今週は、スリランカ民主社会主義共和国(Democratic Socialist Republic of Sri Lanka）をピックアップ！


＜国の位置＞
セイロン島はインド洋にあり、ベンガル湾の南西、アラビア海の南東に位置する。インド亜大陸とはマンナール湾とポーク海峡が隔てる。

＜面積＞
6万5,607平方キロメートル（北海道の約0.8倍）

＜人口＞
約2045万人（2009年）

＜言語＞
シンハラ語とタミル語は国語であり、公用語である。連結語として英語も憲法上認められている。
日常的にはほとんどの国民がそれぞれの民族語（シンハラ人はシンハラ語、タミル人はタミル語）を使っている。

＜民族＞
シンハラ人72.9％、タミル人18％、ムーア人8％（一部地域を除く）

＜気候＞
熱帯性であり高温多湿で、海岸部・低地では年平均気温27～28 度であるが、高地の気候は冷涼である。

＜食事＞
スリランカ料理
スリランカ料理は基本的には手を使って食べる。皿の上に載ったご飯とおかずを少しずつとり、混ぜて食べる。使うのは指の第二関節あたりまでとされているが、ムスリムの人たちは右手全体を使う感じ。食べ方にも民族性が出ていておもしろい。

ライス＆カリー
スリランカにおけるライス＆カリーとはカレーライスとは別物。日本でいうところのご飯とおかずという感じ。スリランカでは白米ではなく、玄米に近い赤いお米が出されることが多い。日本のようなモチモチ感はないが、スリランカのカリーとよくマッチする。その味は地元の大衆食堂では汗だくになる辛さがふつう。一方、高級ホテルや外国人がよく出入りするようなレストランでは辛さがグッとマイルドになる。

出典・参考：外務省HP、ウィキペディア、地球の歩き方

今週は…
JICA研修員のピアンタさん

■よろしくお願いします。自己紹介からお願いします。

ピアンタさん 以下ピ）ピアンタ・セーラナットナーです。スリランカから来ました。森林局の地区森林担当官として働いています。

■スリランカはどんな国ですか？

ピ）スリランカはとても美しい国で、気候もとても過ごしやすいです。スリランカの気候は場所によって様々なので涼しい気候を好む人たちにも快適です。きっと気に入ると思います。それからスリランカの人たちは世話好き、おもてなしの心を持っている人が多いです。

■どんな作物を生産していますか？

ピ）スリランカでは世界的にも有名な紅茶を栽培していて、国外に輸出もしています。それからココナッツやナツメグ、コリアンダーなどの香辛料もたくさんあります。香辛料も輸出しています。衣服も生産していて、特にヨーロッパに輸出しています。スリランカは輸入品も多く、電子機器や車やトラクターなどは日本から輸入しています。

■普段は何語で話していますか？

ピ）職場でも家でもシンハラ語が主に使われています。職場ではその他に英語やタミール語を使わなければなりません。英語は特に海外からのメディア関係者の人と話すときに使います。スリランカでは英語は国際的な言語として学校で教えています。大学に進むとほとんどの講義が英語で行われます。そのためスリランカの特に都会に住んでいる人であれば英語を話すことができる人が多いです。

■シンハラ語のあいさつを教えてください。

ピ）こんにちは⇒アユボーワン
　　言いながら掌をあわせてお辞儀します。

　　さようなら⇒テルワン　サラナイ
　　「さようなら」という表現はシンハラ語にはないのですが、　「仏様がいつも見守ってくれますように」という意味の「テルワン　サラナイ」を使います。これは仏教を信仰している人たちが使う言葉で、キリスト教やヒンドゥー教、イスラム教の人たちは「see you」と英語であいさつします。

　　ありがとう⇒ストゥーティ

♪ナンダ・モアラニ 「マル　キヤンネ　カータカータ」

■観光客にオススメの場所を教えください。

ピ）スリランカには素晴らしい場所がたくさんありますが、観光をするなら是非行ってほしい場所はビーチです。ヒッカルーアやゴール、パフィ、トゥイン、ミラベリは主要なビーチサイトです。それから内陸部では世界遺産に登録されている聖地アヌラーダプラや古代都市プロンナルワ、古代都市シーギリヤ、聖地キャンディ、ダンブッラの黄金寺院など見てほしいところがたくさんあります。

■観光にオススメのシーズンはいつですか？

ピ）スリランカには日本のように四季がないので、どのシーズンでもお勧めですが、4月と8月9月は首都のコロンボ周辺では28度から30度くらいでとても爽やかな気候になります。海水浴には最適です。

■スリランカ料理について教えてください。

ピ）スリランカの主食は「ライス　アンド　カリー」です。スリランカ料理から切り離すことはできません。「ライス　アンド　カリー」はスリランカの人ならみんな好きです。種類も様々で、野菜カリーやインゲン豆のカリー「ボーンチカリー」をおかずみたいにしてご飯と一緒に食べます。カリーにはスパイスがふんだんに使われていてとても味わい深いです。それからお祭りの時期になると「キリバッド」と呼ばれるココナッツミルクで炊いたご飯を食べます。
スリランカはトロピカルフルーツが豊富で、マンゴーやオレンジ、ココナツなどたくさん取れます。

■特別な飲み物はありますか？

ピ）「キングココナッツ」はスリランカの特別な飲み物です。キングココナッツは普通のココナッツと違ってオレンジ色をしています。キングココナッツの中には実もあり食べること、もできます。スリランカには身近にある飲み物で、お店や道端など簡単に手に入ります。

■スウィーツはいかがですか？

ピ）スリランカの人たちは甘いものが大好きで、お菓子の種類も豊富です。「タラボーラ」はキャラメルで固めたゴマのお菓子でとても香ばしいく美味しいです。スリランカのお祭り、特に新年のお祭りには必ずたくさんの甘いお菓子が用意されお祝いする習慣があります。

■ファッションについて教えてください。

ピ）お祭りや伝統的な行事の時には、伝統的な服を着る習慣があります。女性の人はサリーを着る習慣があります。また、スリランカの男性はサロンと呼ばれ、ロングスカート状の布を腰に巻く普段着があり、日常的に着ています。

■結婚式について教えてください。

ピ）スリランカには民族や宗教によって結婚式の方法がことなります。シンハラ人はポールオ・セレモニーと呼ばれる伝統的な方法で結婚式を行います。新郎と新婦は王様とお妃さまの格好をして、とても華やかな雰囲気で行います。

■スリランカの人たちが好きなことは何ですか？

ピ）お祭りが好きです。スリランカにはさまざまな宗教的なお祭りがあります。私自身「満月祭　ボヤデー」がお気に入りです。これは仏教のお祭りで毎月満月の日に行います。これは満月を祝うお祭りで、5月のボヤデ―が一年で一番盛大に行われます。街中がオイルランプなどでライトアップされて美しいです。
その他にシンハラ・ヒンドゥーニューイヤーという大きなお祭りがあります。毎年4月に祝われます。スリランカでは68％以上が仏教徒で、その他イスラム教、ヒンドュー教を信仰している人たちがいます。そのため宗教や民族によって様々なお祭りがあり、みんな毎年楽しみにしています。
スリランカの人たちが好きなこと、スリランカと言えばクリケットですね。本当に有名です。１９９６年には優勝したことがあります。それ以来ずっと2位なんです。スリランカにはクリケットで有名な選手もいます。バレーボールは国技になっていますが、ほとんどの人はクリケットの方が好きです。私自身クリケットをプレーできますが、最近はプレーする相手がいないのであまりしていません。

■スリランカの有名人を教えてください。

ピ）クリケット選手で有名なのが、サナ・ジャイスリヤ、それからクマン・サンガカーレなどです。クマン・サンガカーレは現在のクリケットチームのキャプテンです。歌手ではサラマ・デーベやビッター・ラットナイアカがとても有名です。

♪ビッター・ラットナイアカ 「アーダレィ　ウルパトゥ」
　ビッター・ラットナイアカが母を思って歌った曲。

■帯広の印象はいかがですか？

ピ）帯広はとても素敵な街です。ガーデンがいたるところにあります。それから帯広の気候はなんとなく私が住んでいるキャンディ地方に似ている気がしてとても心地いいんです。

■日本に来て驚いたことはありますか？

ピ）日本の文化に一番驚きました。人々は本当に親切でフレンドリーです。日本は電子機器などテクノロジーがとても発展している国だということは知っていたのでその点はあまり驚きませんでしたが、日本文化が本当に素晴らしいと思います。また、法律をちゃんと守り、規律正しく暮らしていると思いました。誰に対してもフレンドリーで、人と接する時に感情的になりません。いつも笑顔ですよね。とても大切なことだと思います。日本とスリランカはそういう意味でとても違うと感じました。

■日本食は好きですか？

ピ）日本食はスリランカの料理とまったく違います。スリランカ料理は香料をふんだんに使いますが、日本は味がもっとマイルドです。でも日本食はとてもおいしいです。

■お仕事は何をしていますか？

ピ）森林局のバドゥラ地区で地区森林担当官として働いています。バドゥラ州の森林の管理をしています。この仕事は森林の中の仕事なので、家族と離れて住まなければなりません。週末しか妻と娘に会えないので寂しく感じることもあります。

■研修コースについて教えてください。

ピ）「地域住民の参加による多様な森林保全」コースに参加しています。ここでの知識を十分に習得し、スリランカに帰った時に森林管理の計画を練りたいと思います。よりよい方法で森林を管理できるように、計画し実行する技術はとても重要なことです。

♪ナーラダ・ディサーセケレ 「ピーピ　ピーピ」
　スリランカの有名な映画で主題歌として使われたそうで、収穫を楽しんでいる様子を歌っている。

■最後にメッセージをお願いします。

ピ）是非私の国スリランカに来てください。きっと素晴らしい時間を過ごせると思います。日本がこれから自然災害のない、みんなが安心して暮らせる未来になることを願っています。日本の文化や人々の習慣は他の国にはない、日本特有のものです。
最後に、日本に来て研修に参加する機会を与えて頂いたJICAに感謝しています。ありがとうございます。

I invite all you come and see my country. This is my first invitation and how marvelous time in Sri Lanka. I wish you all to have nice future without natural disasters in your country because Japanese are very specific. The culture and their habit are very different from other world all over the world. And also I would like to give all my sincere to JICA who gives this marvelous opportunity for me to come and study in Japan. Thank you.

■ありがとうございました！