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JICA帯広研修員 - フランシスコさん(ドミニカ国)

JICA帯広研修員

ドミニカ国

JAGA

この記事の投稿者JAGA

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今週は、ドミニカ国 (Commonwealth of Dominica)をピックアップ!

<国の位置>
カリブ海の西インド諸島を構成するウィンドワード諸島最北部に位置するドミニカ島全域を領土とする共和制国家。島国であり、海を隔てて北西にフランス領グアドループが、南東にフランス領マルティニークが存在する。
首都はロゾー。
旧イギリス植民地であり、現在はイギリス連邦の一員である。自然が豊かなこの島は、カリブ海に存在する多種多様の植物が自生しており、「カリブ海の植物園」と呼ばれている。また、カリブの原住民であるカリブ族(カリナゴ族)の人々が生存している数少ないカリブ諸国のひとつであり、イスパニョーラ島東部に位置するドミニカ共和国と区別するため、ドミニカ国と表記される。

<面積>
750平方キロメートル(奄美大島とほぼ同じ、十勝の面積が10,831.24 km²なので十勝より少し小さめ)

<人口>
7.2万人(2013年 世銀)

<民族>
アフリカ系、ヨーロッパ系、シリア系、カリブ族
コロンブスが来る前から住んでいた先住民のカリブ族が残っているのは、東カリブではこの国だけで、現在3,000人以上が島の北東の海岸に3,700エーカーのテリトリーを持ちそこに住んでいる。

<言語>
英語(公用語)、フランス語系パトワ語

<宗教>
キリスト教(カトリック、プロテスタント等)等

<経済>
バナナが経済の中心である。観光業は他のカリブ諸島と比べると遅れているが、国の有望な産業でもある。ドミニカの通貨はEast Caribbean Dollar(東カリブ・ドル)である (sign: $; code: XCD)。

<気候>
全島が熱帯気候で、雨季は6~10月。降水量は1,700~1,800mm程度で、ハリケーンも襲来する。山間部では年間6,000mmを超える所もある。島の南西にある首都ロゾーでは平均気温が1月24℃、7月27℃となっている。年降水量は1,956mmである。

<世界遺産「モルヌ・トロワ・ピトン国立公園」>
ドミニカ国にはユネスコの世界遺産リストに登録された自然遺産が1件ある。イギリス領だったドミニカ島は1978年にドミニカ国として独立したが、モルヌ・トロワ・ピトン国立公園はそれよりも早い1975年に国立公園に指定されている。
モルヌ・トロワ・ピトン国立公園はドミニカ島の南部にあるトロワ・ピトン山を中心とした熱帯雨林の火山地帯からなり、総面積は約70km²にも及ぶ。この国立公園内には、標高1,342mのトロワ・ピトン山を含めた5つの火山がある。火山特有の荒涼地の中に、約50近くの噴気孔と温泉湖があり、熱帯雨林や透明度が高く神秘的な湖など、豊かな自然が残っている。ハチドリやアマツバメ、ハト、オウム目(アマゾニア・インペリスとレッド・ネックトの2種類のオウムは保護条令があるにもかかわらず絶滅の危険性がある)など175種の鳥類、そして世界最大のカブトムシであるヘラクレスオオカブトムシや、ナナフシなどの昆虫も数多く生息している。

<社会>
長い間、イギリスとフランスが、ドミニカの領有権をめぐって係争してきたが、最終的には1783年にイギリスが支配権を獲得した。1771年、植民地となり、1967年まで自治統治することがなく、1978年になって、完全独立を達成している。独立直後、続けて襲ってきたハリケーンで島は荒廃した。2度のクーデターに失敗したにもかかわらず、1980年代は全体的な傾向としてみると再建の時期となった。大統領が元首で、首相を多数党が任命する。大統領は議会から任命され、議会は、大多数の選出議員によって構成されている。人々はほとんどかつてのアフリカの奴隷の子孫である。しかし、もともとこの島の住民であったカリブの人々の子孫も数百人居住している。

出典・参考:外務省HP、ウィキペディア、世界の地理4中部アメリカ

今週は…
JICA研修員のフランシスコさん

■よろしくお願いします。まずは自己紹介をお願いします。

フランシスコさん 以下フ)こんにちは。フランシスコ・セコマフィーです。カリブ海のドミニカ国から来ました。カリブ海にはドミニカ共和国とドミニカ国がありますが、しばしば一緒にされがちです。私はドミニカ国出身で英語を話します。(ドミニカ共和国ではスペイン語が話されます)

■ドミニカ国はどんな国ですか?

フ)ドミニカ国と言えば、何といっても島全体を覆っている手つかずの自然です。「ドミニカ国」の名前はカリブ族の言葉で「ワイトゥクブリ」と言い、山々に覆われたこの島のことを「高い彼女の体」と呼んでいました。その名前を象徴するのがモンヌ・ディアブロタというドミニカ島で最も高い山です。モンヌ・ディアブロタ以外に傾斜のある急な山々があちらこちらにあり、島の景観を作っています。かつては火山活動が活発で、今でも道に大きなひびが入っている場所や温泉がでる場所などが残っています。カリブ海では野生動物や環境を保護するための法令を制定し、海生生物保護区を設定していますが、旅行客の増加と共にダイビングや海上スポーツの影響で、サンゴ礁が壊されています。そのため、現在ドミニカ国では広大なエコツーリズムを売りにした観光を積極的に行っており、これ以上美しい自然環境がなくならないように地元住民からの理解も得られるように話し合いながら行っています。ドミニカ国を含めカリブ海の島全体を見ても、この地域がもつ温暖な熱帯気候によって、固有の植物を生み出しています。カリブ地域だけでも600以上の固有種があります。ドミニカ国が持っている資源を最大限に利用でき、さらにそれらを大切に保護していくことが今後さらに重要になってきます。

■主な産業を教えてください。

フ)主要な産業はバナナとココナッツ、コーヒー、水、カカオです。バナナやコーヒー、水は私たちの輸出の大半を占めています。その他、石鹸産業も行っています。

■クレオール語のあいさつを教えてください。

フ)こんにちは⇒サカッフェッ(How Are youの意味)
   おはよう⇒ボジュール
   さようなら⇒オーボワー

♪ 「ミッドナイト・グルーバーズ」
  ドミニカ国で愛されている曲

■フランシスコさんのおススメめの場所を教えてください。

フ)ドミニカ国は「カリブ海の自然の島」と呼ばれており、世界的に有名な映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の2作目「デッドマンズ・チェスト」と3作目「ワールド・エンド」の撮影場所になりました。実際にカリブ族の人たちもエキストラとして出演していました。それら撮影で使われた場所を訪れる観光客も多いです。
お薦めの場所はやはり自然。そこで生息する動植物が美しく、深い緑に覆われた手つかずの状態の自然が息を飲む空間を演出します。「トラファルガーの滝」は、ドミニカ国では有名です。トラファルガーの滝は二つの滝が流れている場所で、長い滝をお父さんの滝(Papa falls)、短いけれども力強く落ちている滝をお母さんの滝(Mama falls)と呼んでいます。「トラファルガーの滝」から離れた場所に「エメラルド・プール」があります。ここは浅い湖に滝が落ちている場所で、湖の底がエメラルド色に輝いているため「エメラルド・プール」と呼ばれています。「トラファルガーの滝」も「エメラルド・プール」もそんなに大きな滝ではなく、穏やかに滝が流れているため滝壺に入って泳ぐことができます。まさにパラダイス。また、「トラファルガーの滝」に行くにも、「エメラルド・プール」に行くにも険しい道が続くわけではなく、サンダルでも歩ける程度の道が整備されていて気軽に楽しめると思います。モルヌ・トロワ・ピトン国立公園にある「ボイリング湖」は湖としては世界で2番目に大きな湖で、「ボイリング」つまり「沸騰」している湖としては世界で一番大きな湖と言えます。全長およそ8キロ、湖の周辺だけでおおよそ91℃あり、まさにぐつぐつと沸騰している中心部分の温度は測定できない状態です。この湖は底が、溶岩が流れている部分と繋がっており、その影響で沸騰した湖になりました。ドミニカ国の沿岸の湿地帯には固有種の木々が多く生い茂っています。またマングローブが多く生育している川沿いをボートで散策することができ、バードウォッチングをすることができます。
この他、ハイキングもお勧めです。「ワイトゥクブリ・ナショナル・トレール」は東カリブ海で一番長いハイキングコースで全長約180キロの距離があります。どの道を選ぶかによって難易度が異なります。「ワイトゥクブリ・ナショナル・トレール」のスタート地点となるスーフリエール渓谷の「スーフリエール・サルファー・スプリング」には季節にあわせて実るマンゴーやパンノキの実、ココナッツやココヤシの実などの果物がなっています。歩いている道すがら面白い動物が見られるのも自然豊かなこの国ならでは。「アボロ」というトカゲが道で日向ぼっこしたりチョコチョコ走っていたりする姿も珍しくありません。

■ドミニカ国周辺の海について教えてください。

フ)ドミニカ国周辺の海には世界のトップ10に入るダイビングスポットがあり、カリブ海の他の島とは比べものにならないくらい美しい場所が点在しています。また、絶対危惧種である「オサガメ」、主に熱帯の海域に広く分布しているウミガメ「タイマイ」、「アオウミガメ」の3種類のカメをみることができる理想的な場所です。専門のガイドさんがタートルウォッチングツアーに連れて行ってくれます。夕方のパトロールの時間や卵を産む時期などカメを見ることができます。お薦めスポットは島の北東にあるウェズリーやカリビシエという街近くの海です。

■ドミニカ国の料理について教えてください。

フ)ドミニカ国のスペシャル料理はクレオール料理です。クレオール料理はフランス料理、イギリス料理、西アフリカ料理が溶け合った料理です。ドミニカ国で取られるハーブや香辛料が使われます。「カラルースープ」は玉ねぎやニンニク、オクラを入れ、ココナッツミルクやハーブや香辛料とともに煮込みます。魚やエビ、タコなどシーフードを使い分けて、その時々の味を楽しみます。「クラブバック」は、カニで作られたグラタンをカニの甲羅に入れて焼いたものです。「ペラオ」は日本でいうピラフ。カリブ海南部では一般的に食べられている料理です。ペラオで使うお肉は必ず一晩マリネ漬けにしなければなりません。黒砂糖を鍋で焼き付けてお肉を焼きます。そして野菜や豆とお米、ココナッツミルクを入れて炊き込みます。途中、水を加えながら煮詰めていきます。お米に火が十分通ったら出来上がりです。味は甘め。

■飲み物についてはいかがですか?

フ)地元で醸造しているラム酒があり、ラム酒を生産している工場があり、見学することができます。「マコチェリー」はドミニカ国のラム酒で現在も1800年のフランス植民地下で作られた方法で製造されています。味はホワイトラムとダークラムがあり、甘めで樽とスパイスの味がします。地元ビール「クブリ」はドミニカ国で醸造されたビールです。ドミニカに行ったら絶対飲んでほしいビールです。「クブリ」は緑の瓶に入ったビールで、ドミニカ国にいたらどこにいてもこの緑の瓶を見かけます。道路サイドのお店、電柱などに大きな宣伝看板がたっていたら飲まずにはいられません。このビールは私たちドミニカ人にとっての誇りです。ビールの泡と炭酸が、ちょうど心地よい飲み口で、小麦粉の香りがまた何とも言えないです。ドミニカ国ではよく飲まれ、喉ごしがなめらかで、泡は飲んだ後すっと喉もとで消えていく、決して後悔させない味わいです。

■どんなスポーツが好きですか?

フ)サッカーが好きな人が多く、サッカーをするのも観戦するのも好きです。またバスケットやハイキングなどもできる場所も多数あります。ドミニカ国に来たならやっぱりハイキングをお薦めしたいです。壮大な自然の島を全身で感じ、遊んでください。

■どんなお祭りがありますか?

フ)ドミニカ国には様々なお祭りがあり、お祭りによってその意味合いが異なります。2月にはカーニバルフェスティバルがあります。このカーニバルフェスティバルは一年で一番大きなお祭で、メインは2日間ですが、お祭りが始まる前の約一ヶ月間もお祭りが行われます。このお祭りは奴隷解放を祝って行われたのが始まりで、これからは誰にも虐げられることなく自分たちの法律で自らの手で国を作ることができる喜びを表しています。人々はこの日のために何か月もお金を貯めてお酒をたくさん買います。また、お祭りが始まると牛や豚、鶏をさばき、お祭りに参加している人たちにふるまいます。11月の最後の週にはクレオール文化を次の世代に伝えるためのお祭りクレオールフェスティバルも行われます。クレオールフェスティバルが行われる3日前にはクレオールミュージックフェスティバルが行われ、一日中、ドミニカ国で生まれた音楽クレオールミュージックが国中のアーティストによって演奏されます。このお祭りを通して私たちのルーツを振り返ります。

■ドミニカ国と日本の似ているところはありますか?

フ)ドミニカ国と日本の似ている所は、人々がとてもフレンドリーであるところです。そして自分たちの国に訪問する人たちを、心から歓迎するところです。

♪ WCK(ダブリュー・シー・ケー)「WCK767(ダブリュー・シー・ケー・セブン・シックス・セブン」
 ドミニカ国の有名バンド

■日本の印象を教えてください。

フ)日本の人たちのマナーに驚きました。会うたびに「おはようございます」「こんにちは」とあいさつをし、相手に対して「ありがとう」と言葉で伝え、決して感謝する気持ちを忘れません。どんな時でもいつもお辞儀をします。日本語について言えば、他の国にはない日本語の独特な文章の作りが、とても不思議です。私にとっては、日本語の文字がまるで絵のように見えます。また、ドミニカ国と日本では調理方法が異なるため、日本のお米の炊き方や豚肉の調理方法を楽しんでいました。

■どんなお仕事をしていますか?

フ)農林省の森林・野生生物・公園局で働いています。

■研修コース「生物多様性保全のための環境教育技能向上」について教えてください。

フ) 研修では日本の野生動物の被害の現状について知ることができました。特に北海道では増加しつつあるエゾシカによる森林被害について学びました。また、自然環境の保護と地域住民の理解を結びつけるための知識と技術を学ぶことができました。この研修では本当にすばらしい体験をすることができました。ここで学んだことをドミニカ国で実践していき、現在のドミニカ国の自然環境を維持していくために、新たなシステム作りをしていきたいと思っています。 

■最後にメッセージをお願いします。

フ)ドミニカ国では一年を通して様々なアクティビティを行うことができます。カーニバルは2日間あり、2日間の本番前の一か月間は色々な催し物が行われます。クレオールデーと呼ばれるお祭もあり、これはドミニカ国のルーツを思い出すためのお祝いです。その他にカトリックや英国国教会、ペンテコステ派、セブンスデー・アドベンチスト教会など様々な宗教を信仰しています。「カラルー」という伝統的な料理もあります。以上、基本的な情報でした。

On yearly basis of Commonwealth of Dominica, we have different activities that we celebrate. We celebrate carnival holiday which is 2 days but before 2 days we have whole months activities. We also cerebrate Creole days which brings back our culture routes of the country. We also have different religion in my country which we are very strict by which are catholic, Anglican, Seventh-day Adventist, etc. Now our national dish is callaloo. That’s basically it.

♪ WCK(ダブリュー・シー・ケー)「コンクシェル」

■ありがとうございました!

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