今週も『世界のともだち』開催のお知らせです。

『世界のともだち』とは、帯広・十勝で暮らす外国人との交流を目的としたイベントです。世界の食文化を体験できる屋台や、キッズコーナー、カポエイラ、ベリーダンス、畜大留学生によるパフォーマンス、素敵な景品がもらえるスペシャルスタンプラリーなど、楽しいイベントがたくさんあります。

日時：7月8日(日)　午前10時30分～午後3時
場所：森の交流舘・十勝／JICA北海道(帯広)
入場無料


■よろしくお願いします。小野さんは去年の『世界のともだち』の前日にも、この番組に登場していただきました！

小野さん 以下小）はい。去年も世界のともだちのPRをさせていただきました。今回もまたよろしくお願いいたします。

■去年の『世界のともだち』も盛り上がりましたよね。

小）おかげさまで、約2,500人の来場者数となりまして、外国の料理が楽しめる屋台や外国人留学生、JICA研修員の方たちのステージパフォーマンスも大変好評でした！

■今年はどんなことが楽しめますか？

小）世界の味が楽しめる屋台や、国際交流団体の活動を紹介するNGOブース、子供たちが楽しめるキッズスペース、クイズ、スペシャルラリー、そして外国のダンスや音楽が楽しめるステージパフォーマンスなど、楽しめることがたくさんあります。今年は、ベリーダンスやカポエイラを披露していただく予定です。カポエイラは、森の交流館・十勝で活動しているカポエイラサークルが披露してくれます。

■カポエイラとは、どんなものですか？

小）カポエイラは、ブラジルの格闘技のようなダンスで500年程前に、ブラジルに連れてこられた、アフリカ人などの黒人奴隷が、自分達の身を守るために始めたものです。奴隷でしたので格闘技の練習としてはできず、歌や楽器に合わせ踊りのふりをしながら練習したものです。

■帯広ではめずらしいですね。

小）はい。4月まで森の交流館で国際交流員をしていたブラジル出身のマルセロさんが行った練習会に参加した方たちが続けております。マルセロさんは4月にブラジルに帰国してしまいましたが、いまでもその方たち森の交流館で練習をしています。

■たくさんの方に見ていただきたいですね。

小）当日は見るだけではなく体験もできます。格闘技といっても実際にキックを相手に当てることは絶対にしません。力強く、華麗に、そしてトリッキーに動いて、相手との騙し合いや駆け引きが楽しめます。ぜひ参加してみてください。いい運動になりますよ。

■動いた後はやはりおなかが減りますよね。屋台ではどんな食べ物が買えますか？

小）今年は世界１4の国と地域からの出店と、国際交流団体や青年海外協力隊OB会など4団体からの出店で、合計17店舗を予定しておりまして、価格はおよそ50円～200円程度です。それぞれの国で食べられている家庭料理やお菓子などが中心で、私達日本人が食べても美味しいと思うものがたくさんありますので、ぜひこの機会に色々な国の料理を楽しんでいただきたいと思います。

■楽しみです♪

♪マルジョンゴービーエックス「ラブロマンス」
　去年の世界の友だちでモンゴルのムーギさん、ハンダさん、ウカさんが披露してくれた曲。

■ジェラウドさんに伺います。森の交流館・十勝で国際交流員として働いているそうですが、どのようなお仕事をしていますか？

ジェラウドさん 以下ジ） 国際交流員として、森の交流館・十勝で行われる様々な国際イベントの協力や担当をしています。また、ブラジルの国紹介もしています。担当している事業は「キッズ・プレイグラウンド」です。そして、協力する事業は「世界のともだち」、「国際ミニバレーナイト」、「ハロウィーン」、「パークゴルフ大会」などです。国紹介については学校訪問を予定しています。

■4月に帯広にいらっしゃったということですが、帯広の印象はいかがですか？

ジ）帯広は素晴らしいところです。なぜなら、緑がいっぱいあって、食べ物も美味しいからです。それに、スーパーやコンビニ、郵便局、銀行などがたくさんあって、ものすごく便利なところです。帯広は広くて、平らなところなので、散歩しやすく、自転車に乗って歩き回るのにも便利です。

■ジェラウドさんはブラジルのどちらに住んでいますか？

ジ）サンパウロ州にある、大都会サンパウロ市に住んでいます。サンパウロ市では様々な行事が年中行われます。例えば、サンシルベストゥリ国際マラソン大会、カルナヴァウ、フェスタ・デ・サンジョアンなどです。また、様々な外国の料理を提供するレストランもあります。ブラジル・イタリア・フランス・ドイツ・ポルトガル・スペイン・メキシコ・日本・中国・韓国・アラブ料理などを食べられる場所がたくさんあります。スポーツ施設、公園でも楽しめます。

■ブラジルで話されている言語は何語ですか？

ジ）基本的には、ポルトガル語が公用語で、全てのブラジル人がポルトガル語で話します。ブラジルで話されているポルトガル語は、「ブラジルのポルトガル語」とも言えます。なぜなら、ブラジルで話されているポルトガル語とポルトガルで話されているポルトガル語には違いがあるからです。でもブラジル人とポルトガル人は、お互いに理解できないわけではありません。最近、英語とスペイン語を話せる人も増えています。むかしからだいたい、英語はビジネス、学校の教科、観光、外国人との触れ合いなどに使われています。スペイン語については、ブラジルの周りにある南米の国々との貿易関係が深まっていますので、スペイン語にも興味を持つブラジル人が増えてきました。最近、スペイン語も、学校の教科になりました。
日本語の出来るブラジル人は、これまで、二世の日系人でしたが、80年代から現在まで、日本語のできる非日系人の数が増えてきました。でも、国全体では、英語とスペイン語と比べると、日本語を話せる人は少ないです。

■ジェラウドさんは日本語が上手ですが、どうしてですか？

ジ）祖父母と日本語で話していたということと、18歳の頃に日本で働いていたことがあります。そのときに勉強して、さらに帰国後に大学で勉強しました。

■それでは、ポルトガル語のフレーズを教えてください。

ジ）ポルトガル語で、「あなたの名前は？」と「私はジェラウドです。」という表現ですが、“Qual é o seu nome?”は「あなたの名前は？」、そして　“Meu nome é Geraldo.”は「私の名前はジェラウドです。」となります。

■ブラジル人はどんな人たちですか？

ジ）基本的に明るくて、すぐ友達になれる人です。普段は、ものをはっきり言って、遠まわしな言い方はしません。お互いに、相手の考えや言葉をすぐに理解できます。ですから、ブラジル人は、友達になりやすいです。ものをはっきり言って、信じることが出来て、友達になれます。さらに、ブラジル人は話をするのが好きで、知っている人も知っていない人にもすぐ声をかけます。それに、まじめで働きものですが、観光や国内行事などで楽しむときは、精一杯楽しみます。ブラジル人は「シュハースコ」という、バーベキューを楽しみながらサッカーのことなどを話すのが好きです。

■ブラジルのオススメの場所を教えてください。

ジ）ブラジルは大きな国なのでお勧めの場所もたくさんあります。まず、サンパウロ市にある施設がお勧めです。サンパウロ美術館、パウリスタ博物館、サンパウロ州のアートギャラリーから見学して、ブラジル･サンパウロの歴史、文化、芸能を楽しめると思います。市内の様々な地域にあるショッピングセンターでは、色々な買い物が出来ますし、それに家族と過ごせるいい場所なのでお勧めです。食事は、パウリスタ大通りとその周辺にあるレストランやコーヒーショップがお勧めです。おいしい料理を味わいながらサンパウロの風景を楽しめます。
他の地域で、お勧めの場所はミナス・ジェライス州にあるユネスコ世界遺産と認められた観光地、パラナ州にあるイグアスの滝、サンタカタリーナ州の海岸などは思い出に残る場所になると思います。

■つい最近結婚されたばかりということですが、奥様はブラジルにいらっしゃるんですよね。寂しくないですか？

ジ）今は寂しいですが、八月に帯広に来るので、楽しみにしています。

♪トキニョ 「アクァレーラ」
　トキニョはブラジルではとても有名な歌手。　「アクァレーラ」は水彩絵の具という意味で、将来はどうなるのか分からない、だから夢や希望、好きなものを絵の具で描いて世界へ飛び出そうと歌っています。1980年代からずっと絵の具のＣＭに使われている曲で、ブラジル人なら誰もが知っています。

■ジェラウドさんが明日の「世界のともだち」で楽しみしていること何ですか？

ジ）色々な国の料理を味わうことと、日本人と在住外国人との交流ですね。ブラジル料理は、様々な国の料理の影響を受けているので種類も多いです。例えば、ピザ、パスタ、焼きそば、ラーメン、アラブからのエスフィーハ、キービなどの料理があります。日本では、まだ日本料理以外の食べ物は食べたことがないので、世界の友達では外国料理を提供する屋台があるので楽しみにしています。また、在住外国人と日本人との交流のために、協力するのも、もう一つの楽しみです。外国人と話しながら、相手の国についての情報や習慣などを知る絶好の機会ですね。Hello! JICA’fe ステージにも参加します。

■楽しみですね！Hello！JICAfeステージでは出演者の国にちなんだクイズ大会も行います。景品をたくさんご用意していますので、みなさん是非、参加してくださいね。イベントのフィナーレには、皆様に参加していただける札幌ドラムサークルさんのドラム演奏もあります！

小）他にも世界の料理が楽しめる屋台、キッズスペース、ベリーダンスや畜大留学生によるパフォーマンス、素敵な景品が当たるスペシャルラリーなどなど楽しい企画がいっぱいあります。

■世界を身近に感じられる、楽しいイベントです。ぜひ、ご家族でお越しください！『世界のともだち』は明日、午前10時30分から午後3時まで、森の交流館・十勝とJICA北海道国際センター（帯広）で開催します！皆様のご来場をお待ちしてます！

小野さん、ジェラウドさん、ありがとうございました。

今週は、ブラジル連邦共和国(Federative Republic of Brazil)をピックアップ！

＜国の位置＞
南アメリカに位置するラテンアメリカ最大の人口、面積を有する国。ウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイ、ボリビア、ペルー、コロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナ（つまりチリとエクアドル以外の全ての南米諸国）と国境を接している。豊かな資源を持ち、バイオ燃料など新しいアイディアを取り入れた近年の目覚ましい発展は南米の経済・文化の中心として世界中の注目を集めている。首都はブラジリアだが、サンパウロが最も人口が多く、また経済や金融の中心地である。

＜面積＞
851.2万平方キロメートル（日本の22.5倍）

＜人口＞
約1億9,100万人（2010年伯国勢調査）

＜ブラジルの魅力＞
ブラジルの魅力は、野生的で美しく力強い自然と、多民族の入り混じった文化。セントロといわれる旧市街はかつてのポルトガル植民地時代の建物が重厚な景観を作っている。コパカバーナやイパネマのビーチは、一度、その白い砂と青い海、明るいな太陽の洗礼を受けるとその魅力にとり憑かれてしまう。古くより欧米人憧れのリゾート地としてたくさんの人々が訪れる。また、日本からも1908年の笠戸丸での移住を始まりとして、たくさんの人が移民として海を渡った。海を渡った日本人の子供たちやその子供達は異国の地で日本文化を受け継ぎ、南米に日本の伝統を伝えている。

出典・参考：外務省HP、地球の歩き方HP