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「国際母語デー」スペシャル
JICA帯広研修員
国際母語デー
この記事の投稿者miho
母語とは、小さい頃からお父さんやお母さんなど周りの人々が話し、自然に習得していった言語のこと。
2月21日は、言語と文化の多様性、多言語の使用、それぞれの母語を尊重することを推進するためにユネスコによって定められた「国際母語デー」。
「国際母語デー」はバングラデシュのある事件をきっかけに誕生。1952年2月21日、63年前の2月21日、当時パキスタンの一部だったバングラデシュの首都ダッカで、ベンガル語を公用語として認めるように求めたデモ隊に対し警官隊が発砲、4人の死者が出た事件にちなんで制定された。
今回は、5か国のJICA北海道(帯広)の研修員の方々からそれぞれの母語について実際にお話を聞いてみました。
まずは、「マケドニア」から来た研修員イゴールさん。
私の名前はイゴール・ズラコブです。マケドニアから来ました。農業部門で仕事をしています。38歳です。
私の母語はマケドニア語です。マケドニア語はマケドニアの公用語でもあります。マケドニア語には約20の方言がありますが、それぞれとてもよく似ているので、違う方言を話す人たちでも一緒に会話をすることができます。
こんにちは ⇒ ズトラーボ
さようなら ⇒ プリアットゥノ
ありがとう ⇒ ブラゴーダラム
子どもたち、外国に住んでその国の習慣が身についても、深い部分での文化や言語はあなた達の中に残っています。母語を忘れず、話してください。
“Children, have one mind that once you pass the borders, customs can take from you everything except their culture and language. Never forget your origin and learn your mother language. Do not be afraid of using your mother language.”
♪ ミキ・ヨバノスキ・ジャフェル「ソンツェ・ザ・トゥリ・スウェトリ」
次は、アフリカ南部「ザンビア」からの研修員スィファヤさん。
Hello!JICAfeをお聞きの皆さん、こんにちは。私はスィファヤ・ムファラリと申します。
私の母語は「ロジ語」です。私はロジ語の他に、英語、チェワ語、ベンバ語など7つの言語が話せます。ロジ語は主に「ロジ族」の人々によって話されています。ロジ語には方言がありますが、それほど大きな違いはないので、違う方言を話す人々とも会話をすることができます。
こんにちは ⇒ ムタンボーケ
さようなら ⇒ ムシヤレフォー
ありがとう ⇒ ルイトゥメージ
2月21日は母語を祝福する日です。ザンビアの子どもたち、幸せな一日を過ごしてください。学校の勉強も頑張ってください。どうもありがとうございます。
“The 21st February is the day we celebrate our mother tongue and I would like to wish all the children in my country Zambia, a happy day. I encourage all children to work hard in their school studies. Thank you very much.”
♪ ロジ語とトンガ語のラブソング「ワリワング」
次は「ケニア」から来た研修員アマリアッティさん。
農民主導による普及主導」というコースで学ぶために日本に来ました。どうぞよろしくお願いします。
私の母語は「ルヒヤ語」です。主に「ルヒヤ族」によって話されています。子どもの名前は、生まれたときの季節や行事に関係しているものが多いです。例えば、収穫期に生まれた子どもなら、男の子には「ウェケサ」、女の子には「ネチェサ」という「収穫期」という意味の名前を付けます。雨季に生まれた子どもなら、男の子に「ワフラ」、女の子に「ナフラ」という、「雨」の意味の名前を付けることが多いです。
こんにちは ⇒ ムレンベボーシ
さようなら ⇒ ムリンドゥエ
ありがとう ⇒ オリオムノ
母語は自分たちのアイデンティティーと文化への深い理解に繋がります。それぞれの母語を学び理解し、話すべきです。母語は、両親から与えられる最初のものです。母語を話し、次の世代に伝えて行ってください。
“Mother tongue brings identity, sense of belonging, deep understanding of our cultural value, norms and roles. Let us take a keen interest in learning, understanding and speaking your mother tongue… Mother tongue is the first thing you inherit from your parents ; Keep, Speak and Pass your inheritance to other generations."
♪ ヴィンセント・オンギーディ「ママムライ」
次は、「インド」からきた研修員のクマールさん。
私の名前はパラマン・センシル・クマールです。インドの「タミル・ナードゥ州」出身です。私の母語はタミル語です。
私の母語は「タミル語」です。私の出身地であるインドのタミル・ナードゥ州の公用語となっています。他に、スリランカとシンガポールの公用語の一つにもなっています。2300年前のタミル語の文献が発見されており、タミル語はとても古い言語です。
こんにちは ⇒ ワナカム
さようなら ⇒ ボーイワルヒレーン
ありがとう ⇒ ナンドゥリー
母語は単なるコミュニケーションの手段ではなく、私たちの歴史、文化、社会を反映したものです。ですから、次の世代に引き継いでいかなければなりません。
“Mother language is not only a medium for our communication; it is also the reflection of our history, culture and social behavior. Each of our mother language has rich flavor in its history, literature and the moral values, and therefore pass on this legacy to next generations.”
♪ 「タミル語」の曲「センモリ・ヤーナ・タミル」
最後は、「国際母語デー」発祥の「バングラデシュ」の研修員レザさん。
私の名前はレザ・アヘンです。バングラデシュ出身です。ベンガリ語を話します。
私の母語は「ベンガル語」です。ベンガル語を話す人はバングラデシュと西ベンガル州だけで30億人いるとされており、母語としている人が世界で5番目に多い言語です。
「国際母語デー」である2月21日には毎年、人々は白い服を着て、黒いバッチを胸に付け街を行進します。そして、ベンガル語を公用語とするよう求めたデモ隊が発砲された事件の記念碑「ショーヒッド・ミナール」の階段を裸足でのぼり、花を置き、歌を歌います。
こんにちは ⇒ キャモン・アツェン
さようなら ⇒ ビダイ
ありがとう ⇒ ドンノバッド
子どもたち、あなたたちはとても素晴らしい言語を持っているということを幸せに思ってください。そして忘れないでください、1952年2月21日に私たちの言語の名誉を守るために血が流れた戦いがあったことを。母語の重要さと価値を決して忘れてはいけません。
"Children, you should feel lucky that you have a unique language of your own. But remember, a blood shaded struggle was required on the 21st February in 1952 to uphold the honor of our language. Never forget the importance and value of your mother tongue in which you dream, you talk and maintain your daily lives."
♪ バングラデシュの歌 「アマール・バイール・ロクテ・ラガノ・エクシェ・フェブルアリ」
「2月21日に血を流した兄弟たち」という意味で、62年前の今日、母語を守る運動の際に銃弾に倒れ血を流した人々を歌っている。
「国際母語デー」スペシャルでした。
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