ご出演は昭和ナツカシ館 館長の参納弘義さんです。

昭和ナツカシ館とは？

十勝の歴史を伝えていかなければならないと、
昭和30年代を中心に焦点を当てて、
昭和ナツカシ館では3千点展示しています。
総数2万点を所蔵しています。

小さい頃から収集するのが好きだったのですか？

そうですね。
小さい頃は　石ころや札内川で木片、
中学生になってからは切手や古銭を集めていました。　


ところで、
参納さんは、「カニの家」のオーナーだったと聞いたのですが、
「カニの家」って何ですか？

1960年代から70年代にかけて、
低予算で旅行を楽しむ若者がたくさんいました。

大きなバックパックを背負って、
狭い電車の車内を横向きに歩く様子から、
「カニ族」と呼ばれました。

カニ族が大勢帯広に来ていたんですね。

今の帯広駅北側に私は喫茶店を経営していました。
そこにカニ族を無料で泊めていたんです。
カニ族が泊まっている家ということで、「カニの家」なんです。


駅前ずらり寝ている学生は、朝寒くなり寒そうだ。
夜露を凌ぐ場所が必要だという帯広市の提案がありました。
そこで、喫茶店の前に空き地があったので、
帯広市と参納の共同で、無料で宿泊させてました。

歌ったり、踊ったり、お風呂に行ったりしました。
時にはアサヒ湯 銭湯ツアーという企画をたて、
連泊者がガイドをしたりもしました。

帯広カニの家はおもしろいということで、
口コミで有名になり、
ひと夏、宿泊者は数百人から千人越えるようになりました。
泊まっていた人と今も連絡をとっていますよ。

六花亭のホワイトチョコレートもこの時に
おみやげとして全国に広がりました。

旅人は帯広を拠点に、八千代牧場や農家の家などを
自転車やヒッチハイクで訪れていました。
日本の旅の原点ですね。


今後、再び十勝が観光客で賑わうために
どのようなことが必要だと思いますか？


帯広の駅周辺で、
旅人とおもてなしの心を持ったやさしい市民と、
旅人との交流があったらいいですね。

おもてなしの心を「ようこそ帯広へ」等のメッセージで、
帯広駅周辺で表して欲しい。

旅人は、その国の踊りと民謡を見たい。
十勝小唄や、ドリカム、松山千春、中島みゆきなど、
十勝の音楽をもっと発信して欲しいです。


しかと受け止めました！
参納さん、ありがとうございました！！



住所：帯広市西13条南12丁目1-5
tel:0155-24-9070
営業時間：10:00 - 18:00
定休日 水・木・金(8月は休館なし)
入館料：大人３００円　中・高生２００円　小学生１００円