今週は、ルワンダ共和国(Republic of Rwanda）をピックアップ！

＜国の位置＞
中部アフリカに位置する共和制国家。
内陸国であり、西にコンゴ民主共和国、北にウガンダ、東にタンザニア、南にブルンジと国境を接する。
首都はキガリ。
イギリス連邦加盟国。
アフリカで最も人口密度が高い国。

＜面積＞
2.63万平方キロメートル

＜人口＞
1,090万人（2011年，UNFPA）

＜民族＞
国民の84%がフツ、15%がツチ、1%がトゥワ。

＜宗教＞
2001年の統計によれば、ローマ・カトリックが56.5%、プロテスタントが26%、アドヴェンティスト教会が
11.1%、ムスリムが4.6%、土着信仰が0.1%、無宗教が1.7%。

＜観光＞
ルワンダは、世界でもっとも安全・快適にゴリラを観察できる場所。現在、ヴィルンガ火山群には13家族が暮らしているが、このうち、7家族に会いに行くことができる。
ゴリラの環境保護のため、ゴリラを観察できる時間は、午前中の最大１時間、1グループ8名までと厳しく制限されている。トレッキングには、ガイドが同行。トレッキング時間は、コースや運もあるが、ゴリラに会うまでにおよそ1～3時間、観察と帰路を含めて約3～7時間を要する。
＊参加年令＝16歳以上に限る。

出典・参考：外務省HP、ルワンダ共和国大使館HP、ウィキペディア

今週のゲストは…
JICA研修員のエンジェルさん

■よろしくお願いします！

エンジェルさん 以下エ）こんにちは！ルワンダのキガリから来ました。どうぞよろしくお願いします。

■日本語でありがとうございます！普段は何語で話していますか？

エ）職場では英語、フランス語、現地の言葉キニャルワンダ語を話します。英語とフランス語は公用語です。家族と話す時はキニャルワンダ語を話します。

■英語、フランス語、キニャルワンダ語を流暢に話せるということですが、どうやって3つの言葉を学んだんですか？

エ）キニャルワンダ語は母語で、英語とフランス語は学校で学びました。

■キニャルワンダ語でのあいさつを教えてください。

エ）こんにちは⇒アマクル
　　　さようなら⇒ムラベホ（長い間どこかに行ってしまう場合）
　　　　　　　　　　　ウラベホ（きさくに話せる間柄
　　　　　　　　　　　ムィリルクィ（すぐに戻ってくる場合）
　　　　　　　　　　　バーイ（英語でもOK）
　　　ありがとう⇒ムラコズィ or ウラコズィ

♪インパラ　「ゲンダ・ルワンダ」
　　ルワンダの有名バンド
　　「ルワンダはなんて美しい国なんだろう。自然は美しく輝いている。本当に良い国だ」と歌っている。

■ルワンダの魅力について教えてください。

エ）ルワンダの1番の魅力は文化です。伝統的な食べ物、伝統的なダンス、伝統的なイベントなどなど。また、街にゴミがないということもルワンダの魅力です。ルワンダに来る人たちはみなさんルワンダにゴミがないことに驚いています。

■ルワンダではどのようにして街をきれいに保っていますか？

エ）私たちにとって街をきれいに保つことは政策の様なもので、今ではルワンダの国民性になりつつあります。ルワンダの人たちは汚れたものはその辺に捨てずゴミ箱に捨てることを心がけています。ゴミ箱は道のあちこちに置かれているので苦労することはありません。以前はゴミに対して関心がありませんでしたが、今では街をきれいに保つことは私たちの文化になり、ゴミはその辺に捨てるものじゃないという感覚があります。

■ルワンダは男女平等を推進している国なんですよね？

エ）はい。昔は男女平等ではなく、女性は男性ほど働けないという考えがありました。ところが、女性は男性と同様かそれ以上に働くことができるということに気づかされたのです。そのため、女性に働く権利を与えました。特に子どもの健康を守るために女性が働き家庭を支えていくことを重要視しました。また、ルワンダ政府が、より良い国を目指して現在掲げている目標「ヴィジョン2020」を実現させるために女性の政治参加を促しています。

■ルワンダのお勧めの場所を教えてください。

エ）ルワンダには素敵な場所がたくさんありますが、ここでは私のお勧めの場所を紹介します。ルワンダにはアカゲラ国立公園やヴォルカン国立公園があり様々な動物が生息しています。特にヴォルカン国立公園にはゴリラがいます！ゴリラはそれぞれ名前がついていて、ゴリラの世話をしている人たちは顔と名前を一致させることができます。公園にいるゴリラは保護されています。それからニュングェ国立公園には竹林や草原、沼地など広大な森林が広がっています。キャノピーと呼ばれる森全体を見渡せる場所もあります。

■ルワンダのベストシーズンを教えてください。

エ）ルワンダの気候はとても過ごしやすいです。雨季と乾季があり、乾季は7月から9月中旬で気温は23度～26度くらいです。雨季は3月、４月です。乾季には花が咲き誇りますし、ゴリラや鳥を見ることもできます。ルワンダの芸術と文化を楽しめる最高の時期です。ルワンダは日本よりも小さい国ですが、とても素敵な国です。人々はとてもフレンドリーです。

■ルワンダの料理をについて教えてください。

エ）ルワンダには様々な料理がありますが、私の大好きな料理を教えます。ルワンダでとれる作物の中に、キャッサバがあります。そのキャッサバの粉で作るウガリという料理があります。とてもおいしいです。それからキャッサバの葉を使った料理「イソンベ」もあります。お肉と一緒に揚げ、ピーナツ粉を混ぜて調味料も加えます。その他にもルワンダで取れる農作物を使った料理がいろいろあります。

■ルワンダにしかない飲み物はありますか？

エ）ルワンダには特別なジュースとビールがあります。レモンソーダやオレンジソーダはもちろん、ここで栽培されている果物を使ったフレッシュジュースもあります。バナナジュースやオレンジジュース、パイナップルジュース、パッションフルーツジュース、アップルジュースなどなど。それからバナナやパイナップルなどの果物のワインも作っています。

■ルワンダの人たちはどんなスポーツが好きですか？

エ）テニスやサッカー、バスケットボールやバレーボールなどのスポーツも好きですし、ジムに行くのも好きです。たいていのスポーツはルワンダでも行われています。

■エンジェルさんはどんなスポーツが好きですか？

エ）私はサッカーもしますし、水泳も好きです。でもあまり上手くありません。それからダンスも好きです！ダンスはルワンダの文化です。ダンスとミュージックは私たちの生活に欠かせないもので、教会ではもちろん結婚式などでも重要な要素になっています。

■ルワンダの結婚事情について教えてください。

エ）結婚は私たちにとって、とても大切なことです。毎週土日には必ず挙式が行われています。ただ、4月だけは1994年に起こったルワンダ虐殺の犠牲者に対する追悼行事が行われるため、ほとんどの場合行いません。それ以外の月は毎週結婚式があります。結婚式の行い方はその人の文化や宗教によって異なります。

■日本では最近、社会の変化とともに結婚という道を選ばない人も増えていますが、ルワンダではどうですか？

エ）女性も男性も21歳になったら、結婚できます。ですから、みんな、結婚します。

♪トンズィ　「ワンベレエ・ビヨセ」
　　ルワンダのゴスペルミュージック。

■エンジェルさんは1月16日に帯広に到着したそうですが、帯広の印象はいかがですか？

エ）帯広に着いた時、全てが雪に覆われているのを見て、こんな雪の中で生活できるんだろうか、と思いました。でも今は慣れました。天候は良いですし、帯広の人々にも親しみを感じるようになりました。今は大丈夫です。ここに来れて本当に良かったです。

■日本で驚いたことはありますか？

エ）「時間を守る几帳面さ」は本当に驚きとともに、素晴らしいと思います。私自身の態度も改めたいと思いました。日本がルワンダと同じようにきれいな国であることも好きですが、「時間を守る几帳面さ」これはアフリカの人たちがまだ習慣にできていない部分です。日本では時間は時間。待ち合わせの5分前にはそこにいなければなりません。本当に素晴らしい習慣です。ここに滞在する3カ月の間に見に付けたいです。

■ エンジェルさんは現在「ICTによる農業情報の活用技術」という研修コースに参加されているそうですが、どんなコースですか？

エ）私自身、農業局の情報コミュニケーションセンターで働いているので、情報通信技術を学ぶことは大変貴重な機会です。まさに私に必要な技術です。現在、農業における情報通信技術の活用方法について学んでいます。

■帰国後、ＪＩＣAの研修で学んだことをどのように生かしたいですか？

エ）ルワンダの農業におけるＩＴシステム化の発展に生かしていきたいです。また、農業の生産性向上が求められているため、このコースはそれらを達成するのに必ず役立つと思います。

♪カマリザ　「ホモラ　ルワンダ」
　　
■最後にメッセージをお願いします。

エ）このラジオ番組を通して少しでもルワンダについて知ってもらえたらと思います。みなさん、是非ルワンダに来てください。ルワンダには楽しめる場所がたくさんあります。ラジオをお聞きのみなさん、特に十勝管内の方々、ルワンダに是非遊びにきてください。待っています！

■ありがとうございました！