今週は、タンザニア連合共和国（United Republic of Tanzania）とスリランカ民主社会主義共和国（スリランカ民主社会主義共和国）をピックアップ！


タンザニア連合共和国（United Republic of Tanzania）

＜国の位置＞
中央アフリカ東部の共和制国家で、イギリス連邦加盟国。
ケニア、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジ、ザンビア、マラウイ、モザンビークと国境を接し、タンガニーカ湖対岸にはコンゴ民主共和国があり、またインド洋に面する。
1996年に立法府の議事堂が法律上の新首都ドドマに移転されたが、その他の政府官庁は旧首都ダルエスサラームにある。

＜面積＞
94.5万平方キロメートル（日本の約2.5倍）

＜人口＞
4,622万人（2011年：世銀）

＜民族＞
スクマ族、マコンデ族、チャガ族、ハヤ族等（約130）

＜宗教＞
イスラム教（約40％）、キリスト教（約40％）、土着宗教（約20％）

＜ビーチ＞
インド洋の暖かい海水が押し寄せる見事なまでに白い砂浜に横たわり、忙しい観光などに気をとられずリラックスできます。そしてココナッツヤシの陰ではモダンなリゾートが涼しく快適な癒しの場を提供します。絵に描いたよう美しい漁村では、人々が年月を経ても変わることのない質素な生活を続けています。


スリランカ民主社会主義共和国（スリランカ民主社会主義共和国）

＜国の位置＞
南アジアのインド亜大陸（インド半島）の南東にポーク海峡を隔てて位置する共和制国家。
首都はスリジャヤワルダナプラコッテ。

＜面積＞
6万5,607平方キロメートル（北海道の約0.8倍）

＜人口＞
約2,033万人（2012年）

＜民族＞
シンハラ人（72.9％），タミル人（18.0％），スリランカ・ムーア人（8.0％）（一部地域を除く値）

＜宗教＞
仏教徒（70.0％），ヒンドゥ教徒（10.0％），イスラム教徒（8.5％），ローマン・カトリック教徒（11.3％）（一部地域を除く値）

＜スリランカの紅茶＞
今でも、ほぼ100％手摘み。人の目で見て触って厳選した、柔らかな葉だけで作られる紅茶は、贅沢な極上の一杯に。
北海道よりもひと回り小さいこの国には、5つの産地があり、標高差、気候、季節風の影響などにより、それぞれ全く違った個性がキラリと光ります。品質が高いものほどその特徴が際立ち、何より製茶工場でできたての新茶の味は格別。


参考・出典：外務省HP、ウィキペディア、駐日タンザニア連合共和国大使館HP、地球の歩き方11~12スリランカ

今週は…
JICA研修員のリモさん＆ラッタさん

■よろしくお願いします。まずは自己紹介をお願いします。

リモさん 以下リ）みなさん、お元気ですか。私はリモ・ハーブレットです。タンザニアから来ました。政府機関で働いています。ラジオをお聞き頂きありがとうございます。

■タンザニアはどんな国ですか？

リ）タンザニアにはセレンゲティ国立公園など広大な自然と野生動物が生息している場所が多数ありますし、登山家を魅了する山キリマンジャロもあり自然豊かな国です。また北部にはアフリカでもっとも深い湖タンガニーカ湖があります。北部のヴィクトリア湖周辺でコーヒーや綿、サイザル麻や、穀物や小麦を生産しています。それらは国外に輸出しています。

■普段は何語で話しますか？

リ）タンザニアでは公用語であるスワヒリ語を話します。家族と話すときも基本的にスワヒリ語で会話します。その他、地域によって部族の言葉が使われています。

■チャガ語のあいさつを教えてください。

リ）お元気ですか⇒シンボンイ　シャニュ
　　ありがとうございます⇒ハイカ　
　　はい⇒イイエ
　　さようなら⇒ナコフォ　

■タンザニア料理について教えてください。

リ）ウガリという料理がタンザニアの主食です。とうもろこしの粉をお湯で練った料理で、野菜や牛肉、豚肉、鳥肉を添え、それらで作ったソースをかけて食べます。また、タンザニアにはヤシの木やバナナ、パイナップルやオレンジがなっており、それらを使ったフレッシュジュースがあります。

■タンザニアのファッションについて教えてください。

リ）タンザニアの女性は「キテンゲ」と「カンガ」という布を身にまとう習慣があります。キテンゲは花や木、鳥などカラフルな柄がプリントされています。また、生地が強いのでドレスやシャツなどを作ることもできます。カンガは生地が薄く、布の隅の方に文字が書かれています。女性はこれらを腰に巻いたりドレスにして着たり、日々のファッションを楽しみます。また、カンガは赤ん坊を抱っこやおんぶする際にも使われます。男性が身につけることはほとんどありません。

■タンザニアにはどんな祝日がありますか？

リ）タンザニアはキリスト教徒とイスラム教徒が大体半々くらいの割合でいます。そのため祝日はキリスト教のクリスマス、イースターなどの祝日の他、イスラム教のラマダン明けや巡礼祭の祝日もあります。また、毎年７月には各国の電気や通信会社などが一同に集まり行われる国際的な展示会があり、最終日である７月７日は祝日になっています。翌月の8月には農業関係の新しい製品を紹介する展示会が行われ、最終日の8月8日は農業の日として祝日になっています。毎年、どちらの展示会も多くの人が集まり賑わいます。

♪ 「スィ　ンジア　ラヒスィ」
　スワヒリ語のゴスペル・ミュージック

■ラッタさん、自己紹介をお願いします。

ラッタさん 以下ラ）国はスリランカです。名前はラットナヤカです。仕事は公務員です。

■スリランカはどんな国ですか？

ラ）スリランカはゆっくりとした時間が流れる穏やかな雰囲気の国です。サファリパークや国立公園、紅茶畑、ビーチ、城跡など、美しい場所が多く存在する国です。また、野生の象がいるジャングルや世界遺産に登録されている森林保護区や古代都市など、見どころがたくさんあります。本格的なアーユルヴェーダを体験することもできます。

■普段話している言葉について教えてください。

ラ）スリランカでは３つの言語を使います。職場では英語とシンハラ語を使いますが、シンハラ以外にスリランカで公用語とされているタミル語も使うことがあります。スリランカでは90％の人々がシンハラ語を話し、10％の人々がタミル語で話します。

■シンハラ語のあいさつを教えてください。

ラ）こんにちは⇒アユボワン
　　　　（両手の手のひらを胸の前で合わせてあいさつをします。）
　　さようなら（また会いましょう）⇒ギヒン　エンナム
　　ありがとうございます⇒ストューティー　　

■スリランカの料理について教えてください。

ラ）ライスアンドカリーはスリランカの典型的な料理です。スリランカでは朝昼夜、ほぼ3食ライスアンドカリーを食べます。カレーの種類はとても多く、魚やダールと呼ばれる小さな豆、イカやエビ、牛肉や鳥肉、豚肉などをベースに作ります。スリランカでは胡椒やチリ、クローブ、コリアンダー、シナモン、カルダモン、タマリンドなど多数の香料を栽培し加工していますので、香料を使った料理を楽しむことができます。また、スリランカではトロピカルフルーツを栽培しており、中には無農薬栽培で作られている果物もあります。バナナやマンゴー、パパイヤ、パイナップルなど一年中おいしい果物を食べることができます。

■スリランカにはどんなお祭りがありますか？

ラ）仏教のお祭りである「エサラ・ペラヘラ祭」は毎年8月にスリランカの中部に位置する都市キャンディで行われます。キャンディには歴代の王朝の宝とされてきた仏陀の歯が置かれているお寺「仏歯寺」があるため、毎年キャンディでお祭りが行われるのです。このお祭りはキャンディの伝統的な踊り「キャンディダンス」や100頭以上の象が行列をつくり歩いていく様子を見ることができます。

■スリランカと日本の似ているところや違うと感じるところを教えてください。

ラ）大多数の人が仏教徒であることです。また、スリランカと日本の人たちの性格として親切であること、助け合うこと、いつも笑顔であること、教師や年上の人を尊重することなど、似ていると感じました。
また、女性の服が異なります。スリランカの女性はサリーという民族衣装を着ていますが、日本の女性は特別な時以外着物や浴衣を着ません。また、仕事の面では日本人は時間に厳密で、規則を守り、一人一人が責任を持って仕事をしています。

♪ グナダサ・カプゲ　「ビンドゥ　ビンドゥ　ターラカ」
　スリランカの伝統音楽と西洋音楽をミックスした曲。
　失恋の悲しみを歌っています。

■今年9月15日は敬老の日です。タンザニアとスリランカにも敬老の日はありますか？

リ）タンザニアには敬老の日という特別な日はありません。でも、都会の方ではお年寄りが集会を開いて、これからのことについて話し合っています。これからの社会をどのように生きていったら良いのか意見や情報を出し合います。昔はお年寄りに敬意を表すことはとても普通のことでしたが、最近では時代が変わって若い人は自分のことしか考えていません。

ラ）スリランカでは10月1日が敬老の日です。敬老の日には若い人たちが老人ホームなどの施設に行って掃除をしたり、新しい服をプレゼントしたりします。また、スリランカではお年寄りが一人で暮らしているというのは一般的で、介護福祉士が家を訪問して手伝いにきます。スリランカでもタンザニアと同様に最近では年長者を尊敬する人が減ってきているように感じます。

■JICAの活動について教えてください。

リ）JICAはタンザニアで農業の発展や健康改善、また地域の環境改善に関わるプロジェクトを行っています。

ラ）インフラ整備や病院の建設、医療の発展、国連との連携で行われている食糧援助などのプロジェクトを行っている他、多くのボランティアの方々が活動しています。

■研修コース「持続的農村開発のための畜産振興」ではどんなことを学びましたか？

リ＆ラ）私たちの国には農村開発に関して課題が多くあります。この研修コースでは、牛乳の品質管理や生産性を向上させるための家畜管理など、自国での問題を解決するために必要となる技術と知識を得ることができました。

■帰国後の展望について教えてください。

リ）家畜飼料と環境改善に関わる仕事をしていますので、帰国後はタンザニアの技術が発展してくためのプロジェクトを同僚とともに計画していきます。

ラ）スリランカでは人材育成に関わる仕事をしています。日本で得た技術を農家の方々に伝え、また、将来活躍してくれる専門家を育てていくために若者に教えていきたいです。またテレビや新聞などのメディアを通して知識と技術を広め、農家の方々にもっと意識して頂けるようにしていきたいです。

■最後にメッセージをお願いします。

リ）技術の発展により世界は一つの村になりつつあります。どんな国でも孤独な状態では生活していくことはできません。限りある資源を有効に使えるようにともに生きましょう。

Since the world is becoming a village as a result of technology　development, let’s cooperate to get most out of the limited global resource. This means no country can survive in isolation.

ラ）日本とスリランカの国交が樹立されてから60年以上が経ちます。スリランカは発展するための道を築くために日本政府から多くの援助を受けています。日本の援助によって30年以上の戦争状態から現在の平和な社会を築くことができています。
私たちは同じアジア人です。日本が発展することができたのは、新しい技術や機械化が進んだためだけではなく、日本の人たちの前向きで献身的な姿勢があったからだと思います。

Japan and Sri Lanka have long historical friendship. Bilateral Diplomatic relationship started before 60 years. Japan has given his helping hand to Sri Lanka to open the path towards development. Launching different projects and granting money and expertise, it helps Sri Lanka from different angles. Further to end up the prevailed 30 years’ war situation in Sri Lanka and to building the Peace, Japanese special convoy did a tremendous job. We all are Asians. The secret of Japan development is not only new technology and mechanization, but also the positive attitude and commitment of Japanese people.

♪ パンディ・アマラデーバ　「カラダラ　プディベンデ」
　スリランカの伝統音楽。

■ありがとうございました！