15

77.8MHz FMラジオ局 ジャガ

帯広から全国、全世界に発信!77.8MHz JAGA

サイトマップ
  1. HOME
  2. 青年海外協力隊OG - 中村由…
  3. 青年海外協力隊OG - 中村由…

PROGRAM BLOG番組ブログ/

青年海外協力隊OG - 中村由紀子さん(モロッコ)

その他

モロッコ

JAGA

この記事の投稿者JAGA

  • 5370

今週は、モロッコ王国(Kingdom of Morocco)をピックアップ!

<国の位置>
アフリカ北西部に位置。
東にアルジェリア、南にサハラ・アラブ民主共和国、北にスペインの飛び地セウタ、メリリャに接し、西は大西洋に、北は地中海に面している。

<面積>
45万km2・・・日本の約1.2倍(西サハラ除く)

<人口>
3,195 万人(2010 年 世銀統計)

<言語>
公用語:アラビア語、ベルベル語
官公庁・ビジネス言語:フランス語(かつてフランスの保護領)
その他:スペイン語(北部モロッコ)

<宗教>
イスラム教(98.7%)スンニ派がほとんど。
イスラム教徒は豚とアルコールを飲食しないので、自宅に呼ぶ際には留意すべき。

<気候>
南東部の砂漠地帯を除けば、おおむね地中海性気候。
夏は暑いが比較的乾燥しており、冬は温暖で雨が降り、しのぎやすい。南下するに従い気候は大陸的になり、山岳地帯では降雪もある。最大の都市カサブランカの気候は1月の気温が12.4度、7月が22.3度。(砂漠地帯は50度を超える)

<特産>
工業は、リン酸肥料(生産量世界第6位)、オリーブ油(同9位)が目立つが、ワインや肉類などの食品工業、加工貿易に用いる縫製業も盛ん。
輸出は衣類、魚介類、電気機械。電気機械とは電気ケーブルを意味している。

<食文化>
モロッコ料理はベルベル、スペイン、コルシカ、ポルトガル、ムーア、中東、地中海、アフリカの各料理の混合である。香辛料はモロッコ料理に広く使われ、数千年来モロッコに輸入され続けたが、サフラン、ミント、オリーブ、オレンジ、レモンなど多くの材料は自生のものである。モロッコで一般的に食される肉は牛肉であり、国産の羊肉は好まれるが相対的に高価である。主なモロッコ料理としてはクスクス、タジン、ハリーラなどが挙げられる。アッツァイと呼ばれるミント緑茶に大量の砂糖を加えて飲む習慣がある。

<教育>
7歳から13歳までの7年間の初等教育期間が義務教育期間となっているが、就学率は低い。公立は小学校から大学まで無料。それにもかかわらず、特に農村部の女子を始めとした多くの子供たちが未だに学校に出席していない。教育はアラビア語やフランス語で行われる。15歳以上の国民の識字率は52.3%(男性65.7%、女性39.6%)である。非識字率は約50%であるが、農村部の女子に至っては90%近くにまで達する。(2004年センサス)

<タブー>
宗教(イスラム教)に対する誹謗や、国王に対する中傷は慎むこと。
左手は不浄の手とされているので、左手で食べ物を取ったりものを渡したりしないこと。左手の握手も慎む。
モロッコ人家庭で女性がいる場合、断りなく写真を撮ったりしないこと。家族の了解を得てからにするのが無難である。

<観光>
名画『カサブランカ』で有名なモロッコは、ジブラルタル海峡を挟んでスペインと対峙する王国。迷路のようなスーク(市場)がひしめくフェズやマラケシュの旧市街は、まさにアラブの世界。アトラス山脈を越えると、ベルベル人の日干しレンガの村やオアシスを結んでカスバ街道が走り、遥か南にサハラ砂漠が広がる。日本からも毎年約1万6千人の観光客が訪れている。4000メートル級の山々などの景観豊な自然に加えて、ユネスコ世界文化遺産に登録された観光地(9か所)も主な観光資源となっている。

出典・参考:外務省HP、ウィキペディア、地球の歩き方

今日のゲストは…青年海外協力隊OGの中村由紀子さん
池田町出身。
「幼児教育」という職種で青年海外協力隊に参加。
アフリカのモロッコでの活動を終え、7月に帰国。

■よろしくお願いします。帰国して3ヶ月が経ちましたが、十勝はいかがですか?

中村さん以下 中)十勝は緑が多いですね。私が派遣されていたモロッコのサハラ地方は砂漠気候でまわりには緑がほとんどなくて…当たり前だと思っていた北海道の自然の豊かさに改めて感動しました。

■モロッコ=アフリカという印象がないんですけれど…。

中)私も最初はそうでした。派遣先が決まって調べて、モロッコは北アフリカに位置するけれど、中東地域であると知りました。一般的に想像するアフリカとはちょっと違った印象の国です。モロッコの北側にはスペインがありますが、タンジェという町からはスペインが肉眼で見えます。地中海もありますし、モロッコ国内でも地域によって全然違う雰囲気を楽しめるので、おもしろい国でした。

■公用語がアラビア語なんですね。

中)そうなんです。元々アラビアの国なので、アラビア語の中でもモロッコ方言が使われています。その他に、古くからフランスの領土だったということもありフランス語も多く使われています。北の方では、フランス語ではなく、スペイン語を使っています。ですから、言葉は大変でした。

■気候はいかがですか?

中)アトラス山脈の北側が地中海性気候で、南が砂漠気候になりますね。気温は、山脈の近くでは雪も降りますが、北の方がマイナスにはなりません。私の住んでいた南の方はマイナスにまでは下がりませんが、ストーブなどの暖房機器がないので、冬は寒かったです。

■地中海側では、オリーブやレモンを栽培しているんですね。

中)はい。家庭でも毎食オリーブなどが料理に使われています。

■モロッコのワインもあるんですね。

中)ブドウが栽培されていて、ワインも造られています。ただ、宗教上お酒はタブーなはずなんですけれど…(笑)。たぶん観光用に、そして輸出しています。

■聞けば聞くほど魅力的な国ですね。タブーというお話がでましたが、何か制限されるようなことはありましたか?

中)モロッコの人たちの前でお酒は飲めません。私たちは観光客ではありませんので、活動にも支障が出るというのもあります。宗教で決められていることは、私たちも合わせるようにしていました。食べ物でいうと、豚肉がダメなので、基本的には売られていません。ただ、観光客の多い地域にあるスーパーでは販売しています。それでも、見られる環境で購入するということはできませんでした。気を使いました。

■中村さんは、「幼児教育」という職種で活動されていました。教育という観点でモロッコと日本は似ていますか?

中)モロッコは知識教育を基本としていますが、日本は情操教育をメインとしていて心のケアに関しても優れています。ですから、モロッコでも情操教育を定着させましょうという目標を掲げ日本人ボランティアが派遣されています。具体的には、幼稚園で先生と一緒に遊び、その遊びを通した学びを伝えていくということや、月に1度先生を集めて「なぜ情操教育が必要なのか」という研修会を開くなどの方法で活動をしていました。

■いくつくらいの子供たちでしたか?

中)日本と似ていて、幼稚園は年少・年中・年長と分かれていて3~5歳の就学前の子供たちが通っていました。

■小学校から高校までも似ていますか?

中)はい。小学校が6年、中学校が3年、高校が3年で同じです。

■日本では、中学までが義務教育でだいたいの子供たちが学校に行くことができますが、モロッコではいかがですか?

中)小学校は義務教育になっていますが、6年間で何度もテストがあり、そのテストに合格できなければ退学になってしまいます。その後の将来が不安です。日本では考えられないほど厳しいのが現実でした。

■都会と田舎の差っていうのはあるようですか?

中)他の小学校隊員さんに聞いた話ですが、かなり差があるようでした。村落では学校に通うこともできない子供たちがたくさんいます。家事の手伝いで行けず、テストに合格できないというのも現実です。

■小学校に上がる前の子供たちの生活が大事になりそうですね。

中)幼稚園の子供たちもテキストを持って、黒板に向かって勉強するというスタイルでしたので、もう少し心のケアも含めた情操教育ができたらなと思いました。

■任地ではすぐになじめましたか?

中)私は2代目の隊員で、1代目の隊員さんがしっかりと活動されていたので、私はとても歓迎されました。モロッコ人の気質もあると思いますが、すぐにうまくコミュニケーションがとれました。

■子供たちの性格はどんな感じですか?

中)とても人懐っこくて、日本の子供たちとはちょっと違うなと思いました。警戒心がないという感じですね。

■帰国するころの子供たちの様子はいかがでしたか?

中)幼稚園の子供たちは2ヶ月のバカンスに入るところでしたので、私が帰国するということを実感していなかったようです。でも、仲良くしていた家族のところにあいさつに行ったときには、涙のお別れになりました。

■ここで曲をお聞きください。 
 ハナレグミ「サヨナラCOLOR」。これはどういった曲ですか?

中)仲間の隊員と聴いていたとても勇気付けらる曲です。

■中村さんが青年海外協力隊に参加しようと思ったきっかけを教えください。

中)高校生のときに、学校に募集広告が置いてあり、それを家に持って帰ったというのがきっかけですね。でもそのときはまだ、未知の世界という気がしていて、まさか本当に自分が行くことになるとは思っていませんでした。「こんなのがあるんだ。行ってみたいな。」というくらいな思いでした。その後、社会人と経験を積んだときに、「もしかした行けるかも」と思い始めて、応募しました。

■行って良かったなと思うところはありますか?

中)たくさんあります!行きたいなって思った高校のときは、「恵まれない子供たちを助けてあげよう」っていう思いが強くあったと思うんですが、実際に行こうと動き始めた数年前からは「世界を見ることによって日本を客観視できるのかな」ということと、私は保育所で働いていたので「日本の保育所の良いところも気づかされるのかな」という思いや考えが強くなっていました。客観視ができたということと日本の幼児教育に関してもそうなんですが、良い面も悪い面も見えたというところが収穫です。

■そんな海外ボランティアを、現在募集中です。アドバイスをお願いします。

中)行く前というのは、想像もできないので、一歩も踏み出せず、不安で不安で悩みました。でも、説明会に行くと同じような不安と期待をもった仲間がたくさんいました。まずは説明会に行くという勇気があれば、自ずと道は開けていくと思います。JICAボランティアは一人ではありません。仲間がいます。仲間がいればできないことはありません。興味のある方は、まずはJICAにご相談ください。

■今日はありがとうござました。

10月1日からJICA海外ボランティア《青年海外協力隊・シニア海外ボランティア》を募集中!

≪体験談&説明会≫

10月14日(日)
シニア海外ボランティア 10:00~12:00
青年海外協力隊     14:30~16:30
場所:JICA帯広国際センター
    帯広市西20条南6丁目1-2

募集要項の配布、派遣までの流れ・待遇等の説明、帰国ボランティアの体験談の発表などを行います。
参加者の年齢は不問で入場無料・予約不要、途中入退場自由です。
 
今回の募集の締切りは、11月5日。

いつでもお気軽にお電話でご相談ください。
詳しくはJICA北海道(帯広) 0155-35-1210、またはHPで!

このページをシェアして友達に教えよう!
https://jaga.fm/pg_detail.php?id=2579

JAGA

クリスマス・イブの1994年12月24日に開局したコミュニティーFM局。十勝に根差し、リスナーとの共感を大事に放送しています。

more
----------

INFORMATIONお知らせ・プレゼント

----------

PICKUP TOPICSオススメピックアップ!

JAGA.FMホーム