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器から建築まで。ガラス工房フンベ勝野好則さん

遊ぼう!十勝

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この記事の投稿者JAGA

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器から建築まで。ガラス工房フンベ勝野好則さん

今日は、音更町万年にあります
ガラス工房「hum-pe(フンベ)」を主宰する勝野好則さんにお越し頂きました。
よろしくお願い致します。


-ガラス工房「hum-pe(フンベ)」について、
ご紹介頂けますでしょうか。


「hum-pe(フンベ)」は、21年前に始めたガラス工房です。
初めは芽室町美生で8年、
2000年からは音更町万年に場所を移して制作に当たっています。

「フンベ」とは、アイヌ語で「くじら」の意味です。
小さい頃の憧れの動物を工房の名前に付け、今に至っています。


-もともと音更町ご出身ですか?

はい。そうです。


-なぜ「フンベ」(くじら)と工房に名付けたのでしょうか。


小さい頃図鑑を見ました。
陸上の動物では動物園で見られる、「ぞう」が一番大きい。
しかし、海にはもっと大きな動物、クジラがいて、体調は、10メートルから20メートル。
子供には想像できない大きさです。
そんな大きな体を持つ、クジラが地球規模で移動する。
「自分もそんな風に。」と憧れたとともに、「家族的な雰囲気でやっていきたい。」
という気持ちを込めて名付けました。


-どのような作品を作っていらっしゃいますか。

生活に使える器や、建築や、造形関係等、
いろんなことに挑戦させて頂いています。

器の創作を通して身に付いた
ガラスを扱う知識が身に付きました。 
すると「クライアントからこういったものできるんじゃない?」
と言われ、「できない」となかなか言えず、
試行錯誤していると、仕事に発展していくことが多いです。

建物のガラス製品は、
加工ガラスである型ガラスは種類が少ないんです。 
クライアントが望むデザインを設計士が受け、
その設計士が私に「できないか」と(笑)

クライアントが求めるものを作るだけでなく、
建築物としての耐久性や、運び方を考えて制作しています。


-器はどのような色の作品が多いですか?


透明なものが多いかな。
器類が多く、工芸展に出すものや、ショップで扱って頂けるものを作っています。
三余庵の器や、ホテルの企画段階でサービスのプランを提案させて頂いています。

ホテルのオリジナルの器を、ホテル開業の前から関わりご提案させて頂いたりもしています。


-以前、広小路の日曜喫茶館で
瓶で作った器も作っていらっしゃいますね。


空き瓶を使った器の制作を、
10年程前から取り組んでいます。

茶色瓶でどのようなものができるのか?
緑色の瓶ではどうか?
可能性を探る実験を続けています。

工芸ガラスは、
原料の珪砂にソーダ灰等を加え、高温にしてガラスを作ります。
一方、空き瓶からだと、低カロリーでガラスを作ることができます。

例えば、
お米からご飯を作る事と、
ご飯になったものをレンジで温める事との
違いのようなものです。

ただ空き瓶洗ったり
手間があり、結構大変なんです(笑)


-勝野さんは音更町のご出身ですが、
ガラス工芸に触れるきっかけはあったのですか?


18歳で高校を卒業して、いわゆる、街のガラス屋さんに就職しました。
窓ガラスですね。
建築関係の仕事で、ガラス工事に携わっていました。

大きなビルとか病院、学校。
ヘルメットを被って現場に行き、ガラスを取り付けていました。
実は、勝毎ビルも関わったんですよ。

目をつぶっても、
どこにどの部屋があるかわかりますよ。
図面を持って、建物の中を歩きましたからね。

勝毎ビルの正面の大きいガラス。
あれは十勝で初めてクレーンで吊って入れたガラスなんです。

そのように働いているとき、
ガラスの細い切れ端をポケットに入れて持ち帰り、
コーヒーサイフォン用のアルコールランプの炎であぶったら、
溶けて、くね~っと曲がったんですね。
おもしろいなあと思いました。

そして、22歳の時、ガラス工芸の世界に入りました。


-そういった、建築現場での経験があるから、
現在、建築に携わるお仕事ができるのでしょうか。


そうかもしれませんね。私は図面がひけますし、見積もりもできますので、
設計士と話ができるというのはあるかもしれないですね。偶然ですけどね(笑)


-ガラス工芸の魅力はどのような所でしょうか。


1300度で溶かしたガラスを
僕らは『タネ』と言います。
ゼロからモノを作るというのは、並大抵のことでないんですね。
やり続けているからこそ、形にできます。
続けていないと維持できない技術でもあります。
瞬時に決断、実行の繰り返しです。
そのようになかなか思い通りにいかないのも、
ガラス工芸のおもしろさですね。

僕たちは窯を開けた朝、仕事が終わった後
窯の温度が違うんですね。
ガラスは使うと減っていきます。
底で固まっていたりするんですね。
すると同じ作業のガラスの巻き方をひとつとっても毎回違うんです。
それを考えずにできるようにならなければなりません。

他のことを考えていたほうがうまくいくこともあります。
ガラスを操ろうとするとうまくいかないんです。
導くようにというのが適切かもしれません。


-ガラス工芸を始めたい人はどうしたらいいですか。


かちまいアカデミーで、ガラス全般についてお伝えしています。
こういったものを作りたいというのを教えて頂けたらと思います。


-ガラス工芸に季節は関係ありますか。


窯は24時間燃えていて、熱いんですね。
体に負担がかかります
ですから、秋から冬、春は作業がしやすいですね。


-ラジオをお聞きの皆さにメッセージをお願いします。


やればやるほど難しくなっていきますが、
ガラス工芸は、最初は簡単にできます。
目にするガラスから、いろんなことを想像するのは楽しいですし、
道具としてもどんどん使って頂いたらうれしいです。


-ありがとうございました。


ガラス工房「hum-pe(フンベ)」
音更町万年西1線60
電話:0155-45-2042
http://www10.plala.or.jp/humpe/

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クリスマス・イブの1994年12月24日に開局したコミュニティーFM局。十勝に根差し、リスナーとの共感を大事に放送しています。

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