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JICA帯広研修員 - オバイドさん(バングラデシュ)

JICA帯広研修員

バングラデシュ

JAGA

この記事の投稿者JAGA

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今週は、バングラデシュ人民共和国(People's Republic of Bangladesh)をピックアップ!

1971年に独立した、水と緑の国、バングラデシュ。世界最大の仏教遺跡などの文化遺産や世界最長のビーチ、激甘のお菓子、日本では見る事のできないスタイルの乗り物など、様々なみどころがある。また、天然ガスの産出国でもあり、ビジネスパートナーとしても様々な国から注目をあびてきている。

<国の位置>
インド半島の東端に位置し、インドとミャンマーに囲まれている。南はベンガル湾をのぞみ、ガンジス川、ブラマプトラ川、メグナ川によって造られた世界最大の複合デルタがバングラデシュである。

首都…ダッカ
経済の発展に伴い、近代的な高層ビルや通りを走る新車が増加する一方、裏通りや鉄道線路沿いにはスラムが広がる。   

<面積>
14万4千平方キロメートル(日本の面積の約4割)

<人口>
1億5250万人(2013年3月)

<人種>
ベンガル人が大多数。ミャンマーとの国境沿いのチッタゴン丘陵地帯には、チャクマ族等を中心とした仏教徒系少数民族が居住している。

<宗教>
イスラム教徒 89.7% ヒンズー教徒 9.2% 仏教徒 0.7% キリスト教徒 0.3%
バングラデシュには10局以上の民間テレビ局があるが、イスラムに関する宗教番組が多い。また1日に5回お祈りの時間があるが、テレビでもその時間を知らせてくれる。
女性は、肌や体の線ができるだけ目立たない服装を心がける必要がある。

<気候>
国土のほとんどが熱帯モンスーン気候帯に属している。一般的には、4-5月の暑季、6-10月の雨季、11-3月の乾季に分けられる。洪水などを引き起こすサイクロンがくるのは、4-5月と10-11月頃の季節の変わり目。観光におすすめのシーズンは乾季。(雨が降らず、湿度も低い)

<主要産業>
衣料品・縫製品産業

<通貨>
タカ

<ひと>
バングラデシュ人はもてなし好き。旅の途中で、家庭に招かれる機会があるかもしれません。その際、会話を通して自分を表現するのが文化なので、宗教、文化、世界情勢や、自分の夢などを語り合うことも。

<乗り物>
ダッカ市内の交通機関はほとんどが料金交渉性。
CNG: 圧縮天然ガスを使うベビータクシー。 手軽に利用できるが、空車を見つけるのが難しい上に、値段や行き先によっては乗車拒否されることもある。
ミシュック: CNGを小型にしたような車体の三輪車。料金はCNGより安いが、安定が悪く、安全面で劣る。
機関車には、無賃乗車する乗客がしがみついていたりする。

<開発>
貧しい国と思われがちなバングラデシュだが、独立以来40年間着実に進歩している。
1960年、出生児平均余命は39.6歳だったのが、2007年には64歳にまで改善された。
識字率も1970年には24%だったのが、2007年には54%と2倍以上になった。
経済も成長しているが、中国のように、貧富の差が生まれる懸念もある。

出典・参考:地球の歩き方、JETRO HP、外務省

今週は…
JICA研修員のオバイドさん

■よろしくお願いします。まずは自己紹介をお願いします。

オバイドさん 以下オ)はじめまして、オバイドです。バングラデシュのダッカから来ました。公務員です。

♪ ロンティ 「モネロ ロンギ」
 ベンガル語で「心からすべてを彩る」という意味。

■普段は何語を使いますか?

オ)バングラデシュの公用語はベンガル語で、家族とも仕事場でもベンガル語を話します。

■ベンガル語のあいさつを教えてください。

オ)こんにちは⇒ケモン アチェン
   さようなら⇒アラー ハフェーズ
   ありがとう⇒ドンノバード

■オススメスポットを教えてください。

オ)バングラデシュが初めての方は、乾季で過ごしやすい11月から2月の間に訪れてください。
一番のおすすめは、バングラデシュの南東部、インド、ミャンマーと国境を接するチッタゴンにある「コックスバザールビーチ」。このビーチは、世界で2番目に長く、アジアの中では最長。ここではとても美しい日の出、日の入りを見ることができます。また、近くにある「チッタゴン丘陵地帯」もおすすめです。少数民族が多く暮らし、彼らの生活をかいま見ることができる「バンボルドン」。また、日本の琵琶湖よりも大きいダム湖「カプタイ湖」では、釣りを始め、様々なアクティビティが楽しめます。
「シュンドルボン国立公園」には世界最大のマングローブ林があり、高さ9mにもなります。また、国獣のロイヤル・ベンガル・タイガーと呼ばれる有名な虎が生息している事でも有名です。
バングラデシュの南東端にある「セントマーティン島」もおすすめ。ベンガル語でココナッツの島を意味しており、バングラデシュでは唯一の珊瑚の島です。
首都のダッカなら、ムガル朝時代に発展したダッカ発祥の地である「オールドダッカ」が、古いビルが立ち並び、散策にはもってこい!路地は見通しがきかないのですが、それがまた冒険心を高めてくれます

■料理について教えてください。

オ)バングラデシュの主食は日本と同じ、お米です。ライス、またはナンのような「ルティ」というパンと、カレー味のおかずが一般的な組み合わせです。レストランでもライスかルティかを選び、あとはカレーの種類を選ぶだけということが多いです。肉、野菜、魚、果物、スパイスなどは様々な種類があるので、飽きることはありません。また、ガンジス川流域でとれる魚もよく食べます。特に国の魚として扱われている、川魚の「ヒルシャ」が大人気でとてもおいしいです。小さな骨が多いですが、脂が乗っていてかなりおいしいです。「ヒルシャ」はお祭りのときに食べられる事が多いです。また牛肉、鶏肉、ヤギ肉も国中で食べられています。野菜は、日本と同じようにたくさんの種類を食べます。ちなみに、バングラデシュにはまだ少ないですが、日本食レストランもあります。バングラデシュは「米と魚の国」と呼ばれていますが、一度試してみると美味しさをおわかりいただけると思います!

■どんなスウィーツがありますか?

オ)バングラデシュのお菓子は甘すぎることで有名です。伝統的なお菓子の1つに、「キール」というものがあります。これは、米を牛乳で煮込み、甘みをつけたお粥状のお菓子です。レーズンをのせて食べることもあります。「ミシュティ」と呼ばれる牛乳と砂糖で作ったお菓子も伝統的です。添加する材料や仕上げによって色や風味、形が異なってきますが、すべて同じ味です。これらのお菓子はすべて強烈に甘いです。甘すぎて、バングラデシュ人でさも、1個食べるのがやっと。
甘さと酸っぱさが控えめで食べやすいものには、「ドイ」というヨーグルトがあります。これは素焼きの器に入れて作られますが、中には洗面器ほどの大きさのものも存在します。ちなみに、これらの伝統料理は、冬の間とマホメット生誕祭の時にいただきます。

■どんな飲み物がありますか?

オ)国民に広く飲まれているのは「チャー」と呼ばれる甘い紅茶です。注文する時や出してもらう時に、特に何も言わなければ、砂糖もミルクもたっぷり入って出てきます。「リプトンタージャ」というお茶もおすすめです。また、現在バングラデシュでは、「オーガニックドリンク」も飲むことができます。他にも「フレッシュフルーツジュース」や「ドチャーニ」、「ケル」などがあります。

■人気のスポーツを教えてください。

オ)今は、クリケットがとても人気です。 2011年にはインド、スリランカとともにクリケットワールドカップを共催しました。世界規模のスポーツ大会の開催国となったのは初めてのことでした。クリケットのゆっくりとした試合展開がバングラデシュの国民性にあっているのかもしれません。

■主要な輸出入品について教えてください。

オ)現在は、衣料品が主な輸出品です。衣料品の次に、お茶、革製品、えびなどが続きます。輸入品は、石油、電化製品、乗用車です。バングラデシュではトヨタが人気で、走っている車の90%がトヨタ車です。日本製品は高品質の象徴なので、所持していることが一つのステータスと言えるかもしれません。

■結婚について教えてください。

オ)バングラデシュの結婚式はとてもカラフルです。そして、通常3,4日かけます。
田舎での、女性の結婚平均年齢は18歳から20歳、男性は25歳から30歳。都市部の結婚平均年齢は、女性は25歳から30歳、男性は28歳から33歳です。
式には親戚、友達、近所の方達、そして同僚を呼び、様々な食事や文化的なイベントを用意します。
1日目は、門出の儀式から始まります。これから結婚をし、新しい家族を築くにあたって、両親からの旅立ちとなり、両家が結婚に関する全てのことを確認します。そして、「ガヤホルッド」という楽しい儀式を行います。ドレスリハーサルとも呼ばれ、花嫁、花婿の両親によって行われますが、近しい親戚が参加することもあります。ドレスリハーサルと呼ばれるのは、花嫁が、肌を柔らかくするために、ターメリックのペーストを肌に塗るからです。
2日目は、新郎が新婦を迎えに行く日です。しかし、新郎は新婦を迎えるために、新婦の両親が用意したいくつかの試練(テスト)を乗り越えなければいけません。試練をのりこえ、初めて新郎は新婦を迎えることができ、みんなでおいしい食事をとります。
最終日、3日目にやっと披露宴が行われます。これは新郎の両親によって用意されます。披露宴が終わったあと、新郎は新婦の家を訪れ、結婚式が完了します。

■お気に入りのお祭りはありますか?

オ)ムスリムの宗教行事である、マホメット生誕祭が大好きです。今年はJICAの研修のため日本にいるので、参加できないのがとても寂しいです。このお祭りの日には、みな新しい服を着て様々な種類のおいしい料理を作り、ご近所さんや友達、親戚を招いたり、訪問したりします。
マホメット生誕祭は1年に2回あります。1つ目は「エイドウルフィタール」と呼ばれ、もう1つは「エイドウルアズハ」と呼ばれます。30日に及ぶ長いラマダンという断食生活の後「エイドウルフィタール」をお祝いし、その後約70日あけて「エイドウルアズハ」をお祝いします。両方とも月齢(月の動き)により決められるので、毎年日にちが異なります。

■知ってもらいたい慣習・風習はありますか?

オ)私たちは、4月15日にベンガル暦の新年をお祝いします。ベンガル語ではベンガル暦の新年を「ポヘラボイシャク」と呼びます。この日は数あるイベントの中でも特別で、カラフルな洋服を着て、友達や家族と色々な場所にでかけます。「ボイシャキメラ」という楽しいお祭りで、いろいろな屋台が出たり、歌のイベントなどを行い大変盛り上がります。バングラデシュに住む外国人もこのお祭りを楽しみますし、海外に在住しているバングラデシュコミュニティーでも「ボイシャキメラ」は開かれます。赤と白の民族衣装を着たり、フェイスペイントをしたり、女性は髪に生花をつけたり、と、とにかく大いに盛り上がります。

♪ タポン 「アナビル アシュウォシュ」
 ベンガル語で「不安」という意味。

■日本の印象を教えてください。

オ)7月22日に来ましたが、とても素晴らしいところです!非常に刺激的で圧倒されました。日本人のみなさんは、とても献身的で誠実だという印象を受けています。また、お米が好きな点、大家族の良さを理解している点、年配の方に敬意を示す点がバングラデシュと共通していると感じています。

■日本で最初に学んだことは何ですか?

オ)時間に正確になることです。日本人はバングラデシュ人と違い、時間にとても正確です。これまで私は「ジャストインタイム」、つまり間に合えば、ぎりぎりでもなんでもいいという感覚を持っていましたが、ここでは「ジャストオンタイム」、定刻通りきっかりという感覚があります。そしてこれが日本だと感じます。

■帯広の好きなところはありますか?

オ)ここでは、人と自然が共生しています。それが非常に素敵なことだと思います。本当に素敵だと思うので、先日副市長を表敬訪問した際に、彼をグリーンメイヤー、「緑市長」とお呼びしました。

■日本で挑戦したいことはありますか?

オ)テレビドラマ「おしん」で見たような伝統的な日本を見たいです。1980年代、私は当時小学校に通っていましたが、「おしん」はバングラデシュでとても人気がありました。

■お仕事について教えてください。

オ)私は理学修士とMBAを保持し、エンジニアとして働いています。MBAは財政が専門です。
1994年からバングラデシュ電力開発庁(BPDB)で、2008年から2011年までは南アジア地域協力連合でエネルギー貿易の研究員でした。現在は、バングラデシュのCPGCBLという石炭会社で働いています。

■休日の過ごし方を教えてください。

オ)週末は家族や友達と過ごします。家事や買い物に出掛けることが多いです。時間があれば、親戚や友達の家を訪ねます。私にとって休日は、人とのつながりを深める時間です。また、私はスポーツが大好きなのですが、最近は余裕がなくあまり体を動かす時間がないです。学生の頃は、サッカー、クリケット、バドミントン、そして卓球に打ち込んでいました。

■ご家族について教えてください。

オ)私は母、妻、そして二人の娘と暮らしています。姉もいるのですが、妻も姉も医者です。私の妻は医科大学の准教授として働いています。上の娘はザヤーンといいまして、8歳です。下にはザイーマという5歳の子がいます。二人とも小学校に通っています。

■今、興味があることは何ですか?

オ)今は人々のためになることに興味があります。いつか、バングラデシュ、この世界と、さよならをする日が来ます。それまでに人々のためになる素晴らしいことをしたいです。どこまで貢献できるかわかりませんが、私のために祈ってください。

■JICAについて知っていましたか?

オ)昔から知っていました。バングラデシュでは、JICAは誠実性と信頼を象徴していると考えられています。公共事業に市民が積極的に参加している日本での研修に参加しようと思いました。

■研修コースについて教えてください。

オ)「アジア地域 公共事業における市民参加、合意形成および住民移転」というコースに参加しています。 これは南アジアや他のアジアの国に共通する問題です。どのように、そしてどの程度、この市民参加や住民移転時の難点についての問題に取り組むかが課題です。

■今後研修をどのように活かしたいですか?

オ)JICAには毎回違う人材が派遣され、私たちの仕事の成果はどんどん積み重なり大きなものになっています。リレーでバトンをつないでいくようなものです。だから私は自分の役割を果たすことに最善をつくします。そして次の人材がまた新たな成果を残す、そういうものだと思います。

■最後にメッセージをお願いします。

オ)この世界を平和、進歩そして繁栄のための場所にしましょう。その努力をしなければ次の世代の方々は私たちを許さないでしょう。JICA Radioリスナーに幸あれ。どうもありがとうございます。

Let us make this world a place for peace, progress and prosperity. Otherwise our future generation will not forgive us. Good luck listeners of JICA Radio. Doomo Arigato Gozaimasu.

♪ パパン 「パラシュ フテシェ」
 「春の花」という意味のラブソング。

■ありがとうございました!

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