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キバシリ 寒い冬を乗り切るための機能的低体温とは?

十勝の自然

高木公平

この記事の投稿者高木公平

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キバシリ 寒い冬を乗り切るための機能的低体温とは?

番組 KACHITTO(月-木 7:00~9:00)のコーナー「十勝の自然」(7:35~)は、日本野鳥の会十勝支部副支部長、「北海道の動物たち 人と野生の距離」著者の千嶋淳(ちしま じゅん)さんにご協力頂き、十勝の自然と人を繋ぐストーリーについて教えて頂いています。


キバシリについて。
文章と写真は千嶋淳さんです。


スズメより小さなこの鳥を、群馬県の一部などでは標準和名のキバシリではなく、キマワリと呼びます。確かに、木の幹を下から上にらせん状に登って餌を探し、一定の高さまで達すると次の木の根元から同じことを繰り返す習性は、走るというより回るという表現が適切かもしれません。


頭から背中、翼にかけては樹皮と同じような色の保護色で、近くから「ツリリリィ…」と金属的な声が聞こえるのに姿は見えないことがよくあります。華奢な体とは対照的に尾羽の軸は硬く、木の幹に垂直に止まるのに適応しています。この点はキツツキとよく似ており、餌の捕り方などはシジュウカラの仲間に近い一方、DNAの解析からはミソサザイという小鳥と近縁な可能性も指摘されています。下に湾曲した細い嘴で、樹皮の間に隠れる昆虫やクモの仲間を摘みとります。


本州では標高1000m以上の山地に暮らし、数もあまり多くありません。高校時代、この鳥に憧れて群馬県北部の山岳地帯を歩き回りましたが、出会いは叶いませんでした。それが十勝に来たら、帯広市内の林にも普通に生息していて驚いたものです。ゴジュウカラやアカゲラなど、本州では山の鳥たちが市街地にも普通にいるのは北海道ならではです。


帯広郊外の林で、カシワの幹のくぼみに張り付いて死んでいるキバシリを見付けたのは去年の2月でした。断熱効果のある軽い天然素材として優れた羽毛を持つ鳥は寒さに強く、低温時には羽毛を膨らませて空気を断熱材としたり、筋肉を緊張させて酸素の消費量を増やしたりして対応します。さらに寒い時、餌が無くてエネルギーの蓄えが乏しくなった時には、機能的低体温と呼ばれる平熱よりかなり低い体温で試練を乗り切ることもできます。ただし、機能的低体温からの回復には時間やエネルギーを要します。体が小さく、熱も急速に失われただろうキバシリは回復できなかったのでしょうか。極寒を生き抜く苦労を思わずにはいられない真冬の朝でした。


鳥の見方やマナー
http://www6.ocn.ne.jp/~wbsj-tk/manner.html


千嶋淳さんのブログはこちら。
http://blog.goo.ne.jp/torikichi14

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