週の確認が必要になります。ですから、スケジュールが立てにくかったですね。

♪ Neyma(feat.JayPee) 「omo Anima a Marrabenta」

細)「マラベンタ」というダンスミュージックですが、マラベンタを踊って楽しく過ごしましょうという曲です。ネイマはモザンビークを代表する女性シンガーで、モザンビークの文化を音楽にして発信し、幅広い年代に支持されています。去年モザンビークで最も売れた曲のひとつです。

■お休みの日などは、どのように過ごしていましたか?

細)ビーチに行って、一人で本読んだりしてました。また、月に1回くらいは他の隊員たちと集まって情報交換をしたり、モザンビーク人の同僚宅に呼ばれたり。結婚式に呼ばれたこともあります。

■日本とは全然違いますよね?

細)全然違います!会場まで参列者みんなでトラックに乗って出掛けます。1代目のトラックの荷台に新郎・新婦・親族が乗ります。後ろにはたくさんのトラックが連なり、その荷台には親戚や友達が乗ります。みんな大騒ぎをしながら乗っています。車は道の真ん中を走っていきます。西洋的な儀式を取り入れているところもありますが、パーティーは朝から夜まで続きます。

■ボランティアに応募したきっかけは何ですか?

細)実家がJICA帯広の近くで、中学・高校時代は勉強をしに出掛けたりしていました。ですから、研修員も見ていましたし、協力隊のことも知っていました。その後、大学に行って進路を考えた時に、「協力隊ってあったなぁ。」と思ったんですよね。「行ってみたい!」と思ったのがきっかけです。

■細矢さん自身、ボランティアに参加されて、一番「良かったな」と思ったのはどんなことですか?

細)いろんな人と知り合えたことです。モザンビーク人はもちろんですが、日本人も違う国の人たちともつながりができました。国際協力の場にいると、国籍問わずつながりができていきます。

■現在JICA北海道(帯広)で勤務されているとのことですが、協力隊の経験が現在の仕事に生かされていると思う点はありますか?

細)アフリカの文化を知ることができたので、研修員の気持ちを少し理解できていると思います。

■協力隊に参加して良かったと思っていますか?

細)間違いなく思います!2年間で学んだことはとても多いです。

■不安はありませんでしたか?

細)私は仕事を辞めて行きましたので、帰国後の仕事が不安でした。でも、行ってしまえば、なんとかなります。誰もができる経験ではないので、日本で必ず生かせるはずです。そこから新たな道ができていくと思います。

■外国語が話せるようにもなりますしね。

細)協力隊では、言葉を話さなければならないので、必ず話せるようになります。また、ボディランゲージなどの方法を身に付きます。

♪ Dj Elex ft. Celia 「サカナ」

細)モザンビークの現地語で「sacana」は「女性」という意味で、お母さんがちょっと遊びに行くクラブでかかっていた曲です。

■ありがとうございました!

JICAでは10月1日から11月4日まで青年海外協力隊・シニア海外ボランティアを募集中です。
募集に関する情報は、JICAホームページをご覧ください!
http://www.jica.go.jp/volunteer/

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