12

77.8MHz FMラジオ局 エフエムジャガ

帯広から全国、全世界に発信!77.8MHz FM-JAGA

サイトマップ
  1. HOME
  2. DJ-INDEX
  3. 高木公平
  4. エトロフウミスズメ  羽毛から…

DJ INDEXDJインデックス

エトロフウミスズメ  羽毛から柑橘系の香り

十勝の自然

高木公平

この記事の投稿者高木公平

  • 2097
エトロフウミスズメ  羽毛から柑橘系の香り

番組 KACHITTO(月-木 7:00~9:00)のコーナー「十勝の自然」(7:35~)は、日本野鳥の会十勝支部副支部長、「北海道の動物たち 人と野生の距離」著者の千嶋淳(ちしま じゅん)さんにご協力頂き、十勝の自然と人を繋ぐストーリーについて教えて頂いています。


エトロフウミスズメについて。
文章と写真は千嶋淳さんです。


「エトロフ」の名とは裏腹に、実際にはもう少し北にあるライコケ、ウシシルなど中部千島の島々で繁殖します。具体的な地名というよりは「北方の」という程度のニュアンスかもしれません。白い目とチョウチンアンコウの提灯のような冠羽(かんう)がチャーミングな、ムクドリ大の黒い海鳥ですが、実際に見たことある人はバードウオッチャーの中にもそう多くありません。


冬でも流氷の縁近くの沖合にとどまるためです。十勝沖でも主に2月後半から3月、流氷の勢力が最も強い頃に姿を現します。ところが、2015年も押し迫った12月29日、浦幌町厚内沖の水深80m前後の海域は無数の本種に埋め尽くされていました。数十~100羽以上の群れが海上の至る所に密集し、それらが飛び立つとまるで黒い雲が海上を流れているようでした。冬のはじめにこれだけの数を見たのはもちろん初めてのことです。


彼らの好物はオキアミやカイアシ類といった動物プランクトンです。動物プランクトンは海に均一にいるわけではなく、湧昇と呼ばれる海底からの栄養分が海面近くに運ばれる場所などに集中して分布します。鳥たちはおそらくそうした場所を求めてさすらい、十勝沖に見付けたのでしょう。同じくプランクトン好きのコウミスズメがたくさん見られたことも、そのことを裏付けています。


しかし、広大な海の中でプランクトンが大発生する場所をどうやって見付けるのでしょう?同じく動物プランクトンを好むウミツバメの仲間やハシボソミズナギドリは、植物プランクトンが動物プランクトンに食べられる時に発する化学物質の匂いを、発達した嗅覚で探し当てます。エトロフウミスズメについてはそこまで研究が進んでいないのですが、繁殖期には羽毛から柑橘類のような独特の臭いを出してつがいの絆を強めるそうですから、広い海に点在するプランクトンの群れを探し出すのにも嗅覚が役立っているのではないでしょうか。


鳥の見方やマナー
http://www6.ocn.ne.jp/~wbsj-tk/manner.html


千嶋淳さんのブログはこちら。
http://blog.goo.ne.jp/torikichi14

このページをシェアして友達に教えよう!
https://jaga.fm/dj_detail.php?id=6527

----------

INFORMATIONお知らせ・プレゼント

----------

PICKUP TOPICSオススメピックアップ!

JAGA.FMホーム