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JICA帯広研修員 - ティモンさん(ケニア)

JICA帯広研修員

ケニア

JAGA

この記事の投稿者JAGA

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今週は、ケニア共和国(Republic of Kenya)をピックアップ!

<国の位置>
アフリカ大陸の東海岸に赤道をまたがるように位置し、タンザニア、ウガンダ、南スーダン、エチオピア、ソマリアの国境と、インド洋に接している。

首都…ナイロビ

<面積>
58.3万平方キロメートル(日本の約1.5倍)

<人口>
約4091万人(2011年 世銀予測値)

<民族>
キクユ族、ルオ族、カンバ族、マサイ族など42部族。
ナイロビ周辺を生活圏とするキクユ族が、人口の5分の1ほどを占める。

<宗教>
プロテスタント(40%)、ローマンカトリック(30%)、イスラム教(6%)、そのほか伝統宗教など(23%)。

<気候>
沿岸部は温暖で湿潤、中央部のハイランド地区は冷涼で湿潤、北部および東部は高温で乾燥している。国内のほとんどの地域で降雨は季節周期的だが、そのパターン、時季および程度は場所ごと、また年ごとに大きく異なる。

<産業>
ケニアのGDPのおよそ25%を農業、12%を観光が占める(2005/2006年度)。バラ・カーネーションなどの高級切り花を主体とした園芸産品や紅茶、コーヒーが主要輸出品目。

<観光>
マサイマラ国立保護区
ケニア南西部は、マサイ人の中心的な地域。マサイ人は牧畜生活を営んでいるので、習慣として狩猟はおこなわず、野生動物と共存している、世界でも類のない特別な地域。

アンボセリ国立公園
アンボセリは象の集団とその大きな群れで知られており、大きく緑豊かな沼沢地に向かって牙のある雄がゆっくりと移動していく姿は印象的。乾いた草原が広がり、地平線ははるか彼方まで伸びて空とつながっている。また、背景に見えるキリマンジャロが印象的。

出典・参考:外務省HP、駐日ケニア共和国大使館HP、ケニア観光局公式HP

今週は…
JICA研修員のティモンさん

■よろしくお願いします。まずは自己紹介からお願いします。

ティモンさん 以下テ)こんにちは、わたしの名前はティモンです。ケニアから来ました。どうぞよろしくお願いします。

♪レディー・モーリーン「コガロ」
 ケニアのナショナル・サッカーチームのテーマ曲、スワヒリ語で「伝説」という意味。

■言葉について教えてください。

テ)ケニアの公用語は英語です。ケニアには42の部族がいて、自分たちの町や村ではそれぞれが自分たちの言葉を話します。自分の街以外に行ったら、みんなが共通で使っているスワヒリ語を話します。若い人たちの中にはスワヒリ語と英語だけを勉強し、自分の部族の言葉を話さない人も多くなっています。特に都市部では多く、とても残念なことだと思います。

■スワヒリ語のあいさつを教えてください。

テ)こんにちは⇒ハバリ
  さようなら⇒クワヘリ
  ありがとう⇒アサンテ

■ケニアはどんな国ですか?

テ)ケニアは皆さんがアフリカという言葉から想像するような風景がどこまでも続く美しい国です。野生動物が住む自然公園がたくさんあり、動物好きな人は毎日違う動物に出会うことができます。滞在中はけして飽きることがありません。

■オススメの観光スポットを教えてください。

テ)野生動物のありのままの姿を見ることができる「マサイマラ・ナショナルパーク」は絶対に外せません。マサイマラが有名な理由の一つとして、「ヌーの大移動」を見ることができます。6月の下旬にマサイマラに住んでいる全てのヌーがタンザニアのセレンゲティ・ナショナルパークに向かって移動します。一緒に移動するシマウマ、ヌーを狙うライオンなど、ダイナミックな動物の行動をたくさん見ることができます。7月から9月は最も動物が多くみられる時期で、この時期は熱気球でサファリを楽しむ「バルーンサファリ」も人気です。もし、この時期にケニアに来ることがあれば絶対に見てください!

■サファリを楽しむためのアドバイスはありますか?

テ)サファリに行く時は、現地でガイドを雇って案内してもらいます。ただ残念なことに観光客を狙った詐欺の被害が多く、注意が必要です。信頼できる人・ホテルの紹介するガイドを雇ってください。もし出発まで時間があるなら、スワヒリ語を勉強することをお勧めします。

■ケニアの自慢は何ですか?

テ)ケニアには素晴らしいランナーがたくさんいることです。今回のロンドンオリンピックでも、ケニアにたくさんのメダルを持って帰ってきてくれました。ケニアのランナーたちは、自分たちが稼いだお金をケニアの発展のために役立ててくれるヒーローです。彼らの貢献によって学校などが整備され、未来のトップランナーが育成されます。

■ロンドンで活躍した選手について教えてください。

テ)ケニアのアスリートは特に中長距離が得意です。ロンドンで活躍した選手はみんな走りの得意な部族カレンジン族出身です。カレンジン族は高地に住んでいるので肺活量とスタミナがあります。男子マラソンで銀メダルを取ったキルイと銅メダルを取ったキプサングをはじめ、中長距離走で合計11個のメダルを獲得しました。

■ティモンさんの部族について教えてください。

テ)私はルオ族出身です。ルオ族はビクトリア湖周辺に住んでいる部族で、もともと漁師を生業としている、ケニアで3番目に大きな民族グループです。カレンジン族がマラソンが得意なように、ルオ族はサッカーが得意です。平らな草原地帯に住んでいるルオ族は、ふくらはぎの筋肉が発達していて、走ったりボールを蹴ったりするのに向いています。ケニア国内で活躍しているサッカー選手のおよそ80%がルオ族です。フランスでプレイしているデニス・オリエチ、イタリアのマレガ、セルティックのワニャマなど海外で活躍している選手もたくさんいますが、みんなルオ族出身です。

■オバマ大統領のおじいさんがルオ族だそうですね。

テ)はい、私と同じコミュニティ「コゲロ・クラン」出身です。オバマ大統領のおじいさんはアメリカに渡りましたが、おじいさんの2人目の奥さん(大統領のおばあさん)は今も私たちのコニュニティに住んでいます。でも、テロや襲撃から身を守るために、アメリカ海兵部隊とケニアの警察によって厳重に警護されているので、なかなか会うことはできません。

■ケニアの食事について教えてください。

テ)普段はトウモロコシの粉を使ってつくる「ウガリ」を煮込んだお肉、野菜と一緒に食べます。一番好きな食べ物は、ヤギ肉のバーベキュー「ニャマチョマ」!ケニア中のみんなが大好きな食べ物です。トマト、タマネギ、唐辛子のサラダ「カチュンバリ」も人気です。
ルオ族に限って言うと、住んでいる土地は湖周辺なので、ンゲゲ(ティラピア)、ンブタ(ナイル・パーチ)、カモンゲ(ラングフィッシュ)などの魚をよく食べます。魚は干物にしたり、蒸したり、油で揚げたり、ウガリと一緒に食べます。
ルオ族の女性は料理上手で有名で、ケニアで一番おいしいウガリを作るのはルオ族だと言われています。

■ケニアではどんな音楽を聞きますか?

テ)伝統的な音楽、オハングラを聞きます。オハングラはもともと私たちルオ族の伝統音楽ですが、今ではケニア中の人が聞いている人気のジャンルです。オハングラは、様々なサイズの太鼓と、1弦の楽器をバイオリンのように弓で弾く「オルトゥ」、ギターと同じように弾く8弦の楽器「ニャティティ」、「ボリコス」と呼ばれるシンガー、そしてシンセサイザーで現代風にアレンジしているのが特徴です。オハングラは伝統的な衣装を着たダンサーが踊るダンスミュージックです。

♪トニー・ニャニュンド「ト・ルーロ」
 英語で「cheating death」という意味。「何度も命を落とす危険な目に会ったけど、そのたびに美しい君のおかげで命拾いしてるよ」と歌っている。

■日本に到着したのはいつですか?

テ)8月13日です。到着した瞬間「なんて技術の進んだ国なんだ!」と思い、また、砂埃、ゴミ、虫がいないことにびっくりしました。それから、日本人の謙虚さ、礼儀正しいところに感心しました。
帯広は空気が新鮮で涼しい、とても過ごしやすい街です。滞在中はいろんなところに行って日本人の友達をたくさん作りたいです。

■ティモンさんのお仕事について教えてください。

テ)私はケニア森林サービスの森林保全分野でアススタントディレクターをしています。国が所有する森林をどのように保全し利用していくか、その道筋を決めて条例を作ったり、地域コミュニティの産業とのバランスがとれるよう調整するのが主な仕事です。

■研修に参加するきっかけを教えてください。

テ)去年同じ研修コースに参加した同僚から、研修の質の高さ、日本の素晴らしい人たちについてたくさん話を聞きました。彼らがケニアに持ち帰った日本の知識や技術は、私たちの仕事にも生かされています。もしチャンスがあれば、次は自分が参加したいと考えていました。今回そのチャンスを得ることができ、とてもうれしいです。実は日本に来ることが決まった時、その同僚から、「去年Hello!JICAfeにゲスト出演し、とてもいい思い出になった」とラジオ出演を勧められました。今回スケジュールが合わず、スタジオに行くことはできませんが、出演できてとてもうれしいです。(※ソイさんとクリアさんです。)

■研修コースについて教えてください。

テ)「住民参加による多様な森林保全」というコースで研修を受けています。森林を保全していくために、住民の理解を促し、参加してもらうための方法を学んでいます。地域住民の意識をどう変えていくか、持続可能な産業を営んでいくことの必要性をどのように伝えていくか、また森林の新しい利用方法について多くの知識を得ることができました。また、北海道の国有林をいくつか訪問し、実際にどのように森林が管理、利用されているのかを目で見ることができました。

■帰国後、研修したことをどう生かしますか?

テ)今回学んだ知識は全てケニアに持ち帰り、同僚や地域コミュニティに伝えていきたいと考えています。とくに森林の利用法や地域住民との協力の仕方は、すぐにでも仕事に生かしていきたいです。また、ケニアに帰ったら、学んだことをもう一度振り返り、森林保全を目的とした地域コミュニティの強化に努めていきたいと思います。

♪オソゴ 「ヘラ・ミット・カルモ」
 「愛は終わるときが一番甘い(Love is sweet when its ending)」という少し切ないラブソング。

■最後にメッセージをお願いします。

テ)生物の多様性を大切に、祖国を愛してください!ありがとうございました!

Love to your country by conserving its biodiversity! Thank you!

■ありがとうございました!

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クリスマス・イブの1994年12月24日に開局したコミュニティーFM局。十勝に根差し、リスナーとの共感を大事に放送しています。

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