今週は、ミャンマー連邦共和国（Republic of the Union of Myanmar）とマラウイ共和国（Republic of Malawi）をピックアップ！

ミャンマー連邦共和国（Republic of the Union of Myanmar）

＜国の位置＞
ミャンマー連邦共和国、通称ミャンマーは、インドシナ半島西部に位置し、北東と北に中国、東にラオス、南東にタイ、西にバングラデシュ、北西にインドと国境を接する。

＜面積＞
68万平方キロメートル（日本の約1.8倍）

＜人口＞
5,141万人
（2014年9月（ミャンマー入国管理・人口省暫定発表）

＜首都＞
ネーピードー

＜民族＞
ビルマ族（約70％），その他多くの少数民族

出典：外務省HP、地球の歩き方HP


マラウイ共和国（Republic of Malawi）

＜国の位置＞
マラウイ共和国、通称マラウイは、アフリカ南部に位置しており、ザンビア、タンザニア、モザンビークに挟まれた内陸国。アフリカ大地溝帯にあり、アフリカで3番目に大きいマラウイ湖がある。

＜面積＞
11.8万平方キロメートル（北海道と九州をあわせた面積）

＜人口＞
1,636万人（2013年：世銀）

＜首都＞
リロングウェ

＜民族＞
チェワ族、トゥンブーカ族、ンゴニ族、ヤオ族など

出典：外務省HP、駐日マラウイ共和国大使館公式HP

今週のゲストは…
ゾーさんとエッシュさん

■ミャンマーとマラウイのおすすめスポットや日本の印象、そしてJICAでの研修について伺っていきます。ゾーさん、エッシュさん、よろしくお願いします。

ゾーさん 以下ゾ）初めまして、ゾーです。よろしくお願いします。

エッシュさん 以下エ）初めまして、エッシュです。よろしくお願いします。

■国ではどんな言葉を話しているのでしょうか？

ゾ）ミャンマーの公用語はミャンマー語です。私の母語もミャンマー語で、家族や友達ともミャンマー語で話しています。

エ）チェワ語と英語を話します。職場での公用語は英語ですが、実際には両方話されています。チェワ語がわからない人がいる時は、英語で話します。

■「こんにちは」「ありがとう」そして「I love you」をお二人の母語でどのように言うか教えてください。

ゾ）“こんにちは”　→　“ミンガラーバ”
　　 “ありがとう”　→　“ジーズーティンパテ”
　　 “I love you”　→　“ミンコンガチッテ”

エ）“こんにちは”　→　“ムリブワンジ”
　　 “ありがとう” →　“ジコモ”
　　 “I love you”　→　“ンディマクコンダ”

■「I love you」をどのように言うのかを教えていただきましたが、現在、JICA北海道（帯広）の1階ロビーでは、JICA研修員の母語での「I love you」を楽しい写真とともに紹介しております。ゾーさんとエッシュさんの他に、たくさんの研修員の母語での「I love you」を紹介しています。是非見に来て下さい。展示は9月14日まで行われる予定です。
「I love you」にちなみ、国の恋愛事情について聞いてみたいと思います。ミャンマーとマラウイの若者は、どのようにデートしているのでしょうか。

ゾ）ミャンマーではお付き合いをしている時、一緒にランチなど外出をしたり、プレゼントを相手に買ったりします。ですが、私が若いころに何をしていたかは、あまり覚えていません。結婚したのは16年も前のことですから。

エ）マラウイの若者も、ミャンマーと同じようなデートをします。私の場合、夫と結婚前にデートをしませんでした。夫とは同じ大学に行っており、3年間お互いのことは知ってはいましたが、友人ではありませんでした。しかし2008年、彼が私に「愛している」とプロポーズをしました。私は考える時間をくれるよう彼に伝え、数日間考えました。そして、私には彼しかいないと思い彼のプロポーズを受けました。その後たった2週間で私たちは結婚しました。

♪　マスカル「ンディマクコンダ

■ゾーさん、ミャンマーがどのような国か、特徴を簡単に教えてください。

ゾ）ミャンマーは東南アジアで2番目に大きな面積を持つ国です。水田と「パゴダ」という、お釈迦様の遺骨や経典などが納められている仏教の塔がたくさんあることが特徴です。

■エッシュさん、マラウイはいかがですか？

エ）マラウイの人々はフレンドリーで明るいです。性格が冷たかったり暴力を振るったりするような人はほとんどいません。私はマラウイの人達が好きです。

■食べ物について教えてください。

ゾ）ミャンマーではお米や肉、魚、卵、野菜をよく食べます。有名な食べ物は「モヒンガー」というお米でできた麺料理で、豆や肉を入れて食べます。ミャンマーの主食です。

エ）「シマ」という料理です。私たちの主食です。トウモロコシの粉に水を混ぜ、練って団子状にします。牛肉や魚、野菜、豆などを付け合わせて食べます。

■お箸を使うのは難しかったですか？

ゾ）私にとってそれほど難しくはなかったです。ミャンマーではスプーンやフォークと同じように、箸もたまに使いますから。

エ）マラウイでは箸を使わず、フォークやスプーン、手を使って食べます。日本に来て箸を使いましたが、私にとっては難しくなかったです。日本に来たら箸を使ってみたいと思っていました。実際に箸を使って食事をしましたが、全部食べることができました。

♪　「ミンガラーウマ」
　結婚式に友達から新郎新婦に向けてうたわれる歌で、二人の幸せを祝う歌。

■日本の印象について教えてください。

ゾ）日本はとても発展していることに驚きました。日本にあるものは全てきれいで美しいです。日本の人達は優しく、礼儀正しく、勤勉な人達だと思いました。

エ）マラウイの人々は、日本は良い国で、マラウイと比べて遥かに発展しており、住むのにすばらしいところだと言っていました。日本の人達はフレンドリーで賢く、平和的で礼儀正しく、勤勉で、そんなに大きな声で騒いだりしない人々で、伝統を大事にしています。

■お二人は6月に十勝管内の学校に訪問し、子ども達に国の紹介をしたり、日本の遊びを一緒にしたりするなど交流をしたそうですね。ゾーさんは幕別町立明倫小学校、エッシュさんは帯広市立大空中学校を訪問したそうです。学校訪問の感想を聞かせてください。

ゾ）子ども達はみんな活発で賢く、礼儀正しかったです。子ども達とは一緒にゲームをしましたし、私たち研修員は国紹介クイズを行いました。とても楽しかったです。

エ）私たちは校長先生に迎えられました。そして、生徒たちと一緒に交流活動やゲームをしました。想像していた以上に楽しかったです。

■研修に参加する前からJICAはご存知でしたか？

ゾ）JICAはミャンマーにたくさんの支援をしています。私が働いている「ITC」という名前の灌漑技術センターは、JICAによって作られました。私が担当している地域では、140ヘクタールの土地を、農業がしやすいように整備するプロジェクトがJICAの支援によって行われています。

エ）マラウイでJICAは農業、農村開発、インフラ整備、保健医療、水資源開発の支援や、政府の職員や農民の人達の能力向上ための支援をしています。また、JICAの専門家はマラウイのスタッフたちに技術的なアドバイスも行っています。

■お二人は「畑地帯における農業基盤整備事業のための計画・設計・施工管理・維持管理・運営」という研修コースに参加しているそうですが、どのようなコースか教えてください。代表してエッシュさん、お願いします。

エ）研修では、農業インフラ建設の計画や管理・監督についての専門知識を学んでいます。ダム建設の計画や設計方法、プロジェクトの進め方、パイプラインや「頭首工」という灌漑設備の設計方法についてです。私はこの研修コースを受けることができ、本当に幸せだと思っています。

■お二人は8月8日に国に帰るということですが、帰ったら日本で学んだことをどのように活かしたいですか？

ゾ）新しく耕地整理のプロジェクトを立ち上げたいです。また、日本で学んだ技術や知識を若い技術者たちに伝えたいです。

エ）家の人たちや職場の人達と日本で学んだ技術や知識を共有し、これまでのやり方を大きく変えたいです。また、マラウイに合ったやり方について、自分でも研究したいです。

♪　「ラウイ」
　エッシュさんのお気に入りの曲。

■最後にメッセージをお願いします。

ゾ）まずは、この研修に参加する機会を与えてくださった日本政府と日本の皆さんに感謝申し上げます。JICAのスタッフの皆さんはとても親切にしてくださっています。また、研修期間中の日本での滞在を私はとても楽しんでいます。

エ）日本との関係についてとても喜ばしく思っています。日本の皆さんはすばらしい人たちです。私たちはお互い支えあって生きているので、これからも他の人のためになることをしていってください。また、この貴重な研修を受ける機会を与えてくださったJICA、特に、温かく迎えてくださったJICA北海道（帯広）の代表に感謝します。皆さん、このラジオを聞いてくださり、どうもありがとうございました。

■ゾーさん、エッシュさん、ありがとうございました！