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JICA帯広研修員 - キリさん(パプアニューギニア)
JICA帯広研修員
パプアニューギニア

この記事の投稿者JAGA
今週は、パプアニューギニア独立国(Independent State of Papua New Guinea)をピックアップ!
<国の位置>
南太平洋にあるニューギニア島の東半分及び周辺の島々からなる立憲君主制国家。東南アジア諸国連合(ASEAN)の特別オブザーバーであるが、地理的にはオセアニアに属する。オーストラリアの北、ソロモン諸島の西、インドネシアの東、ミクロネシア連邦の南に位置する。イギリス連邦加盟国であり、英連邦王国の一国。
<面積>
46.2万平方キロメートル(日本の約1.25倍)
<人口>
7,013,829人(2011年、世界銀行)
<民族>
パプアニューギニアの人々は伝統的に「ワントーク」と呼ばれる少人数の部族に分かれて生活していた。たいていの部族は数十、数百人程度であり、それぞれの部族ごとに言語、習慣、伝統が異なっている。かつては各部族同士で戦いを行うことがよくあり、その習慣は今も一部残っている。
住民は多様な民族から成っており、主にメラネシア人、パプア人、ネグリト人、ミクロネシア人、ポリネシア人などで構成される。その他にもクカクカ族、ラカライ族、ラオ・ブレリ族、エレマ族、en:Huli people、en:Asaro Mudmenなど多数の少数民族が存在する。
<言語>
言語は英語が公用語であり、教育、テレビ、ラジオ、新聞などは基本的に全て英語が使用されている。また、共通語として、旧ニューギニア地域(ニューギニア本島北岸、ニューギニア高地や島嶼部)で主に使われているトク・ピシンと、旧パプア地域(セントラル、オロ、ガルフ州など)で主に使われているヒリモツ語(ともにピジン言語)がある。首都ポートモレスビーはモツ語圏であるが、他地域からの移住者の増加に伴い、トク・ピジンの使用が広まっている。国会では、英語、トク・ピジン、ヒリモツの3つの共通語を使うことが許可されており、それぞれの言語に同時通訳される。
パプアニューギニアは、世界で最も言語の豊富な国といわれている。また、世界で最も言語の消滅の危険が高いといわれている国でもある。険しい山岳地帯、湿地帯に阻まれて部族間の交渉が少なかったこともあり、小さなコミュニティが独自の文化・言語を発達させ、人口が600万人に対して、言語の数は800以上にもなる。そのうち130の言語の話者が200人以下であり、290の言語の話者が1000人以下である。首都ポートモレスビーで話されるピジン語であるトク・ピシンとヒリモツ語の勢力は強く、隣接する地域で話されるコイアリ語を圧倒しており、セピック川下流で話されているイマス語も危うい状態である。ただし、女性たちは自分たちの言葉を守り続けている。約16%はオーストロネシアン言語に属し、他の南太平洋の言語と共通する単語や文法を持つ。これらの言語は島嶼部やニューギニア本島の海岸沿いに多く見られる。その他の84%は一般的に非オーストロネシアン言語と呼ばれ、大きく13のグループに分けられるが、単語や文法など、相互関連性は皆無に近い。これらの言語がどの時代にどこから入ってきてどのように発達したのかは大きな謎。
<自然・環境>
パプアニューギニアは、厚い熱帯雨林、平坦な草地、マングローブの林、沼地そして多くの火山島より成りたつ熱帯国(トロピカル・カントリー)である。 又数百キロを遡れる大河であるセピック川とフライ川に代表される多くの河川を持つ。
又パプアニューギニアは、9000種以上の植物、250種の動物、700種以上の鳥の宝庫でもある。そのなかには世界の43の極楽鳥種のうちの38種、又世界でも類を見ない多種の蘭が含まれる。(世界の蘭の3分の2がPNG原産とされる)
<交通・通信>
険しい山地の多い国土の為、航空機と船舶が主な交通手段であり首都ポートモレスビーにおいても他の主要各都市への長距離道路網は整備されていない。しかしながら、現在北ニューギニアの太平洋沿岸都市のマダン及びラエから高地(ハイランド)各地を結ぶ長距離道路網は整備されている。船舶による各沿岸諸都市を結ぶ商業海上輸送は盛んである。航空輸送はナショナル・フラッグであるニューギニア航空が成田、シンガポール、マニラ、ホニアラ、オーストラリアの各都市を結び就航中。現在、パプアニューギニアの首都ポートモレスビーへ向かう成田からの直行便は毎土曜日に成田第二ターミナルから出発している。わずか6時間半で、そこはもう南太平洋。 広大な青い海とあふれる森の緑がすてきな休日を演出してくれる「パラダイス」。
出典・参考:外務省HP、ウィキペディア、在日パプアニューギニア大使館、ニューギニア航空
今週は…
JICA研修員のキリさん
■よろしくお願いします。まずは自己紹介をお願いします。
キリさん 以下キ)キリトル・ポンドゥです。パプアニューギニアから来ました。
■パプアニューギニアはどんな国ですか?
キ)パプアニューギニアは森林が国土のほとんどを占めており、美しい滝がたくんさんあります。主要産業は金や銀、銅などの鉱業や、コーヒー、紅茶などの農業、そして木材やチップなどの林業です。コーヒーや紅茶、パーム油、材木、金はパプアニューギニアの主要な輸出品で特にオーストラリアに輸出しています。その他、銅や魚の缶詰、原油・天然ガスなども輸出しています。お米や衣服、車、電子機器は海外から輸入しています。
■言葉について教えてください。
キ)パプアニューギニアには700~800の言語があります。そのため、英語、ピジン語、ポリス・モトゥ語が共通語として用いられています。私の場合、職場では英語を話しますが、家では私が育った地域の言葉であるピジン語またはインボング語という言語で話します。
■ピジン語のあいさつを教えてください。
キ)こんにちは⇒ユ オライト
さようなら⇒エム オライト ユゴ
ありがとう⇒テンク ユ
♪ ルタ 「タイムママカリミ」
■観光でオススメの場所を教えてください。
キ)パプアニューギニアには観光客が良く行く場所やお薦めの場所がたくさんあります。パプアニューギニアは自然が豊かなので、ともかく森林浴を楽しんでほしいです。例えば、東ハイランド州にある「ゴロカ」という街には最高峰のウィルヘルム山があり、トレッキングが楽しめますし、散策コースもあるのでキャンプをしながら美しい自然を楽しむことができます。また、ゴロカは年間を通して春のような気候で避暑地とされています。その気候がコーヒープランテーションに適しており、そこで生産されているゴロカコーヒーはまろやかな味わいがあり、世界中に輸出されています。また、毎年ゴロカショーが開かれパプアニューギニア各地の部族の踊りを見ることができます。また、首都ポートモレスビーの東にはバリラタ国立公園があり、美しい鳥を見ることができます。国旗にも描かれているゴクラクチョウもたくさんそこで暮らしています。その他、様々な種類の鳥がいますが、どの鳥も日本の鳥よりもカラフルで特徴的な顔をしています。また動きも面白いです。またチンブ―地方ではそこに暮らす民族の伝統的な文化を見ることができます。結婚の儀式や伝統的な踊りを見ることもできますし、フェイスペインティングや村の生活を体験するツアーもあります。東ニューブリテン州にあるラバウルは太平洋戦争の激戦地として知られ、記念碑がたてられています。また2度と戦争の悲劇が起こらないことを願って、戦争中に使われていた武器や、飛行機なども大切に保管され観光客に公開されています。また、ラバウルには火山群があり、現在でも時折噴煙を上げています。美しい砂浜も楽しむことができます。
■おすすめシーズンはいつですか?
キ)8月、9月、10月です。その時期は時々雨が降りますが乾燥していて過ごしやすいです。気温はコーストラインでは24度から29度で海抜6400mだと21度から24度くらいです。
■パプアニューギニアの料理について教えてください。
キ)パプアニューギニアの料理にはムームーとよばれる調理法がよく使われタロ芋やヤム芋などを熱した石の上で焼く方法です。その他にも鶏肉とフライドポテトのワンプレート料理、ご飯の上に野菜スープをかけた料理、芋のおかゆやココナッツミルクでつけたタロ芋を油で焼いた料理などがあります。
■オススメの飲み物を教えてください。
キ)「クラウ」という飲み物です。クラウはココナッツがまだ熟していない若い状態の実のことで、ココナッツの中のジュースには砂糖などの調味料は何も加えずに飲みます。とてもさっぱりとした自然の甘さを楽しむことができます。「クラウ」は大変貴重な飲み物であるとともに、疲れた時や体調を崩している時に飲むと元気がでる飲み物です。「クラウ」は市場や露店など、どこにでも売られています。その他、スプライトやオレンジジュース、コカコーラ、メローイエローなどのペットボトルの飲み物も普通に売られています。
■どんなデザートを食べますか?
キ)パパイヤやパイナップル、バナナ、メロンなどの果物が一般的に食べられています。甘さが日本で売られている果物よりも強いかもしれません。本当においしいです。
■パプアニューギニアの人たちが好きなことは何ですか?
キ)ラグビーやサッカー、野球、キックボクシング、バスケットボール、水泳、陸上などのスポーツが好きです。一番の人気はラグビーです。私もラグビーが好きで、ずっとプレーしていました。この間、JICA研修員学校訪問で小学校に行った際も、子ども達にラグビーを紹介し、みんなでキャッチボールを楽しみました。またパプアニューギニアの女性の間ではネットボールが人気です。
■パプアニューギニアのお祭りについて教えてください。
キ)パプアニューギニアの独立記念日は9月16日です。毎年独立記念日は盛大に祝います。人々はそれぞれの民族衣装を着て、顔や身体にペインティングをするなど、お祭りスタイルになり自分たちの文化を紹介します。
■パプアニューギニアの衣服について教えてください。
キ)女性の普段着はスカートやシャツなどですが、もっとも一般的に好まれている服は「メリブラウス」と呼ばれる服です。柄が色々あり、腰くらいまで丈があります。涼しくとても快適です。
■週末の過ごし方を教えてください。
キ)土曜日は近くの市場に行って野菜を買います。また日曜日には教会に行き一日中仲間たちと活動しています。
♪ ルタ 「ブルビオジーザスタソ」
■帯広の印象を教えてください。
キ)パプアニューギニアから帯広まで約10時間かかりました。帯広はとても美しく、自然が多い場所だと思いました。そして山がとても美しいですね。
■日本で驚いたことはありますか?
キ)成田空港に着いた時、多くの人が空港内を行きかっていて、日本は本当に忙しい国だと思いました。北海道に来て、街が美しく彩られていることに驚きました。公園には木々がきっちり真っすぐ植えられていますし、札幌の駅の地下街にも驚きました。また、日本の若い人たちが大きな町を好み都会で暮らし、それ以外の人たちが生まれ育った地域にとどまり、農業をしているように感じました。
■帯広で楽しんだことは何ですか?
キ)帯広の涼しい気候と発展した農業技術、ガーデンシティと呼んでも良いほどの美しい環境です。
■日本食はどうでしたか?
キ)日本食は大好きです。特に親子丼や牛丼がお気に入りです。
■お仕事について教えてください。
キ)森林公社森林局で造林に関わった仕事をしています。
■JICAはパプアニューギニアでどのような活動をしていますか?
キ)ラエという場所に森林について研究するための施設をつくってくれました。また、パプアニューギニアの学生たちが日本に来て森林についての知識や技術を学ぶためのプロジェクトも行っています。
■キリさんの研修コース「地域住民の参加による多様な森林保全」について教えてください。
キ)この研修では多くの知識、そして技術を学ぶことができました。限られた資源で森林を保護していく効果的な技術を学び、森を育て、木々を増やしていくことで森林を守っていかなければならないと感じました。困難こともありますが、この研修で学んだことをパプアニューギニアの森林保全に役立てていきたいと思います。
■最後にメッセージをお願いします。
キ)お世話になった十勝のみなさんそして、同じ研修コースだった仲間たちに感謝しています。
My cold greetings to all the listeners of this radio programme around tokachi area and special one goes to fellow JICA participants listening at Obihiro.
♪ エオリム 「サンクス トゥ カルバリー」
■ありがとうございました!
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