今回は、畜大パン
畜大生協で大学オリジナル商品の第３弾となります。
「畜大牛乳」「畜大牛乳アイスクリーム」「畜大パン」
今日は、商品の研究開発に関わった山内宏昭教授にお越し頂きました。


－先月から発売となった「畜大パン」。お客様の反応はいかがでしょうか。


おかげさまで好評で、一般のお客様にも来て頂いております。


－なぜ畜大パンを作ることになったのでしょうか。


帯広畜産大学は教育のミッションとして、
学際、国際、実学を掲げています。
「畜大パン」は、実学教育の一環として取り組んおります。

帯広畜産大学では、
農畜産物の生産、加工利用、商品開発　販売まで、
FARM　TO TABLEの教育を行っております。　


－「畜大パン」の特徴を教えて頂けますでしょうか。


畜大パンは道産小麦１００％で、製法が特殊です。
そのことから３つの特徴があります。

食感がもちもちしています。
ほのかな甘みがあります。
そして、ソフトで老化がおそく、パンが硬くなりづらいです。


－特殊な製法とはどのような技術なのでしょうか。


新湯種製法と言う技術を使っています。
お湯を使って、小麦粉をゲル状にした生地を添加することに特徴があります。

敷島製パンの食パン「超熟」、
山崎製パンの「超芳醇」、「芳醇」に使われている技術を
改良したものです。


－山内先生は食品科学がご専門ということですが、
　どのような研究をされているのでしょうか。


元々の専門はパン酵母などの微生物の大量培養などを行う発酵工学です。

会社に1０年以上勤めた経験があり、その関係で
現在は、パンの研究、製パン科学を研究しています。


－商品を作るのにご苦労があったのではないですか。


私は、それほど苦労していません（笑）

10年以上の製パンメーカーでのキャリアを持つ、
敷島製パンの派遣留学生、山田大樹さんが、
修士課程に社会人入学し、研究を続け、畜大パンを開発、商品化しました。

帯広畜産大学は２０１２年に名古屋に本社がある敷島製パン（株）と
パンの新製品開発、製パン法の解析等に関して包括連携協定を締結しています。
キャンパスに設置された製パンの実験施設「とかち夢パン工房」を拠点に、
製品開発や学生の実習、社会人学生の受け入れなどで相互に交流を行って来ました。

敷島製パンは、
日本の食料自給率向上のために、
国産小麦、特に道産小麦を使った
いろいろなパン製品を開発し、積極的に拡販を行っています。

山田さんは今後いろいろな技術を持ち帰って
商品開発を更に加速させようと頑張っております。


－畜大パンは畜大で作っているのですか。


大学の近くにある地元のオーブンフレッシュベーカリーのパン店「石窯パン工房ボンパン」さんに
生産委託して作って頂いています。


－売り切れちゃうのではないですか？


おかげさまで、好評を頂いています。
毎週火曜と金曜の12時から畜大生協で販売しています。
焼きたてのパンを「石窯パン工房ボンパン」の社長が届けに来てくれています。
早めに来て頂いた方がよろしいかと思います。


－おいくらですか。


手作り、焼きたてということもあり、ちょっと高めです。
「畜大食パン」は190円。
菓子パンも3種類あります。
「北海道カボチャあんぱん」、「十勝あずきぱん」、「チョコチップスティック」
で、それぞれ150円です。


－今後の予定はありますか。


購入される方はいろいろなパンを食べたいと思いますので、
季節毎に素材を変えて、いろいろなパンを作りたいと思っています。

また、9月末に畜大にカフェがオープンしました
カフェ用のパンを開発できたらいいなと勝手に思っています（笑）。


－山内先生はパンのみを研究されているのですか。


基本的には小麦関連食品の開発・研究が専門です。
パンや、麵、　菓子などです。

一部パン酵母の研究も行っています。
自然界から野生酵母を分離してパン酵母として利用するといった研究です。


－先生がいらっしゃったらカフェができますね（笑）


－それでは最後のラジオをお聞きの皆さんにメッセージをお願いします。


十勝は小麦の生産が盛んです。
パン用、うどん用など品種もいろいろあります。
そして、おいしいものを作る素材がたくさんありますし、
商品も様々生まれています。
そのような中の1つとして「畜大パン」があります。
是非、食べに来て頂きたいと思います。


－山内先生、今日はありがとうございました。