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JICA帯広研修員 - ホルヘさん(ベリーズ)

JICA帯広研修員

ベリーズ

JAGA

この記事の投稿者JAGA

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今週は、ベリーズ(Belize)をピックアップ!

カリブ海に面し1981年にイギリスから独立したアメリカ大陸で一番新しい国・ベリーズ。英語圏の国のためか、他の中米諸国とはひと味違う雰囲気を持っている。
独立前は「英領ホンジュラス」で、現在もイギリス連邦の一員。また、ヨーロッパに侵略される以前は、マヤ系インディアンの文化が栄えており、その歴史ははるか紀元前にまでさかのぼる。多様な人種と宗教が混在し、国土の65%を熱帯雨林が覆っている。国名の由来はマヤ語で「泥水」を意味する言葉から来ている。

<国の位置>
中央アメリカの東海岸に位置する。北をメキシコ(ユカタン半島)、西と南をグアマテラに接し、東にはカリブ海がひろがる。

<首都>
ベルモパン
(人口最大の都市はベリーズ・シティで周辺人口を合わせて約10万人)

<面積>
22,963平方キロメートル(四国より少し大きい。日本の約16分の1)

<人口>
32.4万人(2012年 ECLAC)

<人種>
メスティーソ49%、クレオール25%、マヤ11%、ガリフナ6% その他10%

<言語>
英語(公用語)、スペイン語、クレオール語、マヤ語、ガリフナ語 等

<宗教>
キリスト教(カトリック、プロテスタント、英国国教会等)等

<気候>
亜熱帯気候。年間平均気温26℃、湿度は87%だが、夕刻になるとさわやかな貿易風が吹いて過ごしやすくなる。夏の最高気温は36℃(5月~8月)。11月頃から涼しくなるが、冬でも最低気温は約10℃(1月)。12月1月が一番涼しいが夜間でも13℃以下にはならない。6月から8月にかけては雨季で、10月頃までよく雨が降る。12月から5月は乾季。雨季の間、雨は土砂降りだが短時間で、一日のほとんどは晴れている。

<主要産業>
経済は主に農業、農業関連工業に依存している。しかし近年観光業も重要になりつつある。

<世界遺産>
ベリーズ バリアリーフ保護区(自然遺産)
1996年に世界遺産の指定を受けたベリーズのサンゴ礁は、250キロに及ぶ。世界の7大水中景観の一つにも数えられ、キー(Caye)と呼ばれる小さな島々の周囲の美しい水中庭園が年間を通して楽しめる。

<ブルーホール>
ベリーズシティの東約100km,カリブ海に浮かぶライトハウス・リーフの中にひときわ深い青い色をたたえた穴のようなところがある。これが世界的に有名なブルーホールである。直径300m以上、深さ約130mの規模を誇り、周囲を平均3mのさんご礁で囲まれている。
ブルーホールの近くにあるノーザン・キーには飛行場や新しいホテルなどもあり、リゾート基地として注目されている。ブルーホールは”海の怪物の寝床”と呼ばれるように、美しくまた神秘的である。イルカが住み着いていて初心者でもスノーケリングで一緒に泳ぐ事ができる。

<キー・カーカー>
ベリーズ・シティから北東へボートで約45分ほど行くとあるのが、数あるキーの中でも最も美しいといわれるキー・カーカー。このキーをはじめ、ベリーズのほとんどのキーは開発による俗化から逃れ、自然がそのままに残っており、それが魅力となっている。キー・カーカーは2つの小島からなり、そのうち観光客が楽しめるのは、長さ1km の小さい方の島である。ここには、数件のホテルや手軽なシュノーケリングスポットがあり、マリンスポーツに適した場所となっている。また、キャンプ場もあり、時間を忘れて楽しむことができる楽園である。

出典・参考:外務省HP、ナショナルジオグラフィックHP、ベリーズ国政府観光局HP

今週は…
JICA研修員のホルヘさん

■よろしくお願いします。まずは自己紹介をお願いします。

ホルヘさん 以下ホ)ホルヘ・ナベットです。ベリーズから来ました。ベリーズ森林局で森林官として働いています。

♪ 「アイアムベリーズ」
  ベリーズの独立をお祝いする歌

■普段話している言葉は何語ですか?

ホ)私が自宅で家族と過ごす時や友達と一緒の時は、クレオール語を話します。クレオール語はベリーズの半分以上の人達が話す、英語を少し崩したような言語です。私の職場は国の機関ですので、公用語である英語を話します。他にも、ベリーズではスペイン語、マヤ語などたくさんの言語が話されています。

■ベリーズのあいさつを教えてください。

ホ)ベリーズでは、公用語である英語の他、スペイン語やクレオール語などたくさんの言語が話されていますので、スペイン語のあいさつを教えます。

  こんにちは ⇒ オラ!
  さようなら  ⇒ ノスベモス!
  ありがとう ⇒ ムーチャスグラシアス!

■ベリーズの一番好きなところを教えてください。

ホ)ベリーズの人達が大好きです!ベリーズは、メスチソ、ガリフナ、クレオール、メノナイトの人々、アジア系、東インド人などたくさんの民族から成り立っています。私たちは、人種のるつぼの国に生きる人として自分達のルーツなどをよく考えて生活をしています。

■オススメスポットを教えてください。

ホ)自然が好きな方には、ベリーズの森をおすすめします。馬に乗って進むジャングルツアー、素晴らしい洞窟でのチュービング(洞窟内での川下り)などを楽しむことができます。海辺では、さまざまなキー(サンゴ礁の上にできた、小さく標高の低い島を指す語。スペイン語の cayo(カヨ) に由来する。)に行き、そこで2、3日滞在して、白い砂浜のビーチでリラックスしたり、シュノーケルをしたりなどして、カリブの海風を感じてください!
マヤの遺跡もぜひ訪れてください。ベリーズには数えきれないほどのマヤ文明の遺跡がジャングルの中のあちこちに残されていますので、トレッキングや移動でジャングル内を通る時にでも遺跡について見聞きすることもできると思います。

■オススメの季節はいつですか?

ホ)ベリーズを旅行するベストシーズンは12月から5月までの間です。理由は、ベリーズの季節は雨季と乾季の2つしかないからです。12月から5月までは乾季ですので、晴れて暑い完璧な天候の日が続くので、日光浴を楽しむことができます。その時期の最高気温は37℃くらいで、平均気温は32℃から33℃くらいです。ベリーズを訪れた際には、日本での日常を頭から切り離し、思いっきりベリーズを楽しんでください!

■ベリーズの料理について教えてください。

ホ)多民族国家のベリーズにはさまざまなタイプの食事があります。カリブ海に面しているので、シーフードはやはり人気があります。私は、フライドフィッシュにお米と煮豆を合わせ、ライムを絞りかけたものが大好きです。とうもろこしが原料のものも美味しいです、たとえば、油で揚げた小さなトルティーヤの上に黒豆のペースト、お肉、紫玉ねぎのピクルスなどをのせた「サルブーテ」。トウモロコシの粉に水をまぜた皮に肉やチーズを包んで揚げて、サルサをつけて食べる「エンパナーダ」、小さなトルティーヤを揚げて、ひき肉、サルサ、玉ねぎ、チーズをのせた「ガルナチャス」など、これらはファストフードのような感じでさまざまな野菜の付け合せと食べます。
じゃがいも、キャッサバ、ヤムなどの主食は、たいていスープと一緒に食べます。
そして、たいてい土曜日のランチは「ボイルアップ」です。「ボイルアップ」は、卵といもを茹でて、蒸しパンとマリネしたお魚、あるいは茹でた豚のしっぽにトマトソースを合わせます。ボリュームがある「ボイルアップ」でおなかいっぱいになって、そのままお昼寝という流れです。

■どんなデザートがありますか?

ホ)日本のように充実していないのですが、「クラブー」という果物が大変人気があります。スペイン語で「ナンチェ」と呼ばれているものです。甘味、酸味はあまりなく、渋みがあり、黄身がかったさわやかな見た目とは違い、意外と濃い味のする小さな果物です。

■どんな飲み物がありますか?

ホ)ベリーズは南国ですので、サワーソップ、スイカ、タマリンドやライム、オレンジ、グレープフルーツなど柑橘系の果物で生ジュースを作ります。他にもさまざまなご当地ジュースがあります。私が好きなのは、ベリキンビールです。ベリキンビールはベリーズで作られている唯一のビールで、ライトハウスラガー、プレミアム、スタウト、ギネススタウトなど種類も豊富です。でも、やはりベリキンビールが一番おすすめです。

■ベリーズの人たちに人気のあるものは何ですか?

ホ)音楽ですね!たくさんのドラムを使用するプンタ音楽、亀の甲羅など自然由来のものを使用するもう少し家庭的な雰囲気のあるブロックダウン音楽など様々な地方のユニークな音楽が存在しています。私はいろいろなジャンルの音楽をその時の気分によって楽しみますが、もしレゲエ音楽がかかっていたならテンションが下がることはないくらいにレゲエが好きです。
ベリーズの人たちはパーティーも好きで、「Thirsty Thursday (サースティー・サーズデー)」といって、「週末まであと1日だ!」と木曜日の夜から飲み歩き、金曜の夜も、土曜の夜もパーティーやクラビングをして楽しみます。

■どんなお祭りがありますか?

ホ)9月21日の独立記念日は盛大なお祭りが行われます。ベリーズはイギリスの植民地であったために、他のカリブ海の国々と違い、公用語が英語です。前日から式典などが始まり、町中がお祭りモードになります。21日へと日付が変わると、お祝いの花火が上がります。21日は政府機関や軍がそれぞれで準備をした赤、白、濃紺の国旗色で飾られた山車を先頭にパレードを行います。山車ごとにDJがいるので、パレードの間は音楽が鳴り響き、とてもにぎやかです。 

■結婚事情について教えてください。

ホ)男性も女性も20代後半から30代にかけて、同年代同士で結婚するカップルが多いと思います。結婚式をビーチリゾートやエキゾチックなマヤ遺跡で行うカップルもいて、とても華やかです。ラテン文化ではマリンバ奏者を招き、結婚パーティーを盛り上げます。
日本と同じように法的に婚姻関係を結ぶと、女性は男性の姓を名乗りますが、ベリーズでは「コモンロー」といって、同棲して子どもをもうけたあとも婚姻関係を結ばずに、事実婚の形をとるカップルも大変多くいます。
私の父と母ももう30年以上一緒に暮らしていますが、婚姻関係を結んだのはたったの3年前です。

■独特の文化や習慣はありますか?

ホ)ベリーズの沿海の町に暮らすことを好み、独特のリズムを持つドラム演奏や複雑な体系からなるガリフナ語など、アフリカと南アメリカ両方の文化を色濃く残すガリフナ民族についてです。ガリフナ文化は2001年にユネスコ世界無形文化遺産に指定されています。また、内陸に住むマヤ族は、マヤ文明の末裔として伝統的な文化を守り、木材資源だけを利用した家屋に暮らし、非常に質素な生活を営んでいます。

♪ ガリフナ・コレクティブス 「モングル」
  ガリフナ民族で結成されたグループ

■どんなお仕事をされていますか?

ホ)ベリーズ政府の森林局で、森林官として働いて3年になります。

■週末は何をして過ごしますか?

ホ)一週間一生懸命働いた後の週末、家族や友達とBBQをして、生ジュースを飲んで、ストレス発散をします!私は一人息子で、4人の姉妹と育ちましたが、甥っ子が2人、姪っ子が3人いるのですが、人生において家族が一番大切な存在だと信じていますので、家族と過ごす時間を大事にしています。

■今、興味がることは何ですか?

ホ)自然について学ぶこと、また、どのように持続可能な方法で国を開発していけるのかについて興味があります。そうすれば、私の子供のころのように、次の若い世代の人たちも自然を楽しむ事ができますからね。

■日本、帯広の印象を教えてください。

ホ)日本に到着した時、なんてきちんと整備された国なのだろうと感心しました。飛行機から降りた時、日本の人たちは礼儀がよく、面倒見がいいなと思いました。お店で買い物する時、言葉でのコミュニケーションを取るのに苦労しますが、時々、英語を話すことができる方が私達の様子を見聞きして、わざわざ来てくれて手助けしてくれます。そのような日本人の方々が大好きです。
帯広の気候はとても寒く、日本では雪が降るという事実を知った時は大変驚きました。帯広の森は植樹によってつくられたものですが、緑に囲まれているのでベリーズの森を彷彿させてくれます。

■研修の前からJICAのことをご存知でしたか?

ホ)知っていました。たくさんのJICAボランティアの人達がベリーズで働いていますし、以前JICAの研修に参加したことがあります。ブラジルで熱帯雨林モニタリングの研修を、メキシコではスペイン語で行われる保護区管理の研修を、それぞれ3週間ほど受けました。

■帯広で受けている研修の内容について教えてください。

ホ)6月から、“気候変動に対する順応的流域管理(適応策)「洪水対策と生態系保全」”コースに参加しています。
素晴らしい講師の先生方に恵まれた他、様々な地域への研修旅行もあり、多くの事を学んでいます。
日本は河道(かどう)の造成やダムの建築に関して、とても有名です。ベリーズではまだ河道(かどう)の造成の必要性はありませんが、非常に興味深く、発見することも多いです。将来的にベリーズで必要になってきた時のために、もっと勉強しておきたいです。

■帰国後の展望を聞かせてください。

ホ)長い旅を終えて家に戻るので、少し休憩する意味でのお休みをもらいます。その後は仕事に戻り、ここで得たたくさんの日本の治水対策の知識や情報を同僚に教え伝えたいです。

■最後にメッセージをお願いします。

ホ)日本を第2の母国のように感じているので、もし将来日本に住むことを決めたら、みなさん歓迎してくださいね。日本で出会った全ての素晴らしい日本人の方々に感謝しています。

I feel like Japan is my second home I hope you all will welcome me if I decided to live one day in Japan, thank you all to the wonderful Japanese people that I met here you all will forever be in my hearts.

♪ アンディ・パラシオ 「ワティナ」
  ベリーズのプンタ・ロックというジャンルで最高と言われている男性歌手

■ありがとうございました!

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クリスマス・イブの1994年12月24日に開局したコミュニティーFM局。十勝に根差し、リスナーとの共感を大事に放送しています。

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