今週は、ナイジェリア連邦共和国(Federal Republic of Nigeria)をピックアップ！

＜国の位置＞
アフリカ西部に位置する連邦共和制国家で、イギリス連邦加盟国。
北にニジェール、北東にチャド湖を挟みチャド、東にカメルーン、西にベナンと国境を接する。南は大西洋のギニア湾に面し、アフリカ随一の大国。
首都はアブジャ。
最大の都市はラゴス。

＜面積＞
923,773平方キロメートル（日本の約2.5倍）

＜人口＞
1億5,830万人（2010年、UNFPA）（サブ・サハラ・アフリカ全体の約20％と推定）

＜言語＞
ナイジェリアでは方言を含め521の言語が確認されているが、現存するのは510であると考えられている。議会や官庁で主に使用される事実上の公用語は旧支配者の言語である英語であり、議会では多数派であるハウサ語、ヨルバ語、イボ語の使用のみが認められている。

＜民族＞
ハウサ人、ヨルバ人、イボ人等（民族数は250以上と推定）

＜宗教＞
主に北部ではイスラム教が、南部ではキリスト教が信仰され、その他土着のアニミズム宗教も勢力を保っており、内訳はイスラム教が5割、キリスト教が4割、土地固有の伝統信仰が1割となっている。

出典・参考：外務省HP、ウィキペディアHP

今週のゲストは…
JICA研修員のガビさん

■よろしくお願いします。

ガビさん 以下ガ）こんにちは。ガビです。Nice to meet you!!

■普段何語で話していますか？

ガ）普段は公用語の英語を話しています。 家では部族の言葉「ヌペ」を話します。「ヌペ」は私が住んでいるナイジャ州で大多数を占めている部族です。私の頬に入っているマーク(縦にラインのよう)は同じ部族であることがわかるように入れているマークです。

■今でもそのマークをつける習慣はありますか？

ガ）ナイジェリアの発展と共に国の方針が変わり、今では行ってはいけないことになりました。私の世代ではまだ行っていましたが、今はもう行いません。

■ガビさんはナイジャ州出身ということですが、ナイジャ州って国名ナイジェリアに似ていますね。

ガ）ナイジャ州はその州を流れる川、「ニジェール川」 の名前からきています。また国名ナイジェリアはこのニジェール川が国内を流れ、昔の首都ラゴスに流れていることから名前が付けられました。

■ヌペ語でのあいさつを教えてください。

ガ）こんにちは⇒ヘロー
　　　さようなら⇒バーイ
　　　ありがとう⇒クベトゥィン

♪ エスクエアー 「ビジーボディ」

■ナイジェリアの魅力について教えてください。

ガ）ナイジェリアには様々な部族がいますが、お互いに尊重し生活しています。またナイジェリアには豊富な資源があります。ナイジェリアの土は農業に適していますし、気候も野生動物にとって快適です。今ナイジェリアが抱えている問題はその資源の管理です。その他、ナイジェリアには良質な原油があります。

■ナイジェリアの気候はいかがですか？

ガ）ナイジェリアには乾季と雨季があります。乾季には30度から36度くらいになり、雨季には23度から25度で過ごしやすくなります。

■ナイジェリアではどのようなものを輸出していますか？

ガ）原油をベナンやニジェールなど近くの国に輸出しています。農作物では落花生を北部に輸出しています。
ナイジャ州ではココアやシアバターも採れます。 シアバターからクリームを生産しイギリスなどの国に輸出しています。

※シアバターは2002年の時点ではナイジェリアが最大の生産国で、世界全体の生産量の57.1％を占めていた。

■シアバターは日本でもメジャーになりましたが、ナイジェリアではどのように使いますか？

ガ）ハンドクリームように肌にも良いですし、骨折した時や火傷などの治療薬としても使われています。

■食べ物についてうかがいましょう。主食は何ですか？

ガ）ナイジェリアにはたくさんの部族がいます。そのため部族によって主食が違います。私の部族ヌペは「トゥオン」と呼ばれる、よく練ったご飯やヤムイモが主食です。本当に好きなんですよね。ナイジェリアのヤムイモは甘みがあって美味しいです。

■トォオンとヤムイモはどのような料理と一緒に食べますか？

ガ）牛肉と鳥肉、「ゾワ」と呼ばれる豆から作ったスープと一緒に食べます。料理の盛り方は日本と違います。日本ではサイドディッシュを小さなお皿に盛りますが、ナイジェリアでは主食とおかずを大きなお皿に盛ったり、大まかに2つに分けたりします。

■ナイジェリアにしかない特別な飲み物はありますか？

ガ）ナイジェリアには特別なお酒があります。伝統的なパーム・ワイン（椰子酒）ととうもろこしなどを原料にしたビールを作っています。それからジュースもあります。

■ナイジェリアで行われているお祭りについて教えてください。

ガ）ナイジェリアにはたくさんのお祭りがあります。イスラム教のお祭り「エディル・カビル」が毎年行われます。「エディル・カビル」の三ヶ月後に「エディル・フィトル」が行われます。これは神様に捧げものをするお祭りです。

■「エディル・フィトル」はどのように祝いますか？

ガ）神様にお祈りをしに行き、その後家族と妻、そして自分のために牛肉とラム肉を買います。そのお肉を３つに分け、１つ目を家族に分け、２つ目を慈善団体に寄付し、３つ目を自分で食べます。

■その他にもイスラム教のお祭りはありますか？

ガ）大晦日から新年を祝うお祭り「ニンフ」があります。このお祭りは「エディル・カビル」の2ヶ月後に行われるお祭りで、このお祭りの最初の日に断食をし、神様にお祈りをします。この際、「その年がよい年になること」、そして「その年の抱負、罪の許し」の2つのことをお祈りします。

■ナイジェリアのファッション事情について教えてください。

ガ）男性は「ジェラビア」や「カフタン」と呼ばれる服を着ています。「ジェラビア」は丈が長く、「カフタン」は短いです。それから「ババリガ」というのもあります。「ババリガ」は中に短い丈の服を着て、外に長い丈の服を着ます。女性はナイジェリアの伝統衣装レース生地や「アッタンパ」と呼ばれる服を着ています。長いスカートのような感じです。

■手作りですか？

ガ）はい。市場に行って、仕立屋さんに好きなデザインを伝えれば作ってくれますよ。

■ナイジェリアの人たちが好きなことはなんですか？

ガ）ナイジェリアではワールドカップなどさまざまなスポーツ競技を開催しています。そのためナイジェリアの人たちはサッカーやハンドボールなど得意なんですよ。ナイジャ州ではスポーツとしてハンドボールを推進しています。

■ガビさんは何かスポーツをしますか？

ガ）サッカーをしますが、長い時間行うと疲れてしまいます。ナイジェリアはサッカーが人気で、オコチャとカヌというとても有名なサッカー選手がいます。彼らは現在イギリスのチェルシーやマンチェスターユナイテッドでプレーしています。

■ナイジェリアで活躍されている音楽家について教えてください。

ガ）キング・サニー・アデはとても有名です。彼は８０年代に活躍した歌手で、ジャマイカの音楽とナイジェリアの音楽をミックスしたジュジュミュージックを生み出し、今のワールドミュージックの先駆者的存在です。

♪キング・サニー・アデ　「オリ　ミ　メジェ　ニティ」

■ガビさんはどんな仕事をしていますか？

ガ）ナイジェ州の農業開発事業農業技術サービス局で上級指導者をしていて、農業関係者に農業技術を伝えていく仕事をしています。

■ガビさんは現在「農民主導による普及手法」という研修コースに参加されているそうですが、どんなコースですか？

ガ）農業を専門に行っている施設や学校を視察し、講義を受けています。ナイジェリアに戻った時に農家の方々に教えられるようになるために、実習も行っています。

■帰国後、ＪＩＣAの研修で学んだ事をどのように活かしたいですか？

ガ）ナイジェリアに帰ったら農業を指導する人や、まとめていく人を育てるための場を作りたいと思っています。日本で得た知識や技術を活かして、トレーニングしていきたいと思います。

■最後にメッセージをお願いします。

ガ）ナイジェリアの人たちはもっと学ぶ大切さを知る必要があると思います。ここで得た知識と技術によってナイジェリアが発展していき、家族の生活が安定していきます。たくさんの人たちが知識や技術を学ぶことができれば、その他大勢の人たちにも伝えて行くことができます。

Message I have for everybody, everyone should try to learn, they should seek for education. If you have this knowledge and skills, development comes and do not depend on anybody. And for sustainability of family, if everybody is trained nobody rely on anybody. With knowledge and skills you can advice other people.

■ありがとうございました。