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JICA帯広研修員 - コースさん(スワジランド)

JICA帯広研修員

スワジランド

JAGA

この記事の投稿者JAGA

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今週は、スワジランド王国(Kingdom of Swaziland)をピックアップ!

19世紀のはじめにスワジ王国が建国され、20世紀初頭にはイギリス領となったものの、1968年にふたたび王国として独立、世襲君主による伝統的政治が行なわれている。民主化を求めながらも伝統文化を尊重している。

<国の位置>
アフリカ南部に位置し、周囲を南アフリカとモザンビークに囲まれた内陸国。

首都…ムババーネ

<面積>
1.7万平方キロメートル(日本の四国よりやや小さい)

<人口>
107万人(2011年:世銀)

<民族>
スワジ族、ズールー族、トンガ族、シャンガーン族

<宗教>
原始宗教、キリスト教

<気候>
インド洋モンスーンの影響を受ける温帯のステップ気候。西部は平均高度1500mの森林に覆われた高原で、東部は草原地帯。雨期(4~6月と11~1月)と乾季(5~9月)が明瞭。

<主要産業>
農業(砂糖、木材、柑橘類)、鉱業(石炭、アスベスト)

出典・参考:外務省HP、ナショナルジオグラフィックHP、、㈱道祖神HP、e-foodHP

今週は…
JICA研修員のコースさん

■よろしくお願いします!自己紹介をお願いからお願いします。

コースさん 以下コ)はじめまして、コースです。スワジランドのンババネから来ました。仕事はエンジニアです。どうぞよろしくお願いします。

♪ ザハラ 「アイレ」
 スワジランドで人気の女性歌手。
 南アフリカのズールー語、スワジランドのスワジ語、レソトのソト語の3つの言葉で歌われている。
 「いつもあなたのことを考えています」と歌うラブソング。

■普段は何語で話していますか?

コ)スワジランドでは、母語であるスワジ語(シスワティ)が話されています。でも公用語は英語なので、スワジランドの子どもたちは小学校から英語を勉強します。また、大学の授業は全て英語で行われます。

■スワジ語のあいさつを教えてください。

コ)こんにちは⇒サウボーナ
   さようなら⇒サラガセ
   ありがとう⇒ンニャボガ

■スワジランドはどんな国ですか?

コ)南アフリカ共和国とモザンビークに囲まれた小さな王国です。国全体が高地に位置し、内陸国でもあることから、「アフリカのスイス」とも呼ばれています。他のアフリカの国とは少し雰囲気が違い、豊かな水資源と緑に恵まれた美しい国です。

■スワジランドは王国なんですね?

コ)はい、スワジランドは王様が治める王国です。スワジランドは日本と同じ単民族国家、スワジ族の国です。そしてスワジ族のトップが、わたしたちの王様ムスワティ3世です。昔は王様が法律を作り政治を行っていましたが、いまではお祭りや行事などの伝統的な祭典を取り仕切っています。政治は、内閣と国会、そして司法を持つ3権分立のイギリス式の政治がおこなわれています。

■おすすめの観光スポットを教えてください。

コ)1番のお勧めは「マンテンガ自然保護区」です。美しい自然が広がる場所で、スワジランドの人たちは公園内の川のほとりでピクニックを楽しみます。保護区にある大きなマンテンガ滝も人気スポットです。区域内には、スワジランドの昔ながらの生活を体験できる「文化村」があり、伝統的な衣装、家、生活、ダンスなどを見ることができ、観光客にも人気です。ここで作られている「スワジキャンドル」はとても美しく、お土産として人気です。

■国王が行う行事にはどんな行事がありますか?

コ)一番大きな式典は、年末のお祭り「インクアラ」です。毎年12月~1月の夏至に一番近い満月の日におこなう収穫祭です。式典は満月までの1週間王宮で取り行われ、王族や地方の族長、ダンサーなどが毎日様々な種類の奉納やダンスを行ってお祝いします。この時期には国中から多くの人たちが集まり、盛大にお祝いします。観光客も一緒に、木の棒を持って踊りに参加することができます。この期間は国民の祝日となり、国民全員が国の繁栄を願ってお祝いします。

■その他にも国中の女性が集まってダンスをする日があるそうですね。

コ)はい、「ウムランガ」、別名「リード・ダンス」として有名です。毎年8月にスワジランド中の未婚女性、6万人以上が参加し、名前のとおり「リード(アシ)」を持って踊ります。集まった女性たちは、約1週間かけて川を渡って自分の葦を取り、王宮に戻ってきて王様にダンスを披露します。それを見るために、観光客や国中人たちが集まる、一大イベントです。この行事は、以前は王様の奥さんを選ぶために行われていましたが、今では伝統文化を保護することを目的として行われています。また、このダンスには、身の潔白な女性しか参加できないので、HIV感染予防のプロモーションとしての目的も担っています。(スワジランドはHIV感染率が非常に高く、特に若い世代に多いことが問題となっている)

■ 食事について教えてください。

コ)スワジランドの食事は、肉、豆、野菜、トウモロコシの粉「ミルミル」で作った柔らかいおもち「ババ」を一緒に食べます。南アフリカやモザンビークなど、周辺の国ではシチューと一緒に食べることが多いですが、スワジランドではお肉はローストして食べることが多いのが特徴です。スワジの伝統的な食べ物としては「エマーゼ」が有名です。エマーゼは、ヒョウタンの殻の中に、牛乳とソルガム、ピーナッツなどを一緒に入れて発酵させたヨーグルトの様な食べ物です。すっぱいですが、おいしくて身体に良い食べ物です。

■飲み物について教えてください。

コ)スワジランドのビール「カセラカ」はアフリカ産ビールの中でも1、2を争うおいしさです。また、「マローラ」という果物を発酵させて作る「ブガーナ」という地酒があります。王宮では、1年に1回「ブガーナ・フェスティバル」というお祭りを開催し、その日は王宮に集まった人たちに「ブガーナ」を振舞います。集まった人たちは、その日は昼間から一日中ブガーナを飲み、みんな酔っ払う、大人のお祭りです。そのほかにも「ウントンボ」というソルガムを発酵させて造ったお酒もあります。そのお酒はとっても強いので、ウントンボを飲むときは必ず「家の方向を向いて飲むように」と言われています。

■人気のスポーツは何ですか?

コ)スワジランドで人気のスポーツは、サッカーです。ナショナルチームはあまり強くないですが、国内にはナショナルリーグがあり、14チームがトップを争って試合をしています。地方ごとにチームがあるので、みんな地元のチームを応援しています。男の人がバーに行ったら、必ずサッカーの話題で盛り上がり、応援しているチームが違う時はケンカになることもあるんですよ。わたしも地元のチーム「マンジニ・ワンダーズ」を応援しています。もちろん、ワンダーズが最高のチームです!

■人気の音楽を教えてください。

コ)スワジランドで一番聞かれている音楽はゴスペルです。国民のほとんどがクリスチャンなので、週末には必ず協会へ行き、ゴスペルを歌います。また、スワジランドの歌手の80%がゴスペルを歌っています。その他は、アメリカや隣の南アフリカのR&Bやダンスミュージックが人気です。ディスコやクラブなどに行けば、様々なジャンルの音楽を聴くことができますよ。

■ベストシーズンはいつですか?

コ)夏である10月~2月がスワジランドのベストシーズンです。気温は15~35度ほどで、北海道の人たちにとっては少し暑いかもしれませんが、この時期は雨季でもあるので、真っ白な花が一斉に咲き、植物の緑が一番深く生い茂る季節です。あらゆる生き物が生き生きと生活し、自然の恵みや偉大な力を肌で感じることができます。また、この季節は朝焼けと夕焼けが一番きれいな季節でもあります。

♪ マフィキゾロ 「シボンギレ」
 南アフリカの歌手でスワジランドでも人気。

■お仕事について教えてください。

コ)農業省の情報局で、情報通信エンジニアとして働いています。政府と農家をネットワークで繋ぎ、情報を簡単にかつ効率的に共有できるようなシステムを構築しています。今は、インターネットやラジオ、テレビなどのメディアを通じて、国内の農家の人たちに生産を向上させるための有効な手法を伝えるレクチャーやワークショップを提供できるようなシステム作りに係わっています。

■週末はどんな風に過ごしていますか?

コ)仕事が忙しくないときは、なるべく家族と過ごしています。最近では4歳の娘とままごとをして遊ぶのが楽しいです。子どもたちの成長を見るのが楽しいですね。もうすぐ1歳になる息子と一緒にサッカーができるようになるのを楽しみにしています。いまは離れ離れに暮らしているので、とても寂しいです。娘に電話すると必ず、「お父さん、帰ってきて」と泣かれてしまいます。とても辛いですが、わたしは泣きません。

■好きな祝日はありますか?

コ)もちろん、クリスマス。スワジランドでは親戚中が集まってお祝いする、1番大きな祝日です。24日は夕方からずっとパーティー、豪華なディナーとお酒でお祝いします。子どもはプレゼントをもらえる日でもあります。25日はみんなで教会に行き、豪華なランチを食べ、ゆっくり過ごします。26日は子どもたちにとって1番うれしい、プレゼントを開ける日です。その後も、年が明ける1月1日まで、全てのお店やオフィスはお休みに入り、家族を大切にできる休日です。

■帯広の印象を教えてください。

コ)帯広には1月13日に来ました。まず驚いたのが雪の多さです。スワジランドでも雪は降りますが、昼過ぎには融けてなくなります。こんなにたくさんの雪の中で、帯広の人たちがどのように過ごしているのかを見るのはとても楽しいです。スキーをしたり、スケートをしたり、犬を散歩させていたり、皆さんは冬を満喫していますね。

■スワジランドと日本の似ているところはどこですか?

コ)日本もスワジランドもとても小さい国だということ、そしてひとつの民族が仲良く暮らしているところが似ています。また、誰に対してもお互い敬意を持って接しているところが似ていると思います。

■日本滞在中に身につけたいことがあるそうですね?

コ)「時間を守る」ことを身につけたいです。日本の方々は、とても時間に正確です。電車の時間も、バスの時間も、そして一人一人がみんな時間を守ることで、多くのことを効率的に実行していると感じています。スワジランドでは、時間に対してルーズな部分が多く、1時間遅れるのは当たり前の光景です。はじめは大変でしたが、今はだいぶ慣れてきました。

■JICAの研修に参加したきっかけを教えてください。

コ)帯広ではないのですが、わたしが務めている農業省の同僚がJICAの研修に参加したことがきっかけで、ぜひ参加したいと思いました。彼らが日本で学んできたことは、スワジランドの農業に活かされています。わたしもスワジランドからの3人目の研修員として多くのことを持ち帰り、生産性の向上や技術の普及に貢献したいと思い、応募しました。

■JICA北海道(帯広)の研修コースについて教えてください。

コ)わたしは「ICTによる農業情報の活用技術」というコースで研修を受けています。研修コースでは、農業情報の収集方法やプロセス、分析の方法から、データベースの改良、より良いネットワーク構築の方法、フロー・オフの情報処理の方法まで、多くのことを学んでいます。帰国したらすぐに、データベースの再構築を行い、その使い方のマニュアル、人材育成のためのマニュアルを作成したいと考えています。そうすることで、より多くの情報をより広く農家の人たちに情報が届けられるようにしていきたいと考えています。

♪ ブレンダ・ファッシー 「トゥ レイト フォー ママ」
 ”アフリカンポップのクイーン”とも呼ばれるアフリカの伝説的な歌手。

■最後にメッセージをお願いします。

コ)人生はひとつの夢、実現してください。人生はひとつの挑戦、みつけてください。人生はひとつの犠牲、それに従ってください。人生は愛、楽しんでください。

Life is a dream, realize it. Life is a challenge, meet it. Life is a sacrifice, follow it. Life is a love, enjoy it.

■ありがとうございました!

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クリスマス・イブの1994年12月24日に開局したコミュニティーFM局。十勝に根差し、リスナーとの共感を大事に放送しています。

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