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開拓の歴史を語るモノ 帯広百年記念館 大和田努さん

公平の「教えて!十勝」

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この記事の投稿者JAGA

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開拓の歴史を語るモノ 帯広百年記念館 大和田努さん

月に1度、帯広百年記念館の学芸員の方に、様々な十勝を教えてもらっています。
今日はその日。帯広百年記念館 大和田努 学芸員にお越し頂きました!
開拓の歴史を語るモノについてお話し頂きました。


大和田さんはどのような調査をしているのですか?


依田勉三が書いたものや、
その周りにいた人が書いた原本を読んで、
晩成社の入植を調査しています。

資料のタイプには様々ありますが、
昔を思い出して書いたものより、
日記や手紙など、起こった時にすぎ書いたであろうものの方が、
当時の時代を描き出すためのより貴重な情報になります。

しかし、人間には見栄があります。
日記や手紙にも都合の悪いことは書かない可能性があります。
そのため、他の人も同じ事件について書いていないか、
いろんな視点から調べます。

そのように調べることによって、
当たり前に言われていることが少し違うかも
と気付くことがあります。


例えばどのようなことがありますか。


依田勉三が作った晩成社という会社が、
マルセイバター作り始めた時期についてです。

教科書には
ある本に記してあることを根拠に、明治35年、1902年に作り始めたとありますが、
決算書のような資料には、
明治39年からマルセイバターの記述を見ることができます。 

想像ですが、ひょっとすると試作品を明治35年から作り始めたのかもしれません。 

実は、東京までモノを鉄道で運べるようになったのは、
鉄道が日高山脈を越えるようになった、明治40年なんです。

依田勉三がバターで勝負しうようとしていたんじゃないか
ということを読み取れるんですね。


その頃、バターは一般の人も食べていたんですか?


東京のお金持ちをターゲットに販売していたのではないかと想像しています。 
バターの取引先との手紙に、東京大学の近く本郷にあった商店との間のものがあります。 夏目漱石の小説や、森鴎外が使った商店なんです。

昭和の初めにいろんな人がバターを作り始めているので、
その頃、一般の人が食べ始めたのかなあと想像しています。



他には、どのような資料がありますか?



明治6、7年頃、1873年頃の
帯広の街中を記した最も古い地図(写真)があります。
オベリベリ地域を記録したものです。

昭和30年頃に作られたものなのですが、
長生きした人が思い出しながら書いたものなんです。
白浜忠吉の監獄御用商人です。

依田勉三の家や、
料理屋さん、十勝監獄ができる直前なこともあり外易所、
さらに、お菓子屋さん、飲み屋も見ることができます。
十勝監獄の看守が行ったんでしょうかねえ。



獣皮とたくさん見ることができますね。



鹿の毛皮を本州に売り高値で取引されていたんです。
当初は農業より毛皮を売っていた商人の入植が多かったと考えられます。

今言って頂いた様に
一般の人の感想で、盲点に気付くことがあります。
プリントアウトしてラミネート加工しているので、
多くの人に見て頂きたいと思います。


ありがとうございました。

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クリスマス・イブの1994年12月24日に開局したコミュニティーFM局。十勝に根差し、リスナーとの共感を大事に放送しています。

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