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湧洞沼 -冬を待つ水辺-

十勝の自然

高木公平

この記事の投稿者高木公平

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湧洞沼 -冬を待つ水辺-

番組 KACHITTO(月-木 7:00~9:00)のコーナー「十勝の自然」(7:35~)は、日本野鳥の会十勝支部副支部長、「北海道の動物たち 人と野生の距離」著者の千嶋淳(ちしま じゅん)さんにご協力頂き、十勝の自然と人を繋ぐストーリーについて教えて頂いています。


冬を待つ水辺。
文章と写真は千嶋淳さんです。


麗らかな陽光に誘(いざな)われるように、豊頃町の海岸部にある湧洞沼へ繰り出しました。防寒具を着込むと汗ばむほどの陽気でしたが、収穫を終えた畑や葉を散らした木々の茶色が、白く染め抜かれた日高山脈まで続く風景は、たしかに初冬のものです。


早春、ミズバショウの花が地表を白く彩ったハンノキ林(りん)も、夏の風が瑞々しいヨシの穂先を震わせた湿原も、今は周囲と一体となってじっと、長い冬の訪れを待つばかり。空の青を映した鏡のような水面には三々五々、水鳥が群がっています。カモの仲間に混じって、クイナの一種オオバンの姿も目立ちます。不器用な潜水を繰り返しては餌の水草をくわえて浮上しますが、近くで待ち構えているヒドリガモに奪われてしまうことも少なくありません。


寂寥の中に赤く萎れたハマナスの実が点在する草原をかき分け、細波(さざなみ)打ち寄せる湖岸に出ると、数百m沖合に水鳥の大群がひしめき合っていました。魚が好物のカモ類、カワアイサが約1000羽、ごく狭い範囲に密集し、しきりと潜水を繰り返します。それを取り囲んで数百羽のユリカモメが乱舞し、水中へ飛び込みます。水面下にはワカサギか何か、小魚の群れがいるのでしょう。突然の闖入(ちんにゅう)者に驚いた水鳥たちが飛び立つ羽音や飛沫が、長閑な静寂を破ります。


沼と太平洋を隔てる砂丘に広がる草原へ出る頃には適度な風が吹き始め、猛禽類のノスリがあちらこちらでフワフワと舞い、ネズミを探していました。つい先日までアキアジ釣りの竿が林立した浜は閑散とし、シシャモ漁で賑わった海上は強いうねりを伴い、クロガモやカモメなど、沼とはまた違う海鳥たちが波間を舞っています。冬を待つ湧洞沼の水辺は、思いのほか生命の賑わいに満ちていました。


それも束の間。沼への道が通行止めとなる12月には水面も固く凍(しば)れ、鳥たちもさらに南へ渡ることでしょう。


鳥の見方やマナー
http://www6.ocn.ne.jp/~wbsj-tk/manner.html


千嶋淳さんのブログはこちら。
http://blog.goo.ne.jp/torikichi14

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