今週は、ベナン共和国(Republic of Benin）とジンバブエ共和国（Republic of Zimbabwe）をピックアップ！

ベナン共和国

＜国の位置＞
ベナンは、西アフリカに位置する共和制国家。
南北に長く、西にトーゴ、北西にブルキナファソ、北東にニジェール、東にナイジェリアと接し、南は大西洋のギニア湾に面する。
憲法上の首都はポルトノボ、事実上の首都はコトヌー。

＜面積＞
112,622平方キロメートル（日本の約1/3）

＜人口＞
910万人（2011年、UNFPA）

＜言語＞
フランス語（公用語）

＜民族＞
フォン族、ヨルバ族（南部）、アジャ族（モノ、クフォ川流域）、バリタ族、プール族（北部）、ソンバ族（アタコラ山地、トーゴ間）等46部族

ジンバブエ共和国

＜国の位置＞
アフリカ南部の国。
アフリカ大陸の内陸部に位置し、モザンビーク、ザンビア、ボツワナ、南アフリカ共和国に隣接する。
首都はハラレ。

＜面積＞
39万平方キロメートル（日本よりやや大きい）

＜人口＞
1,257万人（2010年　世銀）

＜民族＞
民族構成：ショナ人71％、ンデベレ人16％、その他のアフリカ系11％、残りヨーロッパ人やアジア人など

＜言語＞
英語が公用語で、ショナ語、ンデベレ語などが主に使われる。

出典・参考：外務省HP、ウィキペディア

今週のゲストは…
JICA研修員のエミリーさん＆ルーさん

■よろしくお願いします。

エミリーさん＆ルーさん）よろしくお願いします。

■エミリーさん、ベナンでは何語で話していますか？

エミリーさん 以下エ）フランス語とフォン語を話します。フォン語はベナンの南の地域で話されている言葉です。

■フォン語のあいさつを教えてください。

エ）こんにちは⇒ア フォンガンジーヤ
　　　さようなら⇒アッダッボ
　　　ありがとう⇒アワヌン

■ベナンはどんな国ですか？

エ）ベナンは6月から7月、9月から10月までの雨季を除いて一年中気候がとても良いです。
ベナンには素敵な場所がたくさんあります。例えば首都コトヌーにはとても大きな市場があり、なんでも買えます。それに、ビーチもあります。カンビエという都市は水上都市になっていて人々が湖の上に竹で家を建てて暮らしています。また、北部にあるペンジャリ公園ではライオンやトラ、象、美しい鳥などの野生動物を見ることができます。

■ベナンのオススメの食べ物を教えてください。

エ）「ウォー」はとうもろこしの粉から作られる料理です。「ウォー」と一緒に食べるのが「マーテンジャン」です。「マーテンジャン」は野菜や魚、トマト、豆腐などが入っているシチューです。

■ルーさん、ジンバブエでは普段何語を話していますか？

ルーさん 以下ル）ジンバブエにはショナ語とンデベレ語という2つの主要な言語があります。職場では英語とショナ語をミックスして話します。家族とはショナ語とちょっとだけ英語を使います。

■ショナ語のあいさつを教えてください。

ル）こんにちは⇒モロイ or クワズィワイ　
　　　さようなら⇒サライ　チョカナカ
　　　ありがとう⇒タテンダ or マズィタ

■ジンバブエはどんな国ですか？

ル）争いがなく、地震や台風などの自然災害もありません。とても穏やかな国です。ジンバブエには観光地がたくさんあります。その中で一番有名なのがヴィクトリアの滝です。それからサンセットクルージングができますし、怖がりじゃなければバンジージャンプもできますよ。

■どんな料理がオススメですか？

ル）ピーナッツバターと混ぜたご飯と鶏肉のシチューの料理は食べてみてください。ジンバブエには「ロード・ランナー」と呼ばれる鶏がいます。ロード・ランナーの鶏は日本の鶏とは違い小さめですが、攻撃的です。日本で食べられている鶏肉より味が濃いです。是非食べてみてください。それからとうもろこしの粉で作られた「サッザ」もお勧め。牛肉の野菜炒めと一緒に食べたら本当に美味しいです。

♪アンジェリ・キジョ　「アゴロ」
　「アゴロ」は喜びを意味するそうで、「今を共に喜ぼう。一緒に踊って楽しもう。」と歌っている。

■クリスマス・シーズンです。ベナンのクリスマスはどんな感じですか？

エ）クリスマスは私たちにとって宗教的お祝いです。キリスト教ではない人たちにとっては子どもの日みたいな感じで、みんな自分の子どもたちのためだけではなく知り合いの子どもたちのためにもプレゼントを買います。ベナンではクリスマスは子どものための日で、新年は親たちのための日です。そのため、クリスマスには親が子どもにプレゼントをし、新年には子どもたちが親に何かプレゼントする習慣があります。

■クリスマスイブはどういう風に祝いますか？

エ）教会に行って、家族や親戚と一緒に夕食を食べます。子どもたちには新しい服をプレゼントします。夜になると両親は子どもたちのためにクリスマスツリーの下にプレゼントを置き、翌朝子どもたちはそれを見つけます。小学校でもクリスマスパーティがあって、子どもたちがプレゼント交換をします。

■クリスマス当日はどういう風に過ごしますか？

エ）当日も教会に行きます。子どもたちは一日中教会で過ごし、歌ったり、踊ったり、ステージでクリスマスの歴史についての劇をしたりします。

■特別な料理を食べますか？

エ）クリスマスには普段あまり食べることのない洋食を食べます。例えばサラダやケーキ、ご飯、鶏肉、ピザやアイスクリームなど子どもたちが大好きな食べ物を用意します。

■ジンバブエのクリスマスはどんな感じですか？

ル）お酒が大好きな人（酔っ払い）も含めそれぞれが違うスタイルでクリスマスを楽しみます。キリスト教の人たちは歌ったり、お祈りしたりしてキリストの生誕を祝います。キリスト教ではない人たちにとってはパーティタイムです。クリスマスには音楽が鳴り響き、たくさんの食べ物が用意されます。

■クリスマスにはどんな料理を用意しますか？

ル）ほとんどの場合、主食の「サッザ」は食べません。そのかわりご飯（お米）をたくさん用意します。それから、鶏肉、ケーキ、鶏肉以外のお肉、飲み物を用意します。

■クリスマスにプレゼント交換をしますか？

ル）はい。お花やマグカップ、時計などの小さなものを交換します。クリスマスのために用意された小さなプレゼントはバレンタインデーの様に赤と白が定番カラーになっています。

■日本ではサンタクロースがクリスマスのシンボルですが、ジンバブエではいかがですか？

ル）同じです。特に都会の方ではサンタはクリスマスのシンボルです。ジンバブエではサンタクロースを「ファーザークリスマス」と呼んでいます。街中などで子ども達に甘いお菓子を配ったりしています。

♪フンギサイ　「ペンベライ」
　年末のこの時期によく街中で流れている曲。「この一年間色々つらいこともあったけれど、神様がいたから乗り越えることができた。今こそみんなでお祝いし、この季節を楽しもう。」と歌っている。

■お二人は現在「アフリカ地域　女性指導者のための健康と栄養改善」という研修コースに参加されているそうですが、どんなコースですか？

エ）保健所や病院、医療大学、それらの施設の調理場や農園へ行き、栄養と保健、食品に関する講義を受けたり、実習をしたり、それから運営管理の仕方について学んでいます。

■ルーさんは帰国後、ＪＩＣAの研修で学んだことをどのように生かしたいですか？

ル）ここで得た技術をジンバブエでも使いたいと思っています。この研修を通して気がついたことは、人手や資金が不足していることが問題ではないということです。やり方を少し変えるだけで、それらが不足していてもできることがわかりました。

■エミリーさんはいかがですか？

エ）ここで学んだことを実行していきたいと思います。ここで得た知識と技術は、私の仕事内容を改善しベナンの健康と栄養管理のレベルを上げることに大変役立ちます。

♪ボニ―エム　「メリーズ・ボーイ・チャイルド」

■最後にメッセージをお願いします。

エ）近代化により世界が近くになり地球全体が一つの村になりつつあります。このラジオ番組を通して他の国の文化や国を知り、お互いを知るきっかけになればと願っています。帯広市のみなさん、そしてJICAスタッフの親切に感謝しています。「ミワヌカカ」。私の言葉で「ありがとう」という意味です。

ル）日本での研修に参加する機会を与えてくれたJICAに感謝しています。日本、そして日本の文化に触れる大変貴重な機会になりました。ラジオをお聴きのみなさんがこの番組を通して他の国について知る機会になることを願っています。ありがとうございました。

■ありがとうございました！