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JICA帯広研修員 - ハナさん(スーダン)

JICA帯広研修員

スーダン

JAGA

この記事の投稿者JAGA

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今週は、スーダン共和国(The Republic of the Sudan)をピックアップ!

<国の位置>

北アフリカに位置する国家。
エジプト、リビア、チャド、中央アフリカ、エチオピア、エリトリア、南スーダンと国境を接し、東は紅海に面している。
首都はハルツーム。

<国名について>
スーダンはアラビア語で「黒い人」を意味する言葉を原義とし、元来は北アフリカのアラブ人たちからみて南に住む黒人の居住地域、すなわち西アフリカから東アフリカに至るまでのサハラ砂漠以南の広い地域を指す地域名称で、国名としてのスーダンと区別するために歴史的スーダンともいう。スーダンは、歴史的スーダンの東部を占め、歴史的には東スーダーンと呼ばれた地域にあたる。

<大河ナイルの国>
スーダンには二つのナイルが流れている。一つは赤道直下のビクトリア湖から流れ込んでくる白ナイル、もう一つはエチオピアのタナ湖から流れ下ってくる青ナイル。両ナイルはスーダンの首都ハルツームで合流し、大河となってエジプト国境へとその旅を続けていく。二つのナイルをもつこと、さらに流域面積の広さからいってもスーダンこそ「ナイルの国」と呼ぶにふさわしい国。
スーダンの自然環境も、このナイルの流れに沿って南部の沼沢・森林地域、中部の河川地域、北部の砂漠地域と移り変わり、それぞれの地に多彩な表情をもつ民族・文化が育まれてきている。

<面積>
186万平方キロメートル(日本の約5倍)

<人口>
3,089万人(2008年)(第5回人口調査)

<言語>
アラビア語と英語が公用語。
ヌビア語など非アラブ民族語も広く話される。

出典・参考:外務省HP、スーダン共和国大使館HP、ウィキペディア スーダン

今週は…
JICA研修員のハナさん

■まずは自己紹介からお願いします。

ハナさん 以下ハ)わたしはハナです。国はスーダンです。仕事は農業エンジニア。JICAの研修員です。研修コースは農業IT。どうぞよろしく。

■日本語でありがとうございます!日本語に興味があり、スーダンでも独学で学んでいるということですね。それでは、お仕事などを教えてください。

ハ)私は首都ハルツームにある連邦農業省で情報担当官をしています。農業研究センターから定期的に農業に関する情報が送られてくるため、農業に携わっている人たちの携帯電話に直接メッセージを流し情報を提供しています。農地を耕す時期や、稲を植えるタイミング、稲に係る病気に対する注意を促すなど様々な情報を管理し、伝えています。

■スーダンという国について教えてください。

ハ)スーダンの人たちは初めて会った人でもすぐ親友のように仲良くなります。これはスーダンの国民性で、JICAで研修を受けていたスーダンの研修員や、畜産大学の留学生など、すでに帰国している人もいますが、今でも頻繁にメールや電話でやり取りをしています。この友好関係は今後ずっと続いていきます。
スーダンの国は南スーダンが昨年独立し、南スーダンと北スーダンに分かれました。現在国境を建設中で、パスポートも新しいものが作られています。私の住む北スーダンではほとんどの人たちがイスラム教で、南スーダンはキリスト教です。独立後、私の周りにも変化があり、首都のハルツームは以前のように人が密集しておらず、南スーダン出身の人たちは皆南に移りました。北スーダンにあった南スーダンの会社なども南へ移動し、また南スーダンの人たちのための学校も現在は閉鎖されています。北スーダンの人口は激減してしまいました。アフリカで一番大きい国で以前は日本の7倍ありましたが、独立後は5倍になりました。

■言葉について教えてください。

ハ)普段はアラビア語を話します。スーダンでは全てのコミュニケーションはアラビア語です。たまにですが、英語の資料を読むこともあります。またスーダン以外の国の組織とやり取りする際には英語を使います。

■アラビア語のあいさつを教えてください。

ハ)こんにちは⇒アッサラーム・アライクム
   さようなら⇒イレラッカ
   ありがとう⇒ ショコラム

♪アスラル・バベカー「エンタースダーニアナ」
※私もあなたもスーダン人という意味で、スーダン人であることに誇りを持って生きていくことを歌っている。

■観光にオススメの場所を教えてください。

ハ)スーダンの北東の地域メロエにはピラミッドがあります。このピラミッドはスーダンで、もっとも大きなピラミッドです。スーダンのピラミッドはこう配が強く細長い小ぶりなものですが、スーダンには900以上のピラミッドがあります。スーダンの位置がエジプトの南にあるため、ピラミッドはその影響を受けています。
それから北部のビジュラビアという場所にはナイル川が流れています。
南東部のケセラという場所では美しい自然を見ることができます。バイオスフェア国立公園があり、200種類以上の魚や鳥、爬虫類が生息しています。
南スーダンは独立しましたが、南スーダンの自然も本当に美しいんですよ。

■訪れるベストシーズンはいつですか?

ハ)冬にあたる12月がお薦めです。帯広の冬の様に寒くなく、心地良い涼しさです。スーダンの夏は、想像を絶する暑さです。3月から5月が年間通してもっとも気温が高い季節で、5月の気温は41度くらい。雨も降りますが、晴れの日がとても多いです。

■日常について教えてください。

ハ)スーダンでは朝の7時半から午後3時半まで仕事をします。そのため、食事をする時間も日本と異なり、早朝は簡単にミルクティーにビスケットとケーキを食べ、職場に行き10時か11時頃に朝食、昼食は15時か16時ころ。夕食は22時に食べます。スーダンは暑いので、気温が一番高くなる時間を避けてご飯を食べるため今の習慣になりました。日本にいる間は日本の習慣に習って生活していました。日本の食生活は本当に健康的ですよね。朝食もヘルシーだし、夜もご飯を食べてから寝るまで時間があるのでとても体に良いと思いました。

■どんな週末ですか?

ハ)スーダンの週末は金曜日と土曜日です。金曜日はイスラム教にとって、とても大切な日で、お祈りの日になっています。土曜日の休みは昨年度から導入され週休2日制になりました。

■スーダン料理について教えてください。

ハ)10時の朝食にはスーダンの伝統料理「ファバビン」という、雑穀の小麦で作った丸いパンに茹でた豆とチーズを挟んだものを食べます。また「チェックピア」を食べることもあります。伝統的な料理で小麦粉のような粉と水を合わせ丸く油で揚げた料理です。豆やお肉と一緒に食べます。家から職場に持って行ったり、たまに職場の近くにある社員専用の売店で買ったりすることもあります。
スーダンではお昼が一番大事なので必ず家族と一緒に食べます。お昼は仕事が終わっている時間なので家に帰って作ります。スーダンで一般的に食べられている野菜はオクラ。日本でもオクラをよく食べるそうですが、日本とは食べ方が異なり、スーダンでは必ず調理します。新鮮なオクラを調理したり乾燥させ粉状のオクラを使ったりすることもあります。一般的な食べ方は玉ねぎとお肉、オクラを炒めてソースと香辛料で味付けをしたカレー状の食べ方です。味はそんなに辛くありません。これはオクラを使った伝統料理「オンブロゲガ」という料理です。雑穀で作った丸いパンと一緒に食べます。
夕食はとってもシンプル。パンと牛乳、チーズ、はちみつ、そしてヨーグルトを食べます。お昼ご飯をしっかり食べるので、夜は簡単に済ませます。
週末にあたる金曜日と土曜日は朝食から料理を作って家族と一緒にご飯を食べます。定番がオクラと乾燥したお肉を炒める「ムラッシャルムート」です。パンや、雑穀とお湯を混ぜた料理「アシーダ」と一緒に食べます。

■飲み物はいかがですか?

ハ)スーダンには「ハイビスカスドリンク」があります。「ハイビスカスドリンク」は血圧を下げる効果があり、大変健康的な飲み物です。その他に「タバルディ」や「アラデップ」という果物から作られた飲み物もおいしいんですよ。それからラマダンの時期に飲むのが「ホルモル」という飲み物です。ラマダンが行われる1ヶ月間は日が昇ってから沈むまで食べることも飲むこともできません。この「ホルモル」は様々な香辛料と稲の粉で作られた飲み物で喉の乾きを癒してくれるとても体に良い飲み物なんです。今年のラマダンは非常に暑い7月下旬からはじまるため、「ホルモル」がとても重要になると思います。

■結婚について教えてください。

ハ)スーダンでは女性は結婚するまで両親と住みます。結婚式にはヘナと呼ばれる木や葉から作られた染料を使ってお嫁さんとお婿さんの手足にさまざまな美しいデザインを小さなプラスティックの棒を使って描きます。ヘナで描く人をハナナと呼び、プロのデザイナーです。ヘナは結婚式のための特別なペイントです。男性は人生に一度しかペイントしてはいけませんが、女性は何度でもペイントして良いことになっています。自然の染料なので水で簡単に落とすことができます。このヘナは白髪染めとしても使うことができるんです。今ではフェイスブックでヘナのグループがあり、新しいデザインや技術など提案し合っています。

■女性のファッションについて教えてください。

ハ)スーダンの女性はスカーフでおしゃれをします。カラフルなスカーフを頭から肩までかけます。職場では白い伝統的な服とスカートが一般的です。場に応じて上に着る伝統衣装を変えます。一日5回のお祈りのときや結婚式に出席するときは、また別な服を着ます。
スーダンの平均的な身長は170センチ位で私自身170センチあるので、日本で自分に合う服を見つけるのに苦労しました。いろいろ探したのですが、なかなかピッタリの服を見つけることができませんでした。

■スーダンの有名人というとどんな人がいますか?

ハ)「ハマル・ワルディ」と「カブデル・カリム・アルカブレ」はとても有名な歌手です。「ハマル・ワルディ」は昨年亡くなってしまったのですが、アフリカでは知らない人がいないくらい有名です。サッカー選手では「ハイサム・ムスタファ」がスーダンの一番大きなチームでプレーしています。

♪カブデル・カリム・アルカブレ「エンダマ・アイズィフ」
※アジアとアフリカという意味で、アジアとアフリカの国々の国名を紹介した歌。日本(アラビア語で日本のことをアリヤバーンと言う)についても歌っている。

■帯広の印象について教えてください。

ハ)帯広はとても良いところです。人々が本当に素敵ですね。とても親切で礼儀正しくて、一生懸命働きますし、時間管理もしっかりしています。また、日本のテクノロジーに驚きました。それから自動販売機が道端に置かれていることにも驚きました。しかもいろいろなものが自動販売機で売られていますね。

■日本食はいかがですか?

ハ)日本で食べる料理はどれも本当においしかったです。JICA北海道(帯広)のレストランにあるナシゴーレンが特に気に入っていました。是非試してみてください。

■スーダンでのJICAの活動について教えてください。

ハ)JICAはスーダンの農業開発に大変多くの支援をしてくれています。私自身農業省でJICAのプロジェクトに関わっており、JICAのスタッフと一緒に活動しています。また、インフォメーションの管理についての技術を教えてくれます。その他にJICAは教育や保健医療に関してもプロジェクトを行っています。

■研修コースについて教えてください。

ハ)「ICTによる農業情報の活用技術」コースに参加していました。農業関連の施設を訪問し、農業に関する様々な技術を学びました。研修コースは非常に分かりやすく、学ぶことが沢山ありました。

■研修を今後どのように生かしたいですか?

ハ)JICA北海道(帯広)で得た知識そして技術は私の仕事に役に立つことばかりです。農業セクターを発展させていくために、同僚にここで学んだ全ての技術を伝えていきたいです。

■最後にメッセージをお願いします。

ハ)このような素晴らしい研修に参加させて頂いたことに感謝しています。それからリスナーのみなさんにも大変感謝しています。

I would like to thank JICA for cooperation and gave us this valuable training opportunity in Japan. Also my profound thank to Obihiro radio listeners for good listening.

♪インサフ「アシェヒ セアロー」
※スーダンの結婚式で使われる曲

■ありがとうございました。

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クリスマス・イブの1994年12月24日に開局したコミュニティーFM局。十勝に根差し、リスナーとの共感を大事に放送しています。

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