「国際フェスタ」とは…
国際交流の推進や国際感覚すぐれた住民の育成などを目的に活動している十勝インターナショナル協会が、帯広市やJICA北海道国際センター（帯広）とともに実施する国際理解イベントです。

日時：2月8（土）～9（日）　10:00～15:30
場所：とかちプラザ（アトリウム，ギャラリー，視聴覚室）
　　　　帯広市西４条南１３丁目

市内英会話学校による子ども向けレッスン「英語で遊ぼう！」，JICA映画上映会やフェアトレードに係るJICAブースの設置，帯広畜産大学留学生やJICA研修員による異文化紹介，国際姉妹都市交流やその他国際協力・国際貢献分野で活躍している団体・組織の活動紹介などを予定しています。

今週のゲストは…
帯広市親善交流課　遠藤　和麻さん
JICA北海道国際センター（帯広）　村上　峻一さん

■よろしくお願いします。

遠藤さん 以下遠）よろしくお願いします。

村上さん 以下村）よろしくお願いします。

■「国際フェスタ」を主催する十勝インターナショナル協会とはどのような団体ですか？

遠）「十勝インターナショナル協会」は，十勝地域の国際化を進めるとともに、世界に開かれた地域づくりをめざし、国際交流・国際協力の推進や国際感覚すぐれた住民の育成、地域の国際機能の充実を図ることを目的に、平成8年9月、独立行政法人国際協力機構北海道国際センター（帯広）の開設に合わせて、十勝管内市町村，民間の国際交流団体等により設立された任意団体です。
現在は、十勝管内の18市町村と帯広商工会議所や帯広青年会議所等の交流団体16団体で構成されています。
協会では、各会員が行う国際交流事業に対する支援活動、ボランティア組織の育成と強化、十勝在住外国人のための日本語講座や国際理解教育事業、そしてJICAから受託している開発途上国支援事業などを実施しています。

■十勝全体を対象に、国際交流やグローバル人材の育成などに取り組んでいる団体なんですね。さて、その十勝インターナショナル協会が行う国際理解イベント「国際フェスタ」とは、どのようなイベントですか？

遠）「十勝と世界をつなげる人材を育てる」、「十勝から、世界にはばたく人材を育てる」というコンセプトのもと、今年は帯広市内の英会話学校による子ども向けレッスン「英語で遊ぼう！」や、JICAによるフェアトレードをテーマとした映画の無料上映会、フェアトレードに関するJICAブース「帯広 de フェアトレード by JICA」の設置、帯広畜産大学留学生等による異文化紹介、国際姉妹都市交流や国際協力・国際貢献を行う団体による活動紹介などを予定しています。
また、小学生以下のお子様を対象としたスペシャルラリーや、未就学のお子様を対象とした英語絵本のプレゼントも限定数ながら用意しています。「ラリーへの参加」や「英語絵本のプレゼント」はいずれも先着順となりますのでご注意ください。

■英会話学校による子ども向けレッスン「英語で遊ぼう！」とはどういうものですか？

遠）歌やゲーム、アート制作などを通して英語に触れられる英語で遊べるイベントになっています。当日は，、内インターナショナル・プリスクールの外国人講師1名、日本人講師1名が子どもたちと「英語の時間」を一緒に楽しむことになります。ちなみに、アート制作の時間ではバレンタインデーも近いことから、参加した子どもたちにそれぞれ好きなバレンタインカードを作ってもらう予定です。
イベント「英語で遊ぼう！」は、小学生以下のお子様を対象に、8日（土）・9日（日）のいずれも10時半から12時，そして13時から14時半の各日2回行い、参加は無料です。ただし，先着順での参加となりますので、ご関心ある方はお早めに会場にお越しください。

♪ Gotye 「Somebody that I used to know」

■村上さんは、今回の国際フェスタではどちらのパートを担当されますか？

村）今回の国際フェスタでは、1階ギャラリー内に設置するJICAブースを担当しています。ブースは、大きく2つのテーマで構成されます。まずは、JICA関連のPRです。会場を訪れる多くの皆様に、国内外におけるJICAの活動をより深く理解していただきたいと考え、準備を進めています。もう1つは、ブースの名前に含まれている「フェアトレード」についての展示などを行う予定です。
国際フェスタは，「子供から大人まで」、「国際協力についてあまり知識を有していない人から本格的に参画を検討されている方まで」幅広い方々に楽しみながら参加いただけるイベントです。私たちJICAは、少しでも多くの方に、私たちの業務や国際協力についてお伝えしたいと考え、このイベントを共催しています。
また、今回は皆さんの身近にある「フェアトレード」をテーマとしましたので、ラジオを聴いている皆さんに気軽に参加していただきたいですね。

■フェアトレードとはどんなことですか？

村）フェアトレードとは、開発途上国で作られた作物や製品を適正な価格で継続的に取引することによって、貧困に苦しむ生産者の持続的な生活向上を支える仕組みです。これまでの開発途上国に対する援助は、資金や政情などの援助する側の都合によって左右されがちで、継続性に欠けるという課題が指摘されていました。また、一般市民の方々の関与を十分に頂けないとの課題も指摘されていました。それに対して、フェアトレードは消費者が自分の気に入った商品を購入することでできる身近な国際協力の形の１つです。この方法ならば、援助する側の負担も少なく、多くの方が無理なく継続的な援助ができます。
なお、JICA中部の「なごや地球ひろば」では、名古屋市でフェアトレードコーヒーの輸入・焙煎・卸業務を行うフェアトレーディング社と連携し、フェアトレード雑貨やコーヒーを取り扱うショップ「フェアビーンズ」を設けています。

■「フェアトレード」はひとつの身近な国際協力なんですね。

村）そうです。今回JICA北海道国際センター（帯広）では、フェアトレードという身近な国際協力を来場者の皆様に理解していただこうと考え、青年海外協力隊も協力しているフェアトレードシアバターを展示したり、レインフォレスト・アライアンスやフェアトレードのコーヒーの試飲ができるスペースを設けたり、帯広市内にあるフェアトレードショップの協力を得てフェアトレード商品を展示したりする予定です。

■楽しみです！

村）また、8日（土）の10時からは、とかちプラザ2階視聴覚室でフェアトレードをテーマにした映画「おいしいコーヒーの真実」を上映します。
この映画では、普段あまり気にしていなかった1杯のコーヒーの裏側に潜む地球の裏側の人々の生活と世界の現実を深く知ることができると思います。
ご関心のある方は，ぜひ8日（土）10時に、とかちプラザの視聴覚室までお越しください。映画上映前にフェアトレードについて簡単な説明もいたしますので、これまでフェアトレードを知らなかった人にもわかりやすいものになるのではないかと思います。入場無料で、事前申し込みも不要です。是非お気軽に足を運んでください。

遠）フェアトレードと言いますと、今回のイベントでは十勝インターナショナル協会の団体会員である「とかち帯広YMCA」が、ベトナムYMCAハンディキャップセンターで職業訓練の一環で製作されている「フェアトレード・ビーズキーホルダー」を販売します。なお、こちらの売上げの40％は作った人に賃金として支払われ、20％は同センターの運営資金、そして残り40％はYMCAの国際協力募金として使われるとのことです。
また、毎年ベトナムに教室建設に行っているYMCAのボランティアがホーチミン市内のマーケットで購入してきた土産物も国際協力募金に充てるため、会場にて販売する予定です。
JICAブースのフェアトレード商品に加えて、YMCAブースのフェアトレード・ビーズキーホルダーやベトナムの土産物も，ぜひご覧いただきたいと思います。

■その他の企画も教えてください。

遠）畜大留学生との交流ブースも興味深い企画のひとつです。皆さんがあまり知らない国から来ている留学生やJICA研修員との交流は、お子様だけでなく、大人の皆様にとっても貴重な機会になるのではないかと思います。畜大留学生とゲームをしたり、トークを聞いたりする場を設ける予定ですので、当日は気軽に話しかけてみてください。

♪ 秦基博 「鱗」

■国際フェスタでは、国際姉妹都市交流や国際協力・国際貢献に関係する団体の活動紹介も行われるんですよね。

遠）十勝インターナショナル協会、そして協会会員のうち8団体、計9団体が自らの活動内容を来場者の皆さんに知っていただくため、写真などを会場内に展示します。
また、今年は会員以外にも，際協力・国際貢献などを行っている団体に声をかけて展示物を用意していただいています。今予定している団体は、JICA、北海道バイオマスリサーチ株式会社、陸上自衛隊第5旅団、外国人留学生まちづくりを考える会の4団体です。それらの展示にもご期待ください。

■最後にメッセージをお願いします。

遠）「国際フェスタ in とかち 2014」は、2月8日（土）・2月9日（日）の2日間、いずれも午前10時から午後3時半まで、とかちプラザで開催します。子どもを英語で遊ばせてみたい皆様、フェアトレードに関心をお持ちの皆様、畜大留学生やJICA研修員との交流に関心のある皆様のご来場をお待ちしております！

■ありがとうございました！