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JICA帯広研修員 - ゴレチさん(ウガンダ)
JICA帯広研修員
ウガンダ
この記事の投稿者JAGA
今週は、ウガンダ共和国(Republic of Uganda)をピックアップ!
水と緑が豊かな大地。東アフリカの内陸では珍しく、緑豊かな大地がある。インド洋のしめった空気が、ウガンダに多量の雨をもたらし、雨がビクトリア湖など多くの湖を生んだ。
<国の位置>
ウガンダは、アフリカ東部に位置する共和制国家で、イギリス連邦加盟国である。東にケニア、南にタンザニア、南西にルワンダ、西にコンゴ民主共和国、北に南スーダンとの国境に囲まれた内陸国である。首都はカンパラ。ナイル川(白ナイル)の始まるビクトリア湖に接している。旧イギリス植民地。
<気候>
赤道直下であるが、気候は場所により少し異なる。南部は通年で雨が多い。ビクトリア湖北岸のエンテベの雨季は3月から6月と11月から12月である。北部では乾季が多く、南スーダン国境から120kmのグルでは11月から2月が非常に乾燥している。コンゴ民主共和国に近い南西部のルウェンゾリは一年を通して雨が多い。
·気候 - 熱帯性気候。
·平均気温 - 21度-25度
·雨季 - 3月-5月と10月-11月
<面積>
24.1万平方キロメートル(ほぼ本州大)(陸地面積19.7万平方キロメートル)
<人口>
3,270万人(2009年)(世銀)
<民族>
バガンダ族、ランゴ族、アチョリ族等
<言語>
英語(公用語)、スワヒリ語、ガンダ語 、ニャンコレ語、ニョロ語、アテソ語、ルオ語、フランス語など
<宗教>
キリスト教(60%、75%とも)、伝統宗教、精霊信仰(30%)、イスラーム(10%)、アバユダヤ(おもに東部に住むユダヤ教徒)
出典・参考:外務省HP、ウィキペディア、地球の歩き方HP
今週のゲストは…
JICA研修員のゴレチさん
■よろしくお願いします。
まずは、自己紹介をお願いします。
ゴレチさん 以下ゴ)ナルビア・ゴレチです。農業畜産水産省農業資源センターで上級情報科学官をしています。
■お仕事についてもう少し詳しく教えてください。
ゴ)私が働いている所は農業、畜産、水産が1つになっており、私の仕事は主にウガンダの農業の質をあげるために農業に関する情報を集めて、農業に携わっている人たちにその情報を提供することです。今の職場には昨年の9月から働き始めたばかりです。
■ウガンダはどんな国ですか?
ゴ)ウガンダは、例えて言うなら緑溢れる自然豊かな国です。そのため「アフリカの真珠」とも言われています。本当に緑がたくさんあるんです。ウガンダは天候がとても良く、雨がたくさん降りますし、太陽の光も十分にあるため自然が美しいんだと思います。ウガンダの魅力は人の手が加えられていない自然環境です。
■普段は何語を話していますか?
ゴ)職場では公用語である英語を話します。家族とも英語で話しますが、部族の言葉であるルガンダ語も話します。英語とルガンダ語ではルガンダ語の方をよく使います。ウガンダには20以上の言語があり、ルガンダ語は主にウガンダの中心部で話されている言葉でウガンダ全体では話す人がもっとも多い言葉です。首都カンパラはウガンダの中心部のため、仕事を得るためにたくさんの人がルガンダ語を学んでいます。
■ルガンダ語のあいさつを教えてください。
ゴ)こんにちは⇒オリオーティア
さようなら⇒ウェラバ
ありがとう⇒ウェバレ
♪セリーヌ・ディオン「パワー オブ ラブ」
■観光にオススメの場所はどこですか?
ゴ)自然が美しい場所ではマビラの森、ンドンゴの森がお勧めです。その他にも小さな森が街の周辺にたくさんあるんですよ。エンテベはアフリカ最大の湖、ヴィクトリア湖の湖畔にある町で、新鮮な魚がさくさん取れます。大型の淡水魚ナイルパーチや、ティラピア、それからエンテベにはボタニックガーデンや、ライオン、キリンのような野生動物、ダチョウも生息していて、近くで見ることができるんです。
■ベストシーズンはいつですか?
ゴ)やっぱりクリスマスシーズンがお勧め。カーニバルが行われますし、有名歌手を呼んでコンサートを開いたりします。とても盛り上がるんです。この時期になると、家族と過ごすために都市から実家がある村に戻って親戚や友達と会ってゆっくり過ごす人がとても多いです。そのためいつもは人で溢れている都市部はクリスマスシーズンになると、かなり淋しい状態になります。12月は季候がとても良く、気温も20度から25度くらいなので外で過ごす人が多いです。最近は仕事が忙しく、ストレスを感じている人が増えていて、クリスマス休暇を使って家族と国立公園に行ったり、国内を旅行したりして気持ちを切り替えています。
■ウガンダの料理について教えてください。
ゴ)私の住んでいる地域ではバナナを使った主食「マトーケ」という料理があります。マトーケに使われるバナナは日本で売られているバナナのような甘さがなく、マトーケ専用のバナナを葉に包んで蒸して調理するんです。私達はその他に、色々な種類の芋を食べる習慣があります。ウガンダ料理にはヤム芋が欠かせません。ヤム芋は長芋よりも大きく、歯ごたえも異なります。サツマイモ、キャッサバ、じゃがいももよく食べます。芋系の他にお米も食べます。お米は主にベトナムやパキスタンから輸入しています。「ポルショ」と呼ばれる、とうもろこしの粉で作った料理もあります。それからお粥もよく食べます。トウモロコシの粉やイネ、キビを使ってお粥を作るんです。日本では体調を崩した人がよく食べるそうですが、ウガンダでは日常的に食べます。体にとても良いので子どもたちに食べさせることが多いです。
ウガンダではご飯のメニューを決める時、最初に主食となるものを一品「マトーケ」、「芋系」、「お米」又「ポルショ」の中から選びます。そしてその主食にあったソースを豆から作ります。おかずには牛肉や鶏肉、豚肉、魚を使った料理や野菜、豆料理を作り、主食と一緒に食べます。
■ウガンダにはいろんな種類のトロピカルフルーツがあるそうですね?
ゴ)はい。マンゴー、グァバ、ジャックフルーツ、パパイヤ、オレンジ、スイカ、パイナップル、アボカドなどなど。アボカドはウガンダではデザートとして食べます。それからサトウキビもあります。サトウキビは歯で皮を剥いてそのままガブリ!田舎の方に行くと、ジャックフルーツやマンゴーの木があちこちにあって、実がたくさんなっているので食べたい時は熟しているのをもいで食べます。一家にだいたい2本位はマンゴーやジャックフルーツの木があります。
■ウガンダで人気というと?
ゴ)サッカーですね。ほとんどの人がサッカーをして楽しみます。女性の間ではネットボールが人気です。サッカーとネットボールはウガンダの人たちが愛するスポーツです。
■ウガンダの有名人というと?
ゴ)ウガンダで誰もが知っている有名人はイブラヒム・セカギャです。サッカー選手で現在オーストリアの一部リーグのレッドブル・ザルツブルクでディフェンダーとしてプレーしています。昨年は優勝を逃し2位でしたが今年は優勝してくれると思います。陸上界ではキプシロ、ネカサ、インズィコオロの3人が長距離を非常に得意としている選手で、世界陸上など大きな大会にも出場しています。
■祝日について教えてください。
ゴ)ウガンダには年に何日か祭日があります。その中に6月9日に英雄の日というのがありますが、これは自分の身の危険を省みず、人の命を救った人々を思い出すための日です。最近では2008年に、ある学校の寮が大火事になりそこに住んでいた男子学生が他の学生を助けるために火の中に飛び込み、何人かの学生を救い出したのですが、その後中に残っている人を助けるために再び飛び込んだ際、火にのまれ帰ってくることはありませんでした。このような悲劇が2度と起こらないよう、そして勇気ある行動をとった人たちのことを決して忘れないためにもとても重要な日です。
■伝統衣装について教えてください。
ゴ)特別なときに女性は伝統的な服「ゴメシ」を着ます。西の方の人たちは「ウォムシャナナ」という服を着ます。カラフルな布でドレスのように作り、帯をリボン状にしてウェストに巻くこともあります。男性は「カンズゥー」という服です。色は白でコートのような形をしています。
■すてきなヘアースタイルですね?
(細かく何本も三つ編みのように編み込んでドレットヘアーにして、後ろで束ねてあります。)
ゴ)私の地毛はとても短いんです。編み込んである部分はすべてエクステで、美容室で自分の地毛とエクステとを結ってもらったんです。ですから、私の地毛はエクステの下に隠れて見えなくなっています。帯広はとても寒いと聞いていたので、ボリュームのあるこの髪型にしてもらいました。お手入れはいたって簡単。普通通りに頭を洗うことができます。この髪型はアフリカではとても一般的なんですよ。
■趣味は何ですか?
ゴ)ゴスペルミュージックを聴くことです。歌うのはあまり得意ではありませんが、練習しています。なかなか難しいです。それから友達を作るのも好きです。人との出会いをいつも楽しみにしています。それからウォーキングも私の趣味です。外の空気を吸って景色を見ながら歩くと、とってもリフレッシュできます。
♪マーガレット・リザ「センド フォース ユア スピリット ロード」
■帯広はどんな印象ですか?
ゴ)帯広はとてもきれいな街です。道路や公共施設、水道などインフラがとても整っています。日本人は自分たちの文化、習慣をとても大切にしています。そしてとても謙虚ですね。
■帯広に来て、大変だったことはありますか?
ゴ)帯広に来たばかりの頃、他の研修員と一緒に駅の近くにある教会に行こうとしたのですが、地図を忘れてしまい、さらに住所も覚えておらず、道を歩いている人に場所を聞いてみたのですが、英語が通じず、タクシーに再び乗ったのですが別の教会に着いてしまい、結局その日は目的の教会にたどり着くことができませんでした。
地図を持っていれば人に聞くこともできたのですが、アフリカでは道が日本のように分かりやすくなっていないため、地図を使うことがほとんどありません。村と訪問したい人の名前さえ分かれば目的地に着けるんですよ。
今では教会の住所も覚えましたし、迷うことなく教会に行くことができます。
■日本に来て、驚いたことはありますか?
ゴ)雪を見たのは自分の人生で初めてです。そしてこの寒い冬を経験するのも初めてです。ウガンダの一番寒い地域でも5度以下になることはありません。それに私自身ウガンダのもっとも寒い場所に行ったことがなかったので、帯広は本当に寒いと思いました。
■日本食はいかがですか?
ゴ)好きです。ご飯もあるし、スパゲッティも!それにウガンダにもあるサツマイモやかぼちゃもここで食べることができますよね。ウガンダの食べ物に似ているのでとても身近に感じます。
■ウガンダでJICAはどんな活動をしていますか?
ゴ)農業省と共にお米の生産量を増やすためのプロジェクトを行なっています。今ではたくさんの人たちがこのお米栽培プロジェクトに携わっています。
■JICA帯広での研修コースについて教えてください。
ゴ)「ICTによる農業情報の活用技術」コースに参加しています。農家の人たちがお互いに情報を発信できること、そしてスムーズに情報にアクセスできるようにするための情報通信技術を学んでいます。今はホームページの作成技術や、エクセル、アクセスについて学んでいます。残り1ヶ月ほどの研修の間に、まだまだたくさんのことを学びたいです。
■研修の成果をどう生かしたいですか?
ゴ)同僚の人たちにここで得た知識を伝えたいです。そしてここで学んだ技術を使って農業省のホームページを作成します。ここで学んだエクセルやアクセスの技術は非常に高く、この技術を最大限に生かしていきたいと思います。
♪「シャイン ジーザス シャイン」
■最後にメッセージをお願いします。
ゴ)日本に来くることができ、「ICTによる農業情報の活用技術」コースに参加することができたことは私にとって大変貴重な機会です。日本の人たちはとてもフレンドリーでいつも暖かく歓迎してくれます。私たちの職場を改善するためのこの貴重な機会を与えていただいたことに感謝します。
It’s a further big opportunity to come here, Japan and have training on ICT for agricultural information use. Japanese people are very friendly and very welcome. I thank them very much for this task they provide us with opportunity to improve the way we work.
■ありがとうございました。
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